美魔女同士の壮絶な戦いに男とは何か? を知る『オズ はじまりの戦い』

本日から話題のディズニー映画『オズ はじまりの戦い』が公開される。大ヒット作『アリス・インー・ワンダーランド』のスタッフが再集結したことでも話題の本作は、L・フランク・ボームが書いた不朽の名作『オズの魔法使い』の前日潭。一体どんなストーリーなのか。

ストーリー


自分が一番大切で女ったらしにもかかわらず、どこか憎めない奇術師のオズ(ジェームやズ・フランコ)はある日、ひょんな事から竜巻に巻き込まれ、カンザスの街から魔法の国“オズ”へとたどり着く。そこは邪悪な魔女に支配されており、民衆は予言書に記された魔法使いオズが国を救ってくれると信じていた。その魔法使いと同じ名前だったことから救世主だと思われたオズは、西の魔女セオドラ(ミラ・クニス)に引き合わされた東の魔女エヴァノラ(レイチェル・ワイズ)から、南の魔女グリンダ(ミシェル・ウィリアムズ)の退治を頼まれる。しかし、実は南の魔女グリンダこそ国の平和を願う良い魔女で……。

壮大なスケール&極彩色カラフルワールド


メガホンを取ったのは、『スパイダーマン』シリーズのサム・ライミ。スピード感や迫力、濃密な世界観を創り上げることに定評のある彼が「脚本が素晴らしかった!」とストーリーにのめり込み、ファンタジー溢れるオズの世界を壮大なスケールで仕上げた。

さらにこれまでのサム・ライミ監督とは一風変わった迫力で、遊び心満載に描いている。なんと、監督が最も興味を引かれたのは、「クライマックスのバトルシーンにバイオレンスが一切ないこと」だという。オズが“ウイット”を武器にして魔女と戦うのだが、バイオレンスなしにサム・ライミ監督がどう迫力あるバトルシーンに仕上げたのか、ファンにとってはかなり気になるはず。

また『アリス・イン・ワンダーランド』のスタッフが集結しているだけに、エメラルド・シティのグリーンに光り輝く美しい都は圧巻。ほかにも、スクリーンに広がる青く澄んだ空に連なる山々や緑豊かな森、花粉症でお困りの方もこの時ばかりは大きく深呼吸して頂いても大丈夫。めいっぱいマイナスイオンのシャワーを(イマジネーションで)浴びて欲しい。

サム・ライミ監督が信頼を寄せる豪華キャスト陣


本作の主人公オズ役には、『スパイダーマン』シリーズで日本でも一躍有名になり、『127時間』の壮絶な役柄も記憶に新しい甘いマスクがズルいジェームズ・フランコ。イジワルな魔女には、『ナイロビの蜂』のレイチェル・ワイズ、その魔女にそそのかされて、イジワル2号に堕ちてしまう妹魔女に『ブラック・スワン』で注目され、『テッド』ではテッドの相棒=主人公の彼女役を演じたミラ・クニス。そして、純粋でピュアで国民の平和を一番に考えている善良な魔女グリンダ役は、どんな男でも虜にしてしまうマリリン・モンロー役を演じて注目、絶賛を浴びたミシェル・ウィリアムス。本作でもまたオズという男の心をしっかり掴んでいる。

美魔女たちの戦いに男とは? を考える


本作は前述した通り、様々な視点で楽しめる内容となっている。が、よくよく冷静に考えてみれば、西の魔女(=イジワル)が、南の魔女(=いい人)の美しさに嫉妬して、東の魔女(=妹、途中からイジワル)のオズへの愛憎が更に南の魔女への嫉妬に変わる……という女の嫉妬と愛憎によって国がめちゃくちゃになっているという国民にとっては甚だ迷惑な状態になっており、暗にディズニーが女性に対して、“美の執着と嫉妬は恐ろしく、愛は時に憎しみに変わる更に恐ろしいものなのよ、気をつけて!”を世の乙女たちに教えてくれているような気がしてならない。

それは女性にとっては耳の痛い話であるが、唯一救いなのは、そんな中で精神的ダメ男のオズが、立派な男へと成長していく点。
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この記事を書いたライター

mic(ミック)
ねこ女優・シネマスタイリスト。コラム執筆、TV・ラジオにて様々な映画を紹介。舞台挨拶や来日記者会見のMCも。一方、女優としてひとり芝居や映画出演も

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