小さな「嘘」をつく彼。このまま結婚していい?

発言小町に「結婚を考えている彼が、時々嘘をつきます……」という投稿が寄せられました。トピ主さんは35歳。ネット上で知り合った同じ歳の彼と1年ほど付き合い、結婚も申し込まれた。毎日連絡を取っているし、優しくて穏やかな彼ですが、時々嘘をつく癖があると判明。嫉妬深く追及してしまう自分の行動も反省しているが、実際に彼は嘘をついていることがあるので、不安になってしまう。どうすれば、二人の関係を前向きに進めていけるでしょうか……というご相談です。

人が「嘘をつく理由」


人が「嘘」をつくとき、その理由はさまざま。大まかに分類すると、以下のようになるかと思います。

(1) やましいことを隠すため、自分を守るために、つく嘘(=保身・隠蔽)
(2) 自分を大きく見せたい、見栄を張りたい、周りの注目を浴びたくて、つく嘘(=宣伝・誇張)
(3) 相手が傷つかないように、といった優しさからつく嘘(=配慮・思いやり)
(4)  相手に好かれたい、もしくは相手に取り入ろうとして、つく嘘(=下心・へつらい)

恋愛でよくある嘘を挙げるのであれば、例えば「既婚者なのに独身、と偽って交際している」ような場合。これは1のタイプの嘘で、“裏切り”となる重大な嘘です。一方で、2のタイプの嘘、例えば「身長や体重などを、恋人に少しサバ読んでいる」とか「過去付き合った人数を少なめに言ってしまった」といった嘘もよくありますね。こちらは、おそらく多くの方に経験があるであろう、あまり悪意のない嘘です。

投稿文を読む限り、トピ主さんの彼がついているのは、現状、そこまで重大な嘘ではなさそうな模様。クッキーを「食べた」と嘘をついたのは、トピ主さんへの気遣いからの嘘かもしれないし、「東京の○○会場で研修があって……」という嘘も、見栄を張って、つい有名な会場名を口走ってしまったのかもしれません。無論、トピ主さんの疑われるように、本当は仕事ではなかったのかもしれないし、もっと深く疑うならば、東京に別の女性がいる……なんて可能性もゼロとは言い切れません。

その性格も含めて愛せる?


真相は不明ですが、前項で伝えたかったのは、嘘がすべて“悪”というわけではなく、「裏切りになる、重大な嘘」もあれば、「理由が分かれば許せるような、悪意のない小さな嘘」もある、ということ。どんな嘘も絶対につかない、という方も稀にはいるでしょうが、多くの方は、恋人に対して、悪意のない小さな嘘を付いてしまった経験があるのではないでしょうか。トピ主さんご自身はどうでしょうか。

特に恋愛では、「好きな相手に良く思われたい」とか「嫌われたくない」といった感情が働くため、「相手を裏切る意図はないけれど、つい事実とは違ったことを言ってしまい、結果的に嘘をついてしまった……なんてことも起こりやすい面はあります。

ただ、トピ主さんの彼の態度が、「つい嘘を付いてしまった」という感じではなく、トピ主さんにあまり後ろめたい様子も見せず、スラスラと嘘をついている感じにも読み取れます。もしそうだとすれば、現在の年齢まで、その性格で生きてきたのでしょうから、今後「意味のない嘘をつかないで」と懇願したところで、おそらく、この癖は治らないでしょう。

だとすれば、トピ主さんが、彼は小さな嘘をつく性格なのだ、と理解した上で、「そういう彼を許し、愛していけるか」という問題になってきます。寛大な気持ちで構えて、「そのくらいの嘘なら可愛いものだな」「彼なりに恥ずかしさや見栄があるのかも」と受け入れてあげられるかどうか。「愛しているなら、嫌でも我慢すべき?」などと考える必要はありませんが、上述の点について、よく自問自答してみるとよいと思います。

正直さを“強要”していない?


一方で、東京の会場に実際に問い合わせるような、トピ主さんの追及行動も少し気になります。
トピ主さんの心には、「私は彼に正直なのだから、彼も私にそういう態度でいるべきだ」といった感情はないでしょうか。恋人など密接な関係では起こりやすい心理ですが、これは愛情ゆえではなく、「相手を思うようにコントロールしたい」という願望のあらわれです。

特に、過去の恋愛で裏切られた経験があったりすると、次の恋愛相手に「正直さ」「誠実さ」を強要し、相手をコントロールしようとしてしまう方もいます。ですが、人は、「この相手には誠実に接したいと思う」から誠実に接するのであり、「この人に正直に話したい、話せる空気がある」と思うから、正直に接するもの。相手が自主的にそう思ってくれている関係になること、が大切なのですね。

勿論、「○○な理由で不安になるから、嘘はつかないで」と説明やお願いをすれば、彼にも“気づき”があり、改善の努力をしてくれることもあるでしょう。ただし、あまり強要をされてしまうと、「自分は信用されていないんだな」と感じ、へそを曲げ、心を開こうとしなくなる方もいます。また、「嘘をつくと怒られる」というプレッシャーを感じ、ビクビクして余計に正直に話せなくなってしまうような方もいます。「トピ主さん自身の態度に、彼を嘘に追いこんでいる理由がないか」という点についても、一度考えてみるとよいかもしれません。

結論を急がず、自分の「見る目」を信じて


問題の根本原因がなんにせよ、今のように、嘘か真実か確認するような行為を続けていれば、トピ主さんも書かれているように、二人の未来は確かにあまり明るくはないかもしれません。
いっそ「彼の言葉の真偽はもうどうでもいいや、疑うのは疲れるし」と神経質になるのをやめ、少し“心の距離”を置いて付き合ってみるようにすると、客観的になることができ、案外、真実が見えてくることもあるかもしれません。「愛してくれる心地よさで付き合っているけれど、結局、私自身が彼をそれほど愛していないから、許せないのかもな」、「彼、なんだか私に嫌われまいとビクビクしている気がする」、「いやこれは私側の問題だ、前の恋のせいで“騙されること”に過敏になりすぎて、彼を無意識に追いつめているかも」……などなど。

いずれにせよ、この問題について本心からの答えが出るまでは、結婚を決めるのを急がないほうがよいかと思います。「自分の結婚相手かどうかは、自分の目で判断できるはずだ」と信じ、落ち着いて考えながら行動していきましょう。自分の心持ちやスタンスを変えてみたり、彼に言動の改善を求めたり、関係をよくする努力をしてみるのも良いと思います。そうして「彼は私が一生愛していける相手かどうか」という答えが出たときには、その心に従って、未来を決めていって下さいね。
(外山ゆひら)

関連リンク
「結婚を考えている彼が、時々嘘をつきます……」

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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