キャリアか恋愛か? 女性が両天秤で迷うときは

発言小町に、「キャリアか恋愛か」という投稿が寄せられました。トピ主さんは20代後半。競争率の高い、希望の職種に就いているそうですが、このたび海外の本社で働かないかと打診されています。願ってもいないチャンスだけれども、赴任がなければ、来年あたり、2年交際中の彼と結婚しようと思っていた。海外へ行ってしまえば数年は帰って来られないので、彼と別れてしまうのではないかと怖い。しかし、日本に残っても、彼と別れてしまえば、赴任を断ったことを後悔してしまいそうだと……結論を出せずに迷っています。

「自分はどんな人間か」を考えてみる


キャリアを選ぶか、恋愛や結婚を選ぶか。こうした選択に迫られる機会は、働く女性には少なからずあるかと思います。同じような選択で悩んでいた女性もたくさん知っています。キャリアを選んだ女性、恋愛や結婚を選んだ女性、キャリアプランを変更して結婚した女性。もちろん、望みどおりのキャリアも結婚も手に入れた女性もいますし、20代の段階ではキャリアを選び、のちに結婚もした、という女性もいます。

彼女らは職種も性格もさまざまですが、選択の決め手になったのは、ある部分の違いだと感じます。それは、「どんな性格か」「どんな女性でありたいと願っているか」「どんな人生を理想としているか」、という部分です。

何人か、具体的にご紹介しますね。例えば、キャリアを選んだAさんは、「仕事をしない自分など考えられない」と思っている女性です。自分の仕事を深く愛していて、加えて、最初から最後まで絶対に責任を持ってやりたい、と考える性格。家庭に入って欲しいと言われたり、仕事に没頭しすぎたりで、諦めたり無くしてしまった恋愛や結婚も幾つかあるそうです。
一方、キャリアを諦め、恋愛・結婚を選んだBさんは、両親などの影響もあり、「“家庭”が人生のベースだ」という考えが元々あったそうです。仕事は差し支えのない範囲で行い、できないときは周囲に任せる、そうした関わり方でも満足、だと語ります。
また、キャリアも恋愛結婚も叶えたCさんは、若い頃から“両立”の展望があり、自然と「自分のキャリアを無理なく叶えられる男性」を選んだように思う、とのことでした。

トピ主さん自身は、どんな性格でしょうか。どんな人生を送りたいですか? はたまた、どんな女性でありたいと願いますか? まずはじっくり考えてみましょう。彼のためにキャリアを諦めても、その自分をずっと好きでいられますか? 逆に、キャリアを選び、万が一彼と別れることがあっても、その先の人生を逞しく切り拓いていけそうですか?

「キャリアも恋愛も、両方手に入れる!」と意気込み、努力することも素晴らしいですが、現実的には厳しい場面が出てくる可能性もあります。片方を理由に片方を諦めたとき、自分はそれを受け入れられる性格か。どちらを失うと、自分は自分らしくなくなり、幸せに生きられなくなるか。どちらか片方しか選べないとしたら、どちらがあれば、より胸を張って生きられるか……などについて、十分に考えてみてください。
自分がどんな性格かが分からないときは、両親や付き合いの長いご友人に、「私って、どんな人間だと思う?」と尋ねてみると、何かヒントをもらえるかもしれません。

未来は未知数。「選択」で心がけること


トピ主さんの理想は、「キャリアも恋愛もどちらも手に入れる」ということですが、それが叶うかどうかは現状、全くの未知数です。彼に「遠距離でも続けていこう」とか、友達に「頑張れば両方叶うよ!」と言ってもらえれば、トピ主さんは安心して海外に向かうかもしれませんが、恋愛はとかく“距離”に弱い側面もありますし、結婚はタイミングに左右されやすい面もあります。数年も離れていれば、気持ちが離れてしまう可能性は、やはりないとは言えないでしょう。こうした選択の際にキャリアのほうを選び、結果、その当時の相手とは別れてしまった実例も、いくつか知っています。その後、別の相手と結ばれた女性もいれば、独身を貫いている女性もいます。

また、トピ主さんもおっしゃるとおり、海外赴任をあきらめたところで、確実に今の彼と結婚できるかどうかも未知数です。結婚するつもりでキャリアを諦め、別の仕事に就いたものの、結婚が駄目になってしまった……という実例も知っています。

「仕事」は、努力した分、確実な対価(地位、金銭、気持ちの充実感、将来の安泰など)を与えてくれるものですが、人生においては、「尊敬でき、愛しあえるパートナー」というのも、非常に得がたいものです。どちらも、何かを諦め、我慢してでも手放さない価値のあるものだと思います。ですが、どちらも“ベスト”な希望を叶えるのが難しい場合は、バランスを探るしかありません。キャリアを一部諦めて、今の彼の側にいることを選ぶか、キャリアを諦めなくて済む、別の男性を探すか、どちらかを選ぶ、ということです。

こうした人生の重要な選択において、意識するとよいポイントは2つあると思います。1. 十分に考えて、自分で決断すること。そして2. 選んだほうの人生で、精一杯、自分を幸せにする努力をすること、です。
1についてですが、例えば「彼がこう言ったから……」という理由で選択すれば、何かがうまくいかなかったときに、「あのとき、彼の言うことなんて聞かなきゃよかった!」などと責任転嫁し、不満だらけの人生にもなりかねません。自分で決めれば、たとえ後悔することがあっても、「でも、あのとき、そう選んだのは私自身だ」と言い聞かせ、辛くても前に進んでいくことができます。
2は、「どう転んでも、自分らしく幸せに生きてやる」決意、とでもいいましょうか。「未来の自分の力」を信じてあげる、ということです。

最終結論を出すのは自分自身。そして、その結論に“責任”を持って生きていくのも、自分自身。これができれば、どちらを選んでも、トピ主さんはきっと大丈夫です。

「選択してから、分かること」もある!?


自分はどんな人間か。どんな人生を送りたいか。明確に自覚できていれば迷いにくいものですが、実際には、それを知ることが一番難しい、とも言えるかもしれません。振り返って分かること、と言いますか、「自分はこういう風に生きてきた」から「自分はそういう人間なのだと気付く」人のほうが、おそらく多いでしょう。今回の例でいえば、赴任を選んだ後に、「自分はキャリアを絶対に手に入れたい、と思っているんだな」と気づいたり、赴任を断った後で、「私は恋愛を大事にしたいんだな」と気づいたりする……ということです。

ですので、どんなに考え抜いても迷ってしまうときは、いっそ土壇場での“直感”に賭けてみるのもいいかもしれません。内示やプロポーズなど、いよいよ真に“最終結論”を迫られたとき、自然と選んだその選択肢に、「トピ主さんが望む生き方」が浮かび上がってくることもあるでしょう。いずれにせよ、トピ主さんが自分の持っている力を信じている限り、必ずいい人生にしていけると思います。納得のいく決断ができますように。微力ながら応援しています。
(外山ゆひら)

EDITOR

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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