心理学者が語る、「最高のパートナー」「最低の結婚」とは

「この結婚を決めていいのでしょうか……」という質問を、恋愛・結婚相談のなかでよく目にします。どんな結婚なら幸せかは人それぞれ、と言ってしまえばそうではあるのですが、「一生に一度の決断だし、失敗したくない」「“幸せ”になれる結婚がしたい」などと思うほど、こうした迷いも強くなるのかもしれませんね。今回はこのテーマを考えてみたいと思います。

こんなパートナーが最高!? 6つの資質とは


「幸せ」についてたくさん言及している心理学者の1人に、アドラーという人がいます。彼は、人生の幸福に影響するものとして、「仕事」「友情」「異性への愛と結婚」の3つを大きな柱としています。なかでも、「愛と結婚こそ、幸福の最高の形だ」と述べ、以下のような資質を持つパートナーを選べば、幸福な結婚となりやすいだろう、としています(※矢印後は意訳)。

1. 知的な適合性 (⇒ 頭のよさが同じくらいである、話が合う人)
2. 身体的な魅力 (⇒ 顔が良い、スタイルがいい、外見が自分の好みである人)
3. 友情を作り、維持する能力がある (⇒ 長く付き合い、大事にしている友達がいる人)
4. 自分よりもパートナーにより大きな関心を抱いていること (⇒ 配偶者に興味を持ち、時には自分よりも大事にできる人)
5. 職業をうまくやっていく能力と、職業への関心 (⇒ 自分の仕事にある程度の熱心さがあり、仕事を継続できる人)
6. お互いに協力しあう姿勢がある (⇒ 家族のことに協力できる人、行動で示せる人)

アドラーは19~20世紀初頭を生きた方ですが、現代の私たちにとっても、十分に頷ける項目ばかりですね。確かに、こうしたパートナー像は一般的にとても理想的で、人としても尊敬できそうだなと感じます。無論、人によっては必要ないと感じる項目もあるでしょうから、全項目とは言わないまでも、「自分にとって、これは重要だと思う」という部分を胸に留めておくと、交際や結婚の選択の際、参考になるかも(!?)しれません。

こんな結婚はやめておけ! “最低の結婚”とは?


また、アドラーは逆に、以下のような結婚は「幸福」をもたらさないからやめておくべき、ともしています。

1. 「経済的な安定」のための結婚
2. 「相手へのあわれみ」からする結婚
3. 「召使い」を手に入れるための結婚
4. ある困難な状況から自分を助け出すための結婚
 (例:憎しみから腹いせのような結婚、辛い仕事や環境、境遇から逃げ出す手段としての結婚など)

言わずもがな、な項目が並んでいるように見えますが、自分本位に、利己的に結婚を考えてしまうと、十分にあり得そうなものばかりですね。もちろん、お互いの需要と供給が合っているのであれば、特に問題はないのですが……。ただ、結婚はゴールではないし、人生はたった一度きり。「満ち足りた心で、幸福な人生を送りたい」と思うのであれば、上記のような結婚は、自分や相手を不幸にするだけかも……!?

価値観が多様化する時代のなかで、「みんな同じ」ではなくなっている分、生き方に迷ったり、不安を感じたりする人も増えている現代。どんな道も選択可能な自由な時代だからこそ、「自分にとって大切なもの」を見抜く力、それを信じる力が必要なのかもしれません。
結婚に迷うときも、一般論ではなく、「自分には、何があれば幸せか」「自分は、どんな人といることが幸せなのか」を考えると、自然と「この結婚が、自分にはいいんだ」という答えが見えてきやすくなるのかも!? 1つの指針として、よければご参考くださいね。
(外山ゆひら)

(参考)
 『アドラー心理学入門』 ロバート・W・ランディン著 前田憲一訳 一光社
 『生きづらい時代の幸福論』 諸富祥彦著 角川書店

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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