女の人生、頑張った分だけ幸せになれるもの?

発言小町に、「人生は辻褄(つじつま)が合いますか?」という投稿が寄せられました。
トピ主さんは29歳。昔からの夢だった仕事に就き、店長を任されていますが、最近、結婚出産への焦りから、仕事が疎かになっていると感じるときがあるそうです。女性の社長からは、「頑張って成長していれば、ふさわしいパートナーが必ずあらわれる。今は要領よくやっているように見える人だって、長い人生、どこで何が起きるか分からない」とアドバイスを受けましたが、「そこまで頑張らなくても、女性としての幸せを手に入れている人はいる」などと感じ、社長の言葉を素直には信じられないでいます。「仕事を頑張ったら本当にすてきなパートナーに出会えるのか、それよりも婚活中心の生活をしたほうがいいのか……」と悩んでいます。

トピ主さんの人生。思うままにしてみては?


投稿を読む限り、今のトピ主さんは「結婚への保証」を求めているようです。仕事を頑張っていれば、本当にパートナーにも出会えるのか、それならば頑張るけれど……というスタンス。「今の心境は、仕事は頑張りたいと思う反面、『結婚・出産>仕事』になっている」とも書いています。
社長がハッパをかけてくるのは、おそらく、「会社の重要な存在になってほしい」とトピ主さんに期待をしているからなのでしょう。また、社長なりに精一杯生きてきた上での持論を語ってくれているのだと思います。
ですが、これはトピ主さんの人生。「結婚相手が、そのうちに見つかればいいな」という感じならば、日々のなかで自然な出会いを待つという選択肢もあるでしょうが、「とにもかくにも、今すぐ結婚したい!」とか、「恋愛や結婚での幸せが、自分には最優先事項」と思っているのであれば、今は素直にそれを求めていけばよいと思います。

婚活がスムーズに運び、すてきな異性に出会うことができれば、仕事へのモチベーションもまた上がってくるかもしれません。「恋愛(結婚)がうまくいったら、落ち着いて、より仕事に集中できるようになった」といった経験談も耳にします。一方、大好きな人ができて、「仕事は辞めて、彼との家庭のために生きていきたい」と思うようになるかもしれません。
ただ、婚活が思い通りにいかなかったり、途中で考え方が変わったりして、「やっぱり仕事に燃えよう」「私を輝かせてくれるのは仕事だ」などと考え直すかもしれません。

いずれにせよ、「社長の言うことを信じてみよう!」と自分で決心できないのであれば、無理に従う必要はないと思います。疑心暗鬼なまま、渋々仕事を頑張ったところで、もし将来パートナーと出会えなければ、どこかで社長を恨みがましく思ってしまうでしょう。アドバイスは参考程度に受け止め、今の自分の考えや気持ちに素直に従って、行動してみる。途中で「この方向は違うかも」と気付いたら、そのときにまた方向転換をしていきましょう。そうしていったほうが、結果はどうあれ、納得のいく人生をおくりやすいと思います。

仕事はかけがえないもの。「恋愛」と分けて考えよう


とはいえ、今のトピ主さんの暮らしや自尊心を支え、一人の人間としてしっかり立たせてくれているのは、“仕事”です。そのことはぜひ忘れずに。
それに、仕事で出世したり、世の中で活躍したりする存在になるためには、才能や能力、真面目さなども必要です。誰もが容易にできることではありません。「血眼になって仕事をしている」そうですが、トピ主さんがそうして頑張ってきたからこそ、今得られているものもあるはず。仕事が与えてくれる喜びややりがい、社会での居場所などは、恋愛とはまた違った「価値」のあるものではないでしょうか。

後の投稿に、「相手がいないので、今は仕事をがむしゃらに頑張ったほうがいいのか……」とありますが、恋人がいる・いないに関わらず、「自分は仕事にどう向き合っていきたいか」という視点でも考えてみましょう。
トピ主さんが一番イキイキとできる場所はどこだと思いますか? 仕事? 家庭? 趣味? 
そしてどんな女性でありたいですか? もし、仕事をしている自分が好きで、「そういう女性でいたい」と思うならば、婚活をしながら、可能な限り仕事も頑張る、という“両立”の道もあるのではないでしょうか。

「仕事はもう一通り頑張ったから、辞めてもいい」とか、「今後はほどほどに仕事をしながら、結婚出産をしたい」という気持ちに変わってきているならば、それがトピ主さんの今の答えなのでしょう。がむしゃらに頑張らなければ続けられない会社で、ここでの両立は無理だと感じるのであれば、転職や独立、勤務形態の変更、といった選択肢も考えてみては? 「仕事か結婚か」という極論ではなく、ぜひそのあたりは柔軟に考えてみるとよいと思います。

恋愛が“ふりだし”なのは、すべて不幸な運命のせい?


最後に、少し気になったのは、後の投稿に並ぶ、「私は仕事も恋愛もこんなに頑張っているのに」「みんな簡単そうに適齢期で結婚しているのに、私はまた、ふりだし(に戻った)」「みんなこんなに血眼になって仕事していないのに結婚できている」--といった言葉たちです。
ラクに結婚していく(ように見える)周囲の女性たちと比べて、自分は要領が悪く、頑張らなくてはならないしんどい人生だ……という思いがあるのかなと感じました。
もしかすると、トピ主さんの心に一番引っかかっているのは、付き合っていた彼と別れてしまい、“ふり出し”状態に戻ったことなのかもしれません。

「居留守を使われ、音信不通になって別れた」とのこと、つらい気持ちはお察ししますが、「自分は要領が悪い」などと嘆くばかりでは、よい方向に向かいにくい側面はあるかもしれません。
人生の出来事には、(1)偶然(2)運命(3)選択--の3つの要素が影響すると考えています。頑張って生きていても、時には、「なぜ自分だけがこんな目に……」と思えるようなつらいことも起こります。そうしてコントロールできない1(偶然)や2(運命)に影響を受けながらも、そのなかで諦めず、できる限り自分の力を尽くし、納得のいく3(選択)をしていく。それが幸せな人生を拓いていく、唯一の方法だと思います。

トピ主さんの過去の恋愛にも、抗いきれない、不運なことがあったのでしょう。しかし、トピ主さん自身が「選択」したから今がある、という側面も、多少なりともあるはずです。例えば、そもそも結婚に不向きな男性、自分をあまり愛してくれない男性を自ら選んでいたのかもしれない。居留守を使われた時点で彼と別れておけば、もっとダメージは少なかったかもしれない……などなど。
決して、そのことを責めているのではありません。ただ、「自分が選んできた部分もあるはず」と認め、「あのときはそうしたかった、そうしかできなかったんだ」と自分を許してあげましょう。その上で、「だけど、その代わりに得たものもあるはず」とプラスの面に目を向け、「今後はよりよい選択をしていこう」と、未来への教訓にしていきましょう。

社長さんも、そうしたことが言いたかったのかもしれません。「誰の人生も、長い目で見れば紆余曲折があるもので、山あり谷ありなのよ」と、励ましてもくれたのではないでしょうか。
今がどん底でつらい状態なら、あとは上がっていくだけ--そう信じて、仕事でも婚活でも、今、自分が必要だと思えることを、素直に頑張っていけばいいと思います。他人と比べるのでなく、“トピ主さんらしい人生”をよく考えて。「自分にはこれが幸せなんだ」と思えるような、よりよい「選択」をしていってくださいね。応援しています。
(外山ゆひら)

EDITOR

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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