「人としては好き、でも恋愛感情か分からない」と言われたら

発言小町に、恋愛として好きかはわからないという投稿が寄せられました。
トピ主さんは20代前半。自分から告白して付き合い始め、1年半になる彼がいます。彼から恋人らしい愛情表現をされたことがなく、自分のことが本当に好きなのか尋ねたところ、「人としては好きだけど、恋愛として好きかは分からない」と言われました。彼は「別れたいとは思わない」と言ってくれているそうですが、トピ主さんは、「恋愛として好き同士でないなら恋人ではない?」「ここまで気持ちの大きさが違うならば、別れるべき?」と悩んでいます。

「人として好き」「恋愛感情での好き」の違いとは?


「人として好き」と「恋愛感情での好き」。この二つの感情の違いは何なのでしょうか。
「幸せになってほしい」と思うのが友情、「自分の手で幸せにしたい」と思うのが恋愛――なんて説もありますが、「好きだけど、どちらの感情か分からない」という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。アメリカの心理学者ジック・ルービンは、2つの違いを示した尺度項目を発表しています。

例えば、「人として好き(=LIKE)」のほうは、「○○は人間的に成熟している人物だと思う」「○○の判断力に絶大な信頼を置いている」「○○に会って話をすれば誰もが好意を持つと思う」「私と○○はよく似ている」「○○は人から尊敬されるような人間だと思う」「○○はとても知的な人だ」「○○のような人物になりたいと思う」……など。

一方、「恋愛感情での好き(=LOVE)」のほうは、「○○の元気がなかったら、何をおいても励ましてあげたい」「○○を全面的に信頼している」「○○の欠点は気にならない」「○○のためならどんなことでもしてあげるつもりだ」「○○を独り占めしたい」「○○ともし一緒にいられなくなったら私はとても不幸になる」「寂しいとき、○○に会いたいと最初に考える」「○○がどんなことをしても許すことができる」「私は○○を幸福にすることに責任があると思う」「○○に打ち明け話をされると嬉しく思う」……など。

まとめると、相手に尊敬・信頼の念を持ち、自分との共通点を見出して、親近感を感じているのがLIKE(好意)。「相手のために尽くしたい」「丸ごと受け止めたい」と感じ、独占欲が湧いて、より親密に関わりたい――といった感情がLOVE(恋愛)ということですね。

身体の関係がないから? 気持ちが分からず混乱している?


「人として好き」と「恋愛感情での好き」の違いについては、通常、女性のほうがハッキリ自覚できる傾向があるそうです。一方で、特定の異性が気になり始めると「恋なのかも!?」と勘違いしやすいのは男性に多いと言われています。個人差はもちろんあるのですが、一般的に、女性のほうが“自分の感情”に敏感な傾向があるからかもしれませんね。

また、男性の場合は、本能的な部分、つまり「この女性と身体の関係を持ちたいかどうか」という基準で、恋愛と友情の線引きをしている人も一部いるようです。
トピ主さんの彼は1年半、恋人らしい愛情表現もせず、スキンシップや身体の関係を求めても拒否していたとのこと。成人男女が1年半付き合って身体の関係がないというのは、極度に奥手なのか、何らかのコンプレックスがあるのか、そうしたケースも考えられます。しかし、特にそうした理由はなく、彼がトピ主さんに性的な欲望を感じないために「恋愛感情か分からない」と発言した可能性もあるかもしれません。

ただ、早とちりしないほうがいいのは、彼は「恋愛感情がない」とは言っていないこと。
「よく分からない」というのは、言葉どおり、自分の気持ちがよく分かっていない状態なのではないでしょうか。こういうときの男性とは「しばらく距離をおく」というのが最善策だと思います。1~3か月ほど、女性と離れて一人になる時間を持てると、自分の気持ちが分かってくる……という男性は大変多いです。
トピ主さんに愛情表現を求められ続けて、彼は今、混乱しているのかもしれません。そのために、「人としては好きだけど、恋愛として好きかはわからない」と口走ってしまったのかもしれません。しかし一人になって考えれば、「やっぱり(トピ主さんが)好きかも」などと自分の気持ちに気づく可能性もあると思います。結論を急がず、いったん彼と距離を置いてみるのもおすすめです。

 「距離を置く」ときの心がけ


恋人と“距離を置く”場合、<1>「無言で連絡を絶ち、彼からの連絡を待つ」という方法もありますが、これは二人の性格によって向き不向きがあります。グレーな感じが苦手なのであれば、<2>「恋愛感情か分からないと言われたまま、付き合い続けることはできないから、あなたの気持ちが、はっきりしたら連絡してほしい」と告げてから距離を置く――という方法もあります。
もしくは、<3>「恋愛感情がないならば別れたい」とはっきり告げて、彼の判断に任せるか。
<4>このまま何もなかったように付き合い続けるということもできますが、結局気になっている点を解消していない以上、また同じことで悩むことになるので、<4>はあまりおすすめできません。

<3>を選べば、「(トピ主さんのことは)好きだけど、自分は同じくらいの愛情は返していけない」と思い、彼が交際をあきらめてしまう可能性も考えられます。個人的には、<1>か<2>がおすすめですが、どちらにせよ、その後、彼のほうから「今後も恋人として付き合っていきたい」という思いを表明してくるのであれば、その気持ちを信じてみては。彼もたくさん考えての結論でしょうし、「恋愛感情とは?」云々(うんぬん)と頭で考えるより、トピ主さんが変わらず「彼を好きだ」と思えるのであれば、その気持ちに従って、二人の関係を再スタートしてみてもいいと思います。

彼は「別れたいと思っていない」と言っているので、これは現状、「トピ主さんとの関係が居心地よく、(ある程度は)大切だ」と思っている証拠。「恋愛として好きか分からない」などと言われて傷ついたであろうことはお察ししますが、その言葉にとらわれすぎず、心を落ち着けて、どうするのが最善か考えてみてくださいね。

再スタートの際は、過去の問題改善に努めて


今回の危機を乗り越えて「再スタートしよう」となったら、ぜひ一度、話し合いを持ちましょう。彼が表題のようなことを口走ったのには、何らか原因があったはずです。
例えば、トピ主さんは愛情表現をするのが好きなタイプで、その“ラブラブ”なモードが彼には苦手だったのかもしれません。あるいは、彼は自分からもゆっくり愛情表現をしたいと思っているのに、トピ主さんの性急なペースに付いていけなかったのかも。二人の間に何かしら“食い違うもの”があった。そのあたりをうまく調整していけるかどうかは、今後のための重要なポイントになるでしょう。

男性は言葉で責め立てると自分の気持ちを引っ込めてしまう傾向もあるので、問いつめないように、「今までの付き合い方で、何か嫌だと思うことがあった?」などと優しく尋ねてみてはどうでしょうか。気に障る言動があるとか、連絡の頻度や方法、デート中の過ごし方がしっくりこないとか、彼から何か“回答”があれば、「わかった、直すように努めるね」といったんは受け止めてみましょう。
トピ主さんの側にも、「愛情表現をしてほしい」「スキンシップがしたい」などの要望はあるかと思いますが、「あなたは○○してくれない」という言い方だと、男性はモチベーションが下がる傾向があるので、伝えるのであれば、「○○してくれたら嬉しいな」といった無理のない言い方がおすすめです。

もし、「そんなことを言わなくても、愛情表現をすんなりしあえる相手のほうがいい」と思うのであれば、他の男性を探すという選択肢もあるでしょう。ただ、「心から尊敬できて、大好きな相手」というのは、人生でそう簡単に巡り合うことはできません。そうした相手と交際できているのは、とても希少なこと。決して投げやりにはならず、大切な彼との今後を考えてみてくださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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