「LINE疲れ」が治る発想の転換

メールより気軽なコミュニケーションツールとして人気の、無料メッセージ・通話アプリ「LINE」。
 
いまや日本人の3人に1人が使っているといわれ、先日も、全世界で登録ユーザー数が2億人を超えたと、大きくニュースになりました。
 
そんなLINEの特徴の一つとしてあげられるのが、相手がメッセージを読むと表示される「既読」機能。自分の送ったメッセージを相手が確認したかどうかを知ることができる、とても便利な機能ですが、どうやらこの既読機能をめぐって、ユーザーによっては、一種の抵抗感や恐怖感があるようです。
 
ネットを中心に、「既読無視」や「既読スルー」などという言葉も生まれ、既読表示を防ぐためのアプリが流行したり、はたまた「LINE既読なのに返信こないSONG」等々、「既読無視」をテーマにした歌が動画サイト上で話題となったり…。
 
皆さんの中にも、「既読表示がついたのに返事がこない!」とやきもきしたり、逆に、「既読マークがついちゃったから…」と、慌てて返信に追われたりしたことのある方は、少なくないのではないでしょうか。
 
しかし、この「既読がついたから返信する」という考え方、ちょっと疑問も感じます。
 
もちろん、人と人との関係ですから、電話でも、メールでも、手紙でも…、できるだけ早く返事をするということは、いわば暗黙の了解のようなもの。それでも私たちは、時に時間をおいて、よくよく推敲してから返事をしたり、忙しい場合には返信のタイミングを相手に甘えたりしながら、日々の関係を築いているのが実情です。
 
つい先日テレビには、「既読無視によって、仲間外れになるのではないか」という不安を口にする中高生がとりあげられていましたが、人の顔色をうかがいながら、脅迫観念にとらわれて作り上げる人間関係は、健全とはいえません。
 
LINEの既読表示にとらわれすぎることは、いわばコミュニケーションを方程式化してしまうようなものです。

EDITOR

五百田達成
作家・心理カウンセラー。「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」をテーマに執筆。著書「察しない男 説明しない女」が30万部超え

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