「子育て」のために住む場所、を考えるときの心得

皆さんは、「子育てをするなら」「将来、家族を持つなら」という観点から、住む場所について検討したことはあリますか? 著者の周囲にも、郊外に転居したり、地方へUターンしたり、という個人や夫婦が少なからずいます。就職の時点から考えて仕事を決めた人もいれば、いざ子供ができたことで引っ越した人、パートナーができて考え始める人など様々にいますが、ライフプランを考えるとき、そして子どもの人格形成を考えるとき、「どの場所で子育てをするか」は結構、重要なポイント。既に子育て中の人も、これから産みたい人も、時間があるときに一度、考えてみるのもいいかもしれません。

都会、郊外、地方。自分に合う場所はどこ?


子育て場所のよしあしとして、多くの人は「自分が育った場所」を基準に考えるもの。実際の子育てイメージがしやすく、安心感と場所への信頼感もあるからでしょう。子育て地域を大まかに分けると、都会、郊外、田舎という3種類があるでしょうか。「生活費」「周囲との交流」「教育施設」「安全面」「自然環境」などの面から、どんなメリット・デメリットがあるのか、改めて考えてみました。

<都会>……交通手段や進学、通勤等の利便性があり、知的資源やセンスに触れられる機会も多いが、自由に遊べる安全な自然環境や同世代間交流が不足するケースも。他の選択肢に比べると生活費が高くなりがち。自治体によっては、子育て支援が手薄なところもあるが、中には、子育て家庭の総数が少ないことで、逆に1人あたりに手厚いサポートが享受できる場合も。

<郊外>……生活に的を絞った地域のため暮らしやすさはあるが、通勤通学などではかなりの混雑も。似た境遇の家族が多く、子ども同士、大人同士の交流機会も、望めば得られやすい。子育て世帯が多い分、子育て支援の公的サポートや、公園や教育施設などの環境にも期待が持てるが、競争率が高く、十分に享受できにくい地域もある。

<田舎>……生活費は比較的安く済み、自然や広い住環境にも恵まれるため、開放感、安心感も。身内中心に子育てをしたい人には最適。交流の範囲は狭くなりがちだが、親密な関係が望める。異世代間交流もしやすいが、保守的な地域だと、根付くまでに時間がかかるケースも。進学や就職の選択肢はあまり多くないため、将来子どもが遠方に離れる可能性は多少高くなる。

身の回りに「サポーター」はいる環境か?


夫婦お互いの仕事や金銭事情などもあり、現実的には、すべて理想どおりの場所を探すのは難しいものですが、できるかぎり希望に近い場所を見つけたいもの。人それぞれ希望や方針は違うでしょうが、どんな人でも考えておくといいのが、その環境にはどんな「人的資源」があるか、という点です。特に職場復帰したい女性などは、困ったり悩んだりしたときに、力を貸してくれたり、相談に乗ってくれたりする人が近くにいるかどうかは考えておくと◎。お茶の水女子大学院教授の菅原ますみ氏は、子育てママのサポーターになってくれる存在として、主に以下の3種類に分けて紹介しています。その場所にどんなサポーターがいるか、考えてみるといいかも!?

(1)「異世代」サポーター……祖父母、叔父叔母、地域の年配の女性、その他子育て経験者など。
子育て経験があり、身内などであれば、密なサポートも期待できる。一方で、「やってくれて当然」という気持ちになりすぎたり、親子で「子育てはこうするべき」「昔はこうだった」といった“育児の価値観”がぶつかったりすると、関係が悪化することも。感謝やお礼の気持ちを心がけ、依存の程度や、ほどよい距離感で。

(2)「専門」サポーター……保険センター、児童館、保育園、病院などの公的サポート。
公的サポートは、地域によって差が大きい。金銭面のサポートだけでなく、子育て支援の機関、一時保育の施設、公園や子ども向けの遊び場などの有無で、子育ての快適さはかなり変わってくる。専門サポートの充実具合によって、家族や母親どうしの交流の「場」を得られることも多い。

(3)「ピア(仲間)」サポーター……同じ境遇にある仲間、ママ友達など。
生活時間帯も近く、子育ての喜び、悩み、不安、生活の不満などを身近で共有できる存在。子育て世帯が多い地域は、必然的に総数が多くなり、繋がりもできやすい。近年は(1)に頼れない人も多いため、(3)は必須の存在となっており、気が合えば一生涯の出逢いを得られることも。一方で、お互いに「悩みを聞いてほしい」と無意識のサポートを求めすぎたり、情報源が似通っていて情報不足になりがちだったりで、逆に悩みを生むケースもある。自分の性格、向き不向きによって、適度な付き合い方ができるとベターかも!?

想像以上の大変さもあり、孤独や不安にも陥りやすい子育てですが、「環境」を変えることで、ぐんと負担が軽くなることもあります。子どもを持ちたいと考える人は、「自分の性格に合っていて、サポートを得やすい環境はどこだろう!?」について何となくでも考えておくと、仕事や恋愛、婚活などでの選択の際にも、決断しやすいかもしれません。
(外山ゆひら)

(参考)「ママというオシゴト」 菅原ますみ著 主婦の友社

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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