独身理由にも多い!? 「寂しがり屋の一人好き」の正体とは

「寂しがりだけど、一人が好きなんだよね」という男女、皆さんの身の回りにはいませんか? 独身やパートナーを作らない人のなかにも、こうした性格理由を述べる人は多くいます。「自分が寂しいときだけ、他人と一緒にいたい」という、ちょっぴり身勝手な意味で使っている人もいるでしょうが、「寂しいと感じるのに、どうして自分は一人でいようとしてしまうんだろう?」と自問自答してしまような人もいるはず。著者も10代の頃そう思ったことがありました。「寂しいとは思うけれど、一人でいるのは嫌いじゃない」という心理は、一見矛盾しているようで、どうやらそうでもない様子。詳しくご説明しますね。

「寂しさ」「孤独感」にも種類がある


人が「寂しい」と思うのは、「物理的にひとりで過ごしているから」という場合だけではありません。青年心理学の分野で孤独を研究している落合良行氏は、寂しさ、いわゆる「孤独感」には以下4つのタイプがある、と述べています。自分がよく感じる「寂しさ」「孤独感」に近いものはどれか、皆さんもぜひ考えてみてください。

(A) 周りに人がいたあと、「物理的に一人」になったときに寂しくなる。なんとなく寂しいのだ。
(B) 周りに人がいても、心が通じ合わないので寂しい。でもこの世のどこかには、真に分かりあえる人がいるはず。
(C) 人は結局一人。根本的に分かりあえることはないだろう。そうした思いがあるので寂しい。
(D) 人は皆一人だ。寂しいがまったく分かりあえないわけではない。理解しあう努力をしたいと思っている。

どれも何となく“わかる”孤独ですよね。A型の孤独は、もっともシンプルな孤独感。「なんとなく寂しい」という感じで、例えば家族がみんな旅行に出てしまったので寂しいとか、旅先で一人寝をする瞬間に寂しくなる、といった感覚です。
B型はもう少し複雑です。周りにたくさん人がいても、自分を分かってくれる人がいない、心が通じる人がいない、と思ってしまう。「人はそれぞれ違う」という意識がなく、心のどこかで「理想的な理解者」を求めているため、それが得られない寂しさを感じているのがこのタイプです。

C型はもう少し根深い孤独感。「どうせ他人に心を開いても、真に分かりあえることはない」という諦めからの寂しさです。裏切りや落胆の経験を重ねるなかで、孤独を悟ってしまう。表面上は人とうまくつきあっていても、心をすっかり他人に開けないので、寂しさを覚えるのですね。
D型はもっとも成熟した孤独。人はそれぞれ別個であることの「孤独」はしっかり理解しつつも、理解を諦めてはおらず、簡単に分かりあえなくて当然なので努力しよう、根気強くコミュニケーションをとっていこう、と考えているタイプです。

いかがでしょうか。ちなみに中学生ではA型が過半数だが、大学生になると約8割がD型になる、といったデータもあります。若いうちはA型の孤独を感じる人が多いものの、大人になる段階でB型やC型を経験し、最終的にはD型へと移行していくのが理想的だと考えられています。

「寂しがり屋の一人好き」の心理は?


さて、上記から分析すると、「寂しがり屋の一人好き」は、A型以外である可能性が高そうです。物理的に一人になることは平気だけど、心のなかには何かしらの「寂しさ」がある、ということですね。
では、自分を「寂しがり屋」だと感じるのは、どういうときか。「人は皆、個別で孤独である」から寂しい、でもそのことをしっかり受け入れられていて、「だからこそ人と語り合ったりする時間は、とても幸せだ」……などと感じられる人は、既に成熟していて問題ないでしょう。

そうではなく、「自分を真に分かってくれる人が周囲にいない」と思ったり、「どうせ分かりあえないしね」と心を閉ざしてしまって寂しいと感じるのであれば、今後は少しずつD型の境地を目指していけるとベターかもしれません。人と人は分かりあえないこともある、でも分かりあえることもあるから、分かりあえるよう努力しよう―という心境に達すると、寂しいのは決して自分だけではないと分かりますし、喧嘩したり分かりあえない瞬間があっても、乗り越えることができやすいでしょう。

こう考えてくると、「一人好き」なことは、他人との関わりを諦めていないのであれば、ちゃんと心が大人になれている……という捉え方もできますね。逆に大人になっても「一人になりたくない」「一人寝が寂しい」などと常に口にしている人は、ちょっぴり精神的に幼い可能性も。他人との関わりを前向きに捉えている点はよいのですが、恋人などに過度の束縛をしてしまう人もいるので要注意(!?)です。

皆さんは、自分を「寂しがり屋の一人好き」だと思ったことがありますか? どんな瞬間に「寂しさ」を感じますか?
(外山ゆひら)

(参考)『孤独な心』 落合良行著、サイエンス社、『青年期における孤独感の構造』 落合良行著、風間書房 

EDITOR

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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