不安で泣くと、黙ってしまう彼。私は愛されているの?

発言小町に、「険悪になると黙ってしまう彼との復縁について悩んでいます」という投稿が寄せられました。

トピ主さんは37歳。先日、1年ほど付き合った彼と別れてしまいました。優しい彼ですが、トピ主さんが不安から沈黙したり、泣き始めたりすると、いつも黙り込んでしまいます。そうした態度に、トピ主さんは「愛されていない」と感じ、さらに不安になる……ということが過去にもあったそうです。感情的に別れを告げてしまったトピ主さんですが、別れたあとで「やはり彼が本当に好きだった」と実感。復縁話も出ているものの、「こんな幼稚な自分では彼を幸せにできない」と悩んでいます。

「女性の涙」をうまく扱えない男性もいる


「女性の涙」、そして「男性の沈黙」というのは、男女がすれ違う原因になりがちです。
まず、女性の涙。一般的に、女性は感情表現が豊かで、涙も若い頃から日常的に流しやすい傾向があります。無論、個人差はありますが、男性のほうが「人前で泣くこと」に抵抗感を持っている人は多いと言えるでしょう。幼少期に「男の子なんだから泣かないの!」などと制されて育った男性などは、特にそうした考えを持ちやすいと言われます。

大人の女性がわんわんと泣き出したとき、女性同士であれば、「大丈夫? 泣かないで」とただ肩をさすったり抱きしめてあげたり、自分のしてほしいようにケアしてあげることができます。しかし男性のなかには、こうした場面に遭遇する機会が少ない人もおり、「どう対処していいか分からない」という人も少なくありません。はっきり泣いている理由が分かるならまだしも、男性はそれが分からないということも多いようです。
そのため、「自分はそれほど悪いことをしたのか?」とうろたえたり、「彼女の心のなかで何が起きたんだ!?」と驚いたり、中には恐怖を感じる男性もいるようです。
さらに、「自分が責められているように感じる」「泣けば自分の思い通りになると思っているのでは?」など、女性の涙を露骨に嫌う男性もいます。泣いている女性を見ても取り乱さず、自然に慰められる男性は、女性の心のケアがかなり上手な人ではないでしょうか。

トピ主さんの彼が、泣いている女性を上手になだめられない人だったとしても、それ以外の場面では、きっと何らかの愛情表現をしてくれているはず。望むような形ではなかったとしても、彼なりの方法で愛情を示してくれていることに気づけると、「愛されていないのでは?」という不安も少し収まりやすくなるかもしれません。

男性の「沈黙」には、どんな感情が秘められている?


一方、男性の沈黙について。女性に比べ、男性は対人関係で雲行きが怪しくなると、黙り込んでしまう傾向があると言われます。「話し合いが面倒」「対処法が分からず逃げ出したい」など、女性には喜ばしくない感情からの沈黙もあるでしょう。しかし、そうした理由ではなく、沈黙や無視は「これ以上は危険、無理」というサインである場合もあります。

米国ワシントン大学の心理学者、ジョン・ゴットマン博士の調査によると、男性は険悪な状況になると、心拍数が100を超えるほど上昇することがあるそうです。これは完全に興奮状態で、このときの男性は攻撃的な感情を抱きやすいことも分かっているそうです。ともすれば、感情的に迫ってくる女性を罵倒したり暴力をふるったりしそうになる。そうなるのを回避するために、ぎりぎりの理性で「無視」「沈黙」という行動に出て、コミュニケーションを断ち切ろうとする――そんな状態だそうです。

トピ主さんと同様、男性の沈黙や無視をさらに責め立ててしまう女性は多いですが、そうした理由の場合、追いつめるのは、多くの場合で逆効果です。訴えたいことがあるのならば、お互い冷静になれる機会に改めて話し合ったほうが、相手の心にも届きやすいでしょう。

また、彼が沈黙してしまう前に、普段からちょっとした不安や不満を小出しにするのもおすすめです。そして落ち着いて、彼に自分が望むような「愛情を感じられるコミュニケーション方法」を提案してみましょう。例えば「そういうこと言われると寂しいよ~」と穏やかに伝えてみるとか、「私は愛されているか不安になりやすいから、毎日1分でいいから電話したいな」といったふうな提案の仕方です。「愛情を感じさせてほしい」といった抽象的な言い方よりも、具体的な数字や方法でお願いしたほうが、男性も行動してくれやすいと思います。

「不安」への対症療法と原因療法


さて、トピ主さんは自身の生い立ちを振り返り、「見捨てられ不安が強い」と自己分析しています。そして最後の投稿では、「私にはやっぱり結婚というのは難しいようだ、あきらめることにする」とも書いています。

「結婚は諦めるしかない」と思って生きていくのは、トピ主さんにとって望む未来でしょうか。周囲がどんなに手助けをしたくても、残念ながら「過去を乗り越える」のはトピ主さん自身にしかできないことです。
過去はどうあれ、とにかく「今」トピ主さんが悩まされていること(=見捨てられ不安が強い)がある。であれば、今から先の未来において、同じことで繰り返し悩まされないよう、改善していけないか――。一度そんなふうに考えてみませんか。ひとりで乗り越えるのは大変なので、トピ主さんの成長を見守り支持してくれる専門家の手を借りるのも大変よいと思います。

「見捨てられ不安を感じるタイミングは?」「きっかけとなる言動があるのではないか?」「どんな予防策があるか?」など冷静に自分の症状と向き合って考えてみるのも有効です。
不安で泣いたとき、恋人に慰めてもらうのは一つの“対症療法"ですが、あまり頼りすぎると、相手がたった一度でもそうした対応をしてくれなければ、また不安は倍増してしまうだけです。「誰かに自分の不安を埋めてもらいたい」という要求は、エスカレートすることも少なくありません。頼りすぎず、でも時には甘えながら、自分自身でも、不安を乗り越えていく道(=“原因療法")を探っていってほしいなと思います。

自分の幸せや未来を諦めないで


彼との間で復縁話も出ているそうですが、それは何より、彼がトピ主さんを愛している証拠ではないでしょうか。過去を乗り越えるために、「愛情をもっとたくさん得たい、感じたい」と思うなら、彼だけでなく、いろんな場所で心温まる関係を築いていくのも大切です。彼の家族とも仲良くしているとのこと、それも大変よいと思いますし、友達でも同僚でも趣味仲間でも、人付き合いをよくして人間関係を大切に生きていれば、恋愛以外でも「愛情ある交流」ができる場所は、世の中にたくさんあります。

また、「目指すゴール」を心でしっかり設定してみるのもおすすめです。「私は、穏やかで愛に満ちた関係を築き、幸せな結婚をするんだ!」という目標を心でしっかり掲げてみるのです。
不安でつらくなったら、ゴールを思い出す。すると、「泣いてヒステリックになっている自分は、自分がなりたい未来じゃない、好きな自分じゃない」と気づけることもあるでしょう。「私はもっといい状態になりたいはずだ」……不安を感じても、そう考えて落ち着ける瞬間も出てくるかもしれません。
そうして自分自身で不安を克服できる瞬間を経験すれば、小さな自信が生まれてきます。それを繰り返すなかで、少しずつ「多少の不安があっても大丈夫!」と思えるようになるかもしれません。

どんなに不安でも、自分にダメなところがあっても、「自分を幸せにすること」だけは諦めないで。彼もきっとそれを望んでいるでしょうし、もし今回の恋愛がうまくいかなかったとしても、そのゴールを目指して一歩ずつ進んでいれば、次の恋愛ではきっと、同じ問題で悩まなくて済むと思います。
「幼稚な自分」という記述もありますが、常に、完璧な大人の振る舞いができる人など、滅多にいません。「見捨てられ不安があることも、別にダメなことじゃない。私の性格の一部」くらいに考え、絶望的にならないこと。「彼と幸せになるために、少しずつ改善していこう」――そんな風に未来を見ていってほしいなと願います。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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