深夜のコンビニスイーツを我慢するたったひとつの方法

先日、友人女性と話していると「買い物の我慢ができず、貯金ができない」という話が出てきました。
 
たとえばそれほど食べたくなくても、コンビニに寄ったらスイーツを買ってしまう。本当に「素敵!」と思えるいいカバンを見つけても、そこそこ美味しいものや、そこそこ好きなものばかりに給料が消えていってしまい、結局買えずじまい。彼女は「これじゃなんのために働いているのかわからないですよね!」とのこと。

「あのカバンを買うために、ムダな買い物を我慢する!」という目標を立てても、あらゆる店、あらゆるサイトが、その「ムダな買い物」を誘ってくるわけです。都市部の人が一日に見る広告の数は数千個とも言われますが、それらすべてに打ち勝つほど、人の意志力は強くはありません。結局、そんなに欲しくないものを買わされてしまうのです。

話は買い物にとどまりません。通勤電車で勉強をしたいと思っても、思わずスマホをいじってしまう。彼と距離を置いて、関係を考え直したいと思っても、思わず彼からのLINEを開いてしまって連絡を取ることになってしまう。世の中が便利になるにつれ「我慢しづらい社会」になってきているのです。
 
そもそもいったいなぜ私たちは誘惑に負けてしまうのでしょうか? それを解明した「マシュマロ実験」という心理学の実験があります。

まず、4歳のこどもを小部屋に招き、机の上のお皿にマシュマロをのせます。そして「食べるのを15分我慢できたら、もうひとつマシュマロをあげる」と伝えて、そのこどもをひとり部屋に残すのです。そうして人の自制心を調べるのが、この実験の目的です。

実験の結果は、
・25%のこどもが15分間待つことができた
・一方で30秒もたたないうちに食べてしまった子もいた
といったものでした。

さて、我慢できたこどもたちは、いったいどうして我慢できたのでしょうか? 実は彼らは、じっと椅子に座って待っていたわけではありません。たとえば、目を覆ったり、自分の髪を引っ張ったり、机を蹴ったり、マシュマロをぬいぐるみに見立てて遊び始めたりと、さまざまな行動をしていたようです。これを見て、実験を考えたミシェル博士はこんな分析をしました。

「我慢できたこどもたちは、自分の意志力が限られたものだと知っていて、マシュマロがどんなにおいしいかを想像したりせずに、むしろそれを『忘れよう』としたのだ」と。
 
さて、この実験をふまえたうえで、どうすればコンビニスイーツを我慢でき、スマホのゲームをやめ、彼と距離を置けるのかを考えましょう。答えは「誘惑の対象を忘れること」です。もしも自分が達成したい目標があったなら、いったんそのことは忘れて、むしろまったく別のことに取り組んでみるのがいいのです。
 
コンビニスイーツをやめなきゃ、と思うと、コンビニスイーツに引き寄せられてしまう。元カレとは連絡を取らないと決めると、連絡してしまう。ダメと思えば思うほど、してしまう・・・。

たとえば彼と距離を置こうと思ったのなら、あえて彼のことばかりを考えるのをやめて、新しくスポーツの趣味を増やしてみる。そうして脳を切りかえるチャンネルをいくつか持つことで、本来の悩み事を俯瞰でき、解決策も浮かびます。
 
ちなみに、1972年に行われたマシュマロ実験は現在も続いていて、40年経った今、大人になった被験者たちの社会的な生活や脳の構造についての比較が行われています。当時我慢できたこどもは、できなかったこどもに比べて、学校での素行や成績が良く、脳の使い方にも差があるとのことでした。

「我慢できる脳」は、もしかすると現代において何よりも大切な能力なのかもしれません。
(五百田達成)

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