うまくいかないのは自分のせい? 他人のせい? ~失敗の心理学~

仕事でも、恋愛でも失敗はつきものです。「失敗は成功のもと」というように、失敗が糧となって成功に近づくわけです。そのためには、失敗を正しく分析する必要がありますよね。ですが、人の認識にはちょくちょくバイアス(歪み)が生じます。今日は、そのバイアスを紹介し失敗を正しく認識してバネにする方法を考えてみたいと思います。
 
1つ目のバイアスは「セルフ・サービング・バイアス」というもの。これは簡単に言うと「成功は自分のおかげ、失敗は他人のせい」と考えてしまう傾向です。
 
ハイダーという心理学者は、人がものごとの原因を考える際「内的帰属(自分のせいだと思う)」「外的帰属(自分以外の他人や環境などのせいだと思う)」のふたつがあると分析しました。
 
そのうえで、「成功の原因としては内的帰属(「私ががんばったから」など)を考えるくせに、失敗の原因としては外的帰属(「ライバルが強かったから」「天気が悪かったら」など)を考える人が多い」と結論づけたのです。
確かに思い当たる節、ありますよね?
   
2つ目のバイアスは、「行為者ー観察者バイアス」というものです。これは、「他者の行為であれば、原因をその人に関係させ、自分の行為であれば、原因を自分以外に関係させる傾向がある」
というものです。
 
例えば、会社の始業時間に遅れた場合、他人が遅刻したら「ほら、あの人は、毎晩飲み歩いているから」「だいたい寝坊癖があるんだよな~」とその人自身に原因を求めがちなのに、自分の遅刻は「突然急用がはいったからしかたない」「電車がいつもより遅れた」と考えてしまうわけです。
 
2つのバイアスをまとめると、
・そもそも「失敗」については、人は自分以外に原因を求めがち
・自分の失敗であれば、なおさら、自分以外に求める傾向がある
ということが言えます。
 
このバイアスを知っているだけでも、自分の思い込みに対して謙虚になれるのではないでしょうか? 自分が失敗したときには即、人のせいにしないよう、心がけましょう!
(五百田達成)

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