「オトナの背中」が世界を回す ~素敵な人になるために~

先日、知り合いの大学生の女性がこんなことを言っていました。
「わたしいま20歳なんですけど、全然そんな実感なくて、まだ気分は高校3年生の18歳なんです。でも、家庭教師先の小学生の女の子の前では、20歳のお姉さんを演じられるんです。ちょっと不思議ですよね。」

まだ自分で20歳だと実感していないのに、どうして20歳を演じられるのか? 我ながら不思議なのだそうです。
「あーもう●歳か、全然実感が湧かないな~」と思いつつも、普段の生活では自分が●歳だということを意識し年相応の行動をとるという経験、あなたにもありませんか。
 
20歳の実感がないのに、20歳のお姉さんを演じられる理由、それはおそらく、彼女が小さいときに憧れた「20歳のお姉さん」を彼女が無意識のうちに手本にしているからではないでしょうか?小さいころに近くで見ていた、あるいは、親戚で憧れていた年上のお姉さん。20歳とはだいたいああいう感じかな? そのかすかな記憶を頼りに「よくわからないけど、こんなもんでしょう?」と演じているわけです。参考にするお手本が、身のまわりの同年代(20歳)ではなく、小さいころの記憶というのが、面白い点です。
 
さらに彼女は、「だから、いま教えてる小学生の教え子が20歳になったとき、私をお手本に20歳を演じるんですかね」と笑っていました。
 
確かに、オトナになるということは難しいものです。多くの人が見よう見まねでオトナになっていきます。その時参考になるのは、先輩の姿。
そう考えると、世の中は「オトナの背中」で回っているのかもしれません。小さいときに見た「オトナの背中」を手本にオトナを演じる。そんな「オトナたち」を見た次の世代が、その背中を手本にまた世の中を回していく。そんな風に「オトナの背中」が受け継がれていく……。
 
もちろん中には、いわゆる「オトナげないオトナ」もたくさんいます。ささいなことで教師に食ってかかる保護者たち、タクシーや電車の運転手に因縁をつける利用客……。
 
わたしたちは年を取るにつれて、幼いころ・若いころに見たオトナの背中を忘れていきます。実際にオトナになったのだから、忘れてしまうのは仕方がありません。ただ、ときどき、小さいころに思い描いた背中たちを心の片隅に置いて振る舞ってみてはどうでしょう。小さいころに憧れたお兄さん・お姉さん、入社したてのときに優しくしてくれた上司。彼らはどう振る舞っていたでしょうか? 
  
「後輩が気がきかない」「部下の仕事が遅い」と、文句を言うのは簡単です。そんな場面でもぐっと気持ちをこらえて、いつも「いい背中を見せられてるかな」と意識してかっこよく振る舞いましょう。そうすれば後輩からの尊敬も得られるし、かっこいい自分でいられるし一石二鳥です。
 
「オトナの背中を忘れてしまった」「いいお手本が身近にいない」という人は、積極的に社外に出て、新しい年上の友達を作るようにしましょう。
春は挑戦の季節。ぜひかっこいいオトナを目指してください!
  
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(五百田達成)
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