「なんとなく恋愛」が流行中 ~テラスハウス、君に届け、ソフレ~

「草食系男子」という言葉がはやったのは約5年前。それからというもの、無理をしない「省エネ恋愛」、「若者の恋愛離れ」、さらには恋愛に全く興味がない「絶食系男子」などなど、さまざまな「草食系」関係の言葉が流行しています。
 
学生たちも、「面倒くさい」「恋人がいなくても、SNSで十分寂しさは紛れる」「将来安泰だという保障がない自分が一歩踏み出すのが怖い」などなどの理由で、恋愛にはあまり気が向かないと言っています。
もし仮に好きな人ができて恋愛をするにしても、がっつりではなく「なんとなく」になってしまうそう。
「付き合うとか、別れるとか、そういうのは疲れる」から、明確に友達と恋人の境界線を引くことは少ないのが実情です。
 
そんな、ソフトであいまいで淡い恋愛を象徴したカルチャー・トレンドを、いくつか紹介しましょう!
 
●ドラマ「テラスハウス」
まずは、現在中高生~大学生を中心に大人気のテレビ番組「テラスハウス」。鎌倉のオシャレな家にシェアハウスをする男女6人の日常を、ドキュメンタリー調でそのまま切り取っている番組です。番組で用意するのは家と車だけで、台本がないのが売りだとか。この番組は、日常を切り取っているとはいえ、最もクローズアップされているのはやはり住人同士の「恋愛」。これがなかなか面白いのです。
 
かわるがわる出たり入ったりしてきた住人たちは、シェアハウスの中で次々に好きな人を見つけていきます。あの人が好き、この人が好きの繰り返しで、告白することはあまりない。以前A君がBさんを好きだったとしても、Bさんが告白した時は「もう遅い、もう好きじゃない」ということが多々あります。恋愛にクローズアップしているとはいえ、実際にできたカップルは1組だけ。
 
こうした、結末のないいわゆる「つかずはなれず」の連続でも十二分に楽しめているということは、やはり「なんとなく」な状態が若者にとって心地よいということなのでしょう。
 
●マンガ「君に届け」
2010年に映画化された、少女マンガ『君に届け』。恋にオクテな男女二人の純情な淡い恋愛を描いていますが、この二人が付き合うまでが、とにかく長い。お互い両思いなのに、とっても長いのです。自分の気持ちにすら気づかない主人公の女の子や、一生懸命アプローチはするもののなかなか思いを告げられない男の子。
 
付き合ってからのゴタゴタやドロドロよりも、付き合うまでの長くてやきもきする時間のほうが非常に長く描かれている本作。ひたすらこのドキドキ感を味わうのが、若者にとって楽しいようです。淡い恋愛や純愛モノは昔からありましたが、オクテな二人が付き合うまでの期間をここまで丁寧に描いている作品は実に新鮮。この作品がヒットしたのは、付き合うか付き合わないか、お互い好きでも付き合っていない状態が最も心地よいと感じる若者の好みをうまく意識したからでしょう。
 
●ソフレ
最後に紹介したいのは、「ソフレ」という言葉。ご存じの方も多いかもしれませんが、「セフレ」ではなく「ソフレ」です。「添い寝フレンド」の略なのだとか。ひところ「キスフレ」という言葉が流行りましたが、その最新進化形です。
 
恋人ではないが、「添い寝」だけする関係。それ以上の行為にはおよばない「添い寝フレンド」。そんな関係性が新しく出来上がり、今流行しているのだそうです。ここでポイントなのは、恋人ではないということ、また、添い寝以上の行為にはおよばないが、およぶこともたまにある、ということです。「恋人」や「セフレ」のように、明確な境界線を引かない。基本は友達で、たまに添い寝をしたり、キスをしたり、セックスをしたり。
 寂しさも性欲も満たしたいときに満たせるし、恋人ではないから束縛や嫉妬などの面倒くささもない。まさに、恋愛が面倒な現代人の「なんとなく」な関係をよく表した概念ですよね。
 
いかがでしょう? 若い世代の「なんとなく」恋愛、イメージがついたでしょうか? こういう恋愛を「つまらない」と思うか、「ドキドキする」と思うか。そんなところからも、あなたの恋愛観が見えてくるはずです。
ぜひ周りの人と話し合ってみてください!
 
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(五百田達成)

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