“怖いほどの美女”が、男性に普通に愛されるためには?

発言小町に、「怖いほどの美女が、男性に愛される為には」という投稿が寄せられました。
トピ主さんはご自身いわく“怖いほどの美女”。そのために男性から警戒され、本気で相手にされないと考えています。結婚もできずに、孤独を感じていると言います。お見合いをすれば、「何で君みたいな子が、お見合いなんてしてるの」と言われ、結婚詐欺と勘違いする男性もいるとか。「私はモテない」と何度否定しても信じてもらえず、男性に普通に愛されたいと願っています。

美人は恋愛で損をする?


美人は得か損か? いろいろな意見があるとは思いますが、一般的には「美人は得だ」という意見が大多数ではないでしょうか。

しかし、トピ主さんは損をしていると感じている。しかも、きれいな人ほど“得をしそう”と一般的には考えがちな「恋愛」において。これは、どうしてなのでしょう? 

美しい女性は、それだけで男性を惹(ひ)き付けます。恋愛の“チャンス”は必然的に多くなると言えそうです。ただ、男性が女性の“容姿だけ”に惹かれて交際を始めた場合、付き合ううち、「相性がよくない」「一緒にいても楽しくない」といった点に気づくことはあるかもしれません。「美しさ」にはそれくらい、異性を惑わす力があるのですね。そして「美人は3日で飽きる」なんて言葉にもあるように、結果的に交際そのものは「短命」に終わってしまうケースもあるようです。

「美人は勝手に幻想を抱かれて、勝手に失望されて“損”だ」と言うならば、それも一理あるのかもしれません。しかしながら、長続きする、生涯のパートナーを得るにあたっては、容姿に関わらない部分でよい愛情関係を築いていく力が必要なのではないでしょうか。人と本音で仲良くなり、信頼関係を築くのに一番欠かせないのは、その人らしい“人間味”。他の誰でもなく美しいトピ主さん自身が「外見」だけで判断されないよう、「内面」での交流を重視するようにしなければ、本当に心の通い合う、よい関係は育ちにくいかもしれません。そうした意味では、まずは男女問わず、トピ主さんの内面をきちんと見てくれるような良いお友達を探していくのもおすすめです。

「美人であること」が、うまくいかないすべての原因?


投稿でトピ主さんは、「お付き合いをしても疑いの目が付きまとう」と書いています。男性側が「美人すぎて自分には釣り合わない」と感じてしまうのか、「浮気されそうだから付き合えない」と考えてしまうのか、詳しくはわかりませんが、恋愛がうまくいかない他の理由も考えてみたことがあるでしょうか。

例えば、常に受け身でぶっきらぼうな態度だったり、相手を平気で傷つけるような辛辣(しんらつ)な発言をしたりしていませんか。トピ主さん自身が「いいな」と感じる男性には、自分からもちゃんと好意を示したでしょうか。

初対面では「こんな美女と自分では釣り合わない」と男性が勝手に思い込んで及び腰になっても、トピ主さんがそれを気にせず、丁寧に、笑顔で接してきたら、「仲良くなれるかも」と思い直す人もいるのではないかなと思います。

美人以外の“魅力”を自覚しておこう


「美人であること」が、恋愛がうまくいかないすべての原因だと思っている様子のトピ主さん。心のなかには、自分の容姿に強くこだわっている気持ちがあるのではと感じました。容姿がいい人は、望むと望まざるに関わらず、幼少期から“ちやほや”される機会が多いので、「美しい容姿=自分のアイデンティティー」だと無意識に思い込んでしまうケースもあります。「美人で損している」と言いながらも、その実、「自分の価値は、容姿の美しさにある」と思い込んでいるのは、もしかしたら、他の誰よりもトピ主さん自身なのではないでしょうか。

でも、トピ主さんのいいところは、他にもきっとあるはずです。何もないと思うのであれば、「私は確かに美人だけど、でも私の一番の魅力(ウリ)は実はそこじゃない」なんて思えるような、別の魅力を育ててゆくのがおすすめです。若さゆえの美しさはいずれ衰えていくものですし、年齢を経るほど、「内面の充実度」が美しい表情を形作っていきます。そうして心のなかでひそかに胸を張れるような、容姿以外の“魅力”を自分自身が見いだしていけば、「容姿だけ見て判断する男性なんて、こちらからお断り~」などと気楽に思えるようになるかもしれません。

トピ主さんのように、「他人にどう思われるか」に意識を向けがちな人は、「公的自己意識」が強いといえます。逆に、常に自分について考えたり反省したり、自分の気分などに敏感な人は、「私的自己意識」が強い人です。「美女だから男性にどう思われるか」にばかり思い悩み、心が振り回されているならば、もっと自分の中身を見つめてみましょう。私はこんな性格で、こんなことが好き。パートナーとはこんな話がしたくて、こんな毎日を送りたい――などなど。自分の意志と向き合い、「私的自己意識」のほうを少し育てていきましょう。

「なんで私だけ?」では幸せになれない


投稿には、
「他の女性のように普通の男性に普通に愛されたい」という記述もあります。恋愛がうまくいかないときは、「なんで私だけ愛されないの?」という心境にもなりますよね。大変よくわかります。でも、いま自分を愛する相手がいない、という理由で自分を卑下する必要は全くないのです。単に「今はパートナーがいない」という事実があるだけ。周りと比較して自分を気の毒がっているのは、自分自身の心。自分のことを惨めに思っていたら幸せな恋愛はいっそう遠のいてしまうでしょう。

恋人がいなくて寂しくても、人生のすべてのドアが閉じているわけではありません。友達もいる、仕事もある。趣味や社会貢献など、楽しめる、夢中になれる世界は世の中にたくさんあります。パートナーがいない期間だからできる、有意義な時間の使い方もあると思います。

「他のことには興味がない。私の人生に必要なのは恋愛や結婚生活だけ」というならば、今のようにお見合いなどで粘り強くお相手を探すという道もあるでしょう。「怖いほどの美女」であることが足かせだと思うなら、お見合いの際は、メイクや髪型、洋服をかなり地味にするなど、落ち着いた雰囲気に装うだけでも、だいぶ相手が持つ印象は違ってくると思います。ただ、「結婚」というゴールだけにこだわりすぎると、心通い合う愛情関係を築けないこともあるので、どうか本当に自分が求めるものを焦って見失わないように。

有川浩さんの小説「阪急電車」(幻冬舎文庫)に、こんな一説がありました。「きれいな女はね、損するようにできているのよ」。トピ主さんも、容姿で判断されて損をしてきたことがたくさんあるのかもしれません。でも、自分は気づいていないだけで、逆に「美人で得してきたこと」も必ずあるはずです。「長い目で見れば、誰の人生もプラスマイナスゼロ」くらいに考え、美人な自分を特別扱いしないよう心がけることが、この先トピ主さんを幸せに導いてくれるポイントではないかなと思います。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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