「六月病」に注意! ~「自分の居場所」にこだわりすぎると危険~

新生活が始まった4月からはや2カ月。ゴールデンウィークや五月晴れで、なんだかぼおっとしてしまう俗に言う「五月病」の時期も過ぎ、徐々に新しい環境・仲間たちに慣れてきたころでしょうか。

6月になり生活も落ち着いて楽しくなってきたあなたにぜひ気を付けてほしい、ある「病気」があります。それは「六月病」。「え、五月病じゃなくて、六月病?」と驚くかもしれませんね。いったいどういう病気なのでしょうか。

◆症状
六月病の代表的な症状は「自分のコミュニティに染まり切ってしまう」ことです。新しい環境やコミュニティの中で見つけた自分の居場所が安定してくると、誰もが陥りやすい状態です。慣れ親しんだ環境にどっぷりつかってしまい、周りが見えなくなるというわけです。

◆症例
症例として見られるのは、たとえば、いま自分がいるコミュニティの風土とは違う世界を徐々に受け入れなくなる。たとえば、「いま一緒にいる仲間が、ほかのどんな仲間より一番楽しい」と思うようになり、現在の友達以外の人と遊ぶ回数が極端に減る。

新しく飛び込んだ環境で、2カ月ほどかけて「自分の居場所」を見つけ、ようやく慣れてきたこの時期。だんだん「自分の居場所」を好きになり、そこが心地よくなってくるのは当然。好きになるのも、心地よくなるのも、染まるのも、生活と心の充実のためには欠かせないことですし、本当にいいことなのですが、心配なのは、ともするとそれが上の症例のように「染まりすぎ」「周囲が見えない」「他の世界を否定する」に転じてしまうこと。

気を付けてほしいのは、まさにこの「六月病」にかかってしまわないようにすること。では、「六月病」にかかるとなぜよくないのか。その理由は2つあります。

1.視野が狭まってしまう
自分が好きな特定のコミュニティの中にこもりきりだと、もちろん、視野が狭まってしまいます。その結果、例えば仕事では自分の能力をはかりづらくなります。自分の会社の中で見るだけではなく、ほかの会社の同世代の人とも比べてみないと、社会の中で自分がどういう立ち位置にいるのか、社会全体で見てどの程度のレベルにいるのかがつかめなくなってしまいます。これは危険です。

2.出会いがなくなってしまう
出会いというのは、男女関係の出会いだけでなく、人との出会い、またそれだけではなく新たな知識、趣味との出会いのことです。たとえば友達関係では、いま関わっている人との付き合いかたはどんどん洗練されていきますが、それ以外の、前提として話題を共有していない人との付き合いかたは、徐々に分からなくなってしまうかもしれません。その結果、新しく出会う人によってもたらされるかもしれない新たな刺激、知識を遠ざけてしまうことになるのです。

こうした、ちょっぴり怖い、でも誰もがかかりうる「六月病」。どうすれば避けることができるのでしょうか。その、予防接種のうちの一つ(とても簡単なもの!)を、皆さんに提案しておきます。
異業種の人や、昔の友達、初対面の人。そういった、今のコミュニティ、今の居場所とは関係のない人との交流を、あえて断たないようにしましょう。多少、息が苦しい相手でもキープしておく。そうすることで、広く社会を見渡せますし、また、価値観が縛られすぎることもありません。

繰り返しになりますが、もちろん、今いる環境や一緒にいる友達を好きになるのは当然、とてもいいこと。しかし「自分の居場所」にこだわりすぎて、コミュニティに染まりすぎてしまうのは、考えモノですね。
ぞっこんになりすぎず、適度に愛し、適度に周りを見渡しながら、まだ少し不安な上半期を乗り切りましょう!
(五百田達成)

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