隣の席のほうが楽しそう。自分の席は盛り上がってない……。「飲み会疲れ」が急増中。

「飲み会」は人付き合いにおいて欠かせない場。初対面の人と親交を深めたり、旧友と語り合ったり、会社の同期と騒いだり......。スケジュール帳を開いたらびっしりと飲み会の予定ばかり......なんていうこともあるのではないでしょうか。

そんな飲み会だらけのコミュニケーション世界で、「飲み疲れ」が注目されています。飲み会の前になんだか気が重くなってしまう。楽しかった飲み会のはずなのに、終わった後なぜか気疲れしている。接待色の強い飲み会での気疲れならまだしも、気兼ねなく話せるはずの仲間で集まった飲み会ですら感じてしまう精神的な疲れ。これこそが、現代の「飲み疲れ」なのです。

では現代人を苦しめる、この「飲み疲れ」の正体は何なのでしょうか。
それはズバリ「他の席、隣のグループへの嫉妬」です。サークルや仕事場の仲間など、大勢で飲み会を開いたとき、当然ですが全員がひとつの話題について話すわけではありません。たとえ同じテーブルに全員が並んで座ったとしても、自然といくつかのグループに分かれて、それぞれ違う話題を楽しむもの。しかし、こうした状況の中で、誰も口にはしませんが、ついつい隣のグループの盛り上がりが気になっていませんか?

その場にいる全員が同じ飲み仲間のはずなのに、自分たちのグループが盛り上がるとちょっと優越感を感じたり、逆に隣のグループが盛り上がると少しテンションが下がったり。ともすると自分のグループと他のグループの温度差に耐えかねて、トイレに行ったり、うまいこと別のグループに入り込んだり、あるいは席替えを提案してみたり。このようなことに心当たりはありませんか?

時には静かに語りあったり、真剣な話をしたり、と、飲み会は必ずしも大声で笑ったり騒いだりするだけの場ではありません。にもかかわらず、他のグループが大声で盛り上がっていると、ついつい隣よりも盛り上がってやろうと意気込んでしまいます。こうした不思議な競争心にあおられて、盛り上げよう、楽しくしようと「頑張る」がために、その場では楽しく感じていたはずが、終わってみるとなんだか疲れてしまっているというわけ。楽しかったはずの飲み会で、知らず知らずのうちにストレスをためてしまうのには、こうしたメカニズムがあったのです。

この構図は、フェイスブックをはじめとするSNSをめぐる状況にも似ていますよね。友達が楽しそうにワイワイした、いわゆる「リア充」な写真をあげていると、ついつい気になる。なにか自分も「リア充」な投稿をしよう、と意気込んだり、「いいなあ、誘われてないなあ」と落ち込んだり。このように実は「SNS疲れ」も「飲み疲れ」と同じく、無意識のうちの競争心によるストレスが原因なのですね。

さて、原因が分かったところで、どうすればいいのでしょうか?

無理に目の前の人と盛り上がるのも大変ですし、他の人を気にするな、というのも難しいでしょう。対策としては、とにかくまず意識すること。とりあえずは「いま、自分がそうなっちゃってるな」と自覚するだけです。それだけで、すっと肩の力が抜けるはず。気にしちゃってることを認めれば、気持ちもラクになり、自然と目の前の人とも会話がはずむはず(はずまなくてもOKなのですが)。
人と比べるのは、不幸になるための近道。やめるのが難しければ、まずは自覚するところから始めましょう。

(五百田達成)

【お知らせ】作家・心理カウンセラーの五百田 達成氏の自身通算10作目となる、最新刊「戦略的、めんどうな人の動かし方」(クロスメディア・パブリッシング)が6月13日発売! 身のまわりに多い“めんどうな人”からYESを引き出し、実際に動いてもらう作戦を人付き合いのプロが50個厳選。手元に置いておけば、仕事もプライベートも楽になる、そんなヒントがたくさんつまった1冊!
1

関連記事

今、あなたにオススメ

絶対見るべき恋愛記事5選♡

新着記事