諦めたくない恋。「押し」と「しつこさ」の違いは?

発言小町に、「押しとしつこさの違い」という投稿が寄せられました。

好きな女性と5回デートをしたというトピ主さん。毎回楽しく、雰囲気もよかったため、「このまま会うだけではいけない」と考え、「好き」という思いを告白しました。しかしその後、彼女は会ってくれなくなり、メールの返信も鈍くなってしまったそうです。「しつこくはしたくないけれど、まだ彼女のことを諦めたくない」……可能性を残すにはどうアプローチすべきかアドバイスを求めています。

「決断」を迫ると、反発心も生まれやすい!?


5回もデートしたとのことなので、彼女もトピ主さんへの好意がまったくのゼロというわけではなかったのでしょう。しかし、まだ「迷い」というか、完全には心を決めかねる部分があったのだろうと推測されます。「付き合いたい」という気持ちにまでは至っていなかったということですね。もしかしたら、「心の中に忘れられない人がいる」「過去の経験から交際に臆病になっている」「異性を好きになるのに時間がかかるタイプ」……といった事情もあるかもしれません。

いずれにせよ、告白した後、彼女はトピ主さんと会ってくれなくなり、返信も鈍くなってしまいました。「デートするだけの関係」からトピ主さんは先に進めていこうとしましたが、そうすることによって、彼女の心には「抵抗する気持ち」が生まれてしまったのだと思います。

こうした抵抗感を、心理学では「心理的リアクタンス」といいます。人には、重要な「選択」を他人に無理やりに迫られると、それを拒絶したくなるような心理が働くことがあります。「自分で決める」という自由を奪われたような気がするからです。これを感じやすい人・感じにくい人はいますが、彼女は比較的、「大事なことは自分のタイミング・自分の意思で決めたい」という性格なのかもしれませんね。

彼女自身をよく見て、タイミングを見極める


男女の出会いから交際までの一般的な流れを整理すると、

<1>まずは相手の「情報」を知る

<2>その情報を元に直接のコミュニケーションをする

<3>そのなかで「この人が好きかも?(この人と一緒にいたいかも……)」と気づく瞬間が訪れる

<4>「この決断は間違っていないだろうか」と理性と感情の両方から、最終的な自問自答をする

<5>最後に、交際を決心する――となります。

告白をするなら、<3>の段階を超えてからが理想的。今回のケースで言えば、彼女の方はまだ<2>のコミュニケーションを重ねたい時期で、最終的な「答え」を迫るのは時期尚早だったのかもしれません。「じゃあ、最良のタイミングがいつなのか?」。これは千差万別です。相手の言動をよく見て、気持ちの高まりを見極めるしか方法はありません。トピ主さんは、「5回もデートして、交際の打診をしないのは逆に失礼だろう」と感じて告白をしたようですが、一般論にあまりとらわれすぎると、ベストタイミングを見誤るケースもあるかと思います。

もちろん、デートの回数が増えれば「交際の意図はあるのだろうか?」と相手の気持ちを知りたがる方もいますし、「5回もデートしたら交際するか決めるべき」という考えの人もいるでしょう。ただ今回の彼女に関しては、まだ気持ちがはっきりしていないので、曖昧な状態のほうが気楽だったのだと思います。今後まだ関係が続くとすれば、彼女をよく見て“気持ち”を感じ取りながら、関係を進めるようにしていきましょう。

告白後は焦らず。しばらく“寝かせ”てみても


今後についてですが、すでにトピ主さんは好意を伝え、告白しているので、まずはいったん“寝かせ”に入るのがおすすめです。他人から意見や気持ちを伝えられたとき、その場では答えが出せなくても、時間がたつなかで、じっくり人の心に効いてくることもあります。このような気持ちの変化が起きることは、「スリーパー効果」と呼ばれています。

今の段階で、トピ主さんのほうから積極的に連絡を取ろうとすれば、彼女の抵抗感が高まったり、「必要以上に気を持たせたら悪いな」という罪悪感を強めてしまったりするだけでしょう。トピ主さんが言うところの“しつこいアプローチ”になってしまう可能性があります。今は焦らず、しばらく彼女にひとりで考える時間をあげてください。

こちらから連絡を控えるのは、1~2カ月くらいが適当でしょうか。その間に何らかの連絡が来れば、彼女のほうも、トピ主さんとの関係をまだ完全に失いたくはないと考えていると思います。連絡が来なかった場合は、こちらから一度連絡をしてみましょう。すでに彼女のなかで結論が出ていれば、連絡をスルーされたり、お断りの返事がきたりするかもしれませんが、何らかの返事が来れば、「首の皮一枚つながった」というところだと思います。

相手のキモチや状況が変わるタイミングを待つ


連絡が取れたとして、その先は、「もう一度友達から始めよう」くらいの気楽なスタンスがおすすめです。お互いの友だちも一緒に、今の季節であれば、フェスやバーベキュー、ビアガーデンなどみんなで遊ぶような機会に誘ってみるのもいいかもしれませんね。

また、「飲み友だちくらいではいてくれる?」と伝えておいて、1~2カ月に1回くらい、頻繁になりすぎない頻度で「最近どうしてる?」「時間あったらご飯に行かない?」などと声をかけてみるのもいいと思います。その間に、彼女の心境や取り巻く状況なども少しずつ変わるでしょう。どこかのタイミングで、運良く「もう一度、会ってみようかな」と思ってくれるタイミングがあるかもしれません。

そして会えたときには、気楽な雰囲気を心がけ、彼女に交際を迫るような態度は決してしないことが重要です。彼女の気持ちが傾くかどうかは何とも言えませんが、「長期戦」の覚悟で臨むのであれば、そのうちに道が開けることもあるかもしれません。思いがある限りは、ぜひ頑張ってみてくださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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