伝説のファッションデザイナーの知られざる愛と情熱の人生『イヴ・サンローラン』

秋といえば、食欲・芸術・行楽・運動の秋。そして、特に女性にとってはオシャレが楽しめる季節でもある。
ストールや帽子などの小物使いにセンスを発揮したり、お気に入りのブランドのドレスやスーツを着こなしたり……。
そんな中、日本人にもなじみの深い、フランスの伝説的ファッションデザイナー、イヴ・サンローランの映画が今月6日より公開される。一体どんな内容なのか?

■ストーリー
1953年、パリ。21歳の新進デザイナー、イヴ・サンローランは、クリスチャン・ディオールの死後、後継者として抜擢され、一気に“時の人”に。初めてのコレクションも大成功し、日に日に知名度が上がっていく中、その才能にひかれた26歳のピエール・ベルジェと出会い、たちまち恋に落ちる。ベルジェはイヴと共にイヴ・サンローラン社を設立。そしてその関係は、二人の運命のみならず、世界のファッションの歴史を変えることになる。だが、その一方で、孤独とプレッシャーに苦しみ、薬物やアルコールに依存するようになっていく……。

イヴ・サンローランの意外な素顔


イヴ・サンローランといえば、天才デザイナーとして、フランスモード史の歴史を塗り替え、スモーキングやサファリ・スーツ、モンドリアン・ルックなど、ファッション界をリードしてきた人物。
斬新でありながら、いつもエレガンスさを忘れないイヴ・サンローラン。そのスタイルから、本人はきっと常に高価な美しい物たちに囲まれ、毎晩高級ワインでも飲んで仲間と談笑する暮らしをしているのかと思いきや、実はそうではなかった。
時代の流れに逆らえず戦地に赴くことになったり、公に出来ない愛に翻弄(ほんろう)されたり、ドラッグの誘惑に負けてしまったりと想像をはるかに超える苦しみを味わっている。
本作では、そんな彼の闇を丁寧に描く一方で、さまざまな苦難を克服し、世界中を魅了するデザインを次々に発表する華麗なる栄光にもスポットを当てる。

貴重なコレクションの数々にうっとり


本作は公私ともにサンローランのパートナーだったピエール・ベルジェが全面協力。しかもブランド初の財団公認(!)伝記映画として、イヴ・サンローラン財団所有の5,000着以上の服やアクセサリー、靴等、それら本物のアーカイブコレクションが撮影に使用されている。その上、サンローランの住居やアトリエも提供され、当時とほぼ同じように再現されている。これらの貴重なシーンはファッション好きにとっては感涙モノのはず。また、この時代のファッションショーの裏側も必見だ。

最後に
本作の主演、イヴ・サンローランを演じたのは国立劇団コメディ・フランセーズ在籍(←300年以上の歴史を持ち文化を育み続けるフランスを代表する劇団)のピエール・ニネ。本国での大ヒットを受け、一気にフランスの国民的スターに。スレンダーな体に真っ白な肌、繊細な美形の彼は秋にぴったりのアンニュイ男子……。日本でもファンが増えること間違いないだろう。しかも、監督・脚本家としても活躍。イヴ・サンローラン・ボーテのPVも手がけるという才能まで……。あっという間に世界的スターになってしまいそう。
そもそもイヴ・サンローランとビジュアルも似ている! と話題だったピエール・ニネ。本作の為に、本人の口調を体得したり当時の時代を研究するなど、役作りへの努力を惜しまなかったそう。

Y、S、Lの文字が重なったロゴを、女性なら(男性でも!)誰もが「イヴ・サンローラン」と読めてしまうほど有名な伝説的デザイナーの愛と情熱と、美を追求し続ける姿は、多くの女性の感性に響くものがありそう。ぜひ彼の生きた時代をスクリーンで体感してみて。
(mic)

『イヴ・サンローラン』は9月6日から角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネマライズ他にて全国ロードショー

この記事を書いたライター

mic(ミック)
ねこ女優・シネマスタイリスト。コラム執筆、TV・ラジオにて様々な映画を紹介。舞台挨拶や来日記者会見のMCも。一方、女優としてひとり芝居や映画出演も

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