なぜ「次の恋」がうまくいかない? 失恋後に悪循環にハマってしまう理由

失恋の特効薬は、新しい恋。できるだけ早く新しい恋人を作ったほうが立ち直れる……なんて話はよく耳にしますよね。しかし大きな失恋をした後、次の恋がなかなか始まらなかったり、順調に関係が進まなかったり、という悪循環にハマってしまうケースもよく見られます。これはなぜでしょう? 心の側面から見ると、2つの理由が考えられます。

(1) 失敗恐怖が次の失敗を起こす!? 〜『ハウリング効果』〜
失恋後、自ら恋愛行動をすることに臆病になってしまう人はきっと少なくないことでしょう。失恋経験は「二度とあんな風に傷つきたくない」という“怖れ”の感情を生み、その怖れは“弱気”を生み出し、徐々に人は消極的態度を身に付けてしまう。そのうちに、行動する前から「また今回も失敗するに違いない」「どうせ私はダメだから」といった感情が無意識に働くようになり、結果、そのとおりになってしまう……という悪循環を人は起こしやすいことが知られています。

このような“失敗を怖れる感情”がもたらす悪循環を、心理学では『ハウリング効果』と呼んでいます。恋愛に限らずですが、何らかの失敗をしてしまったときに、いつまでもクヨクヨしていると、次に同じ場面に出くわしたとき、同じミスをしてしまいやすい……ということですね。

これは、過去の失敗が意識下でマイナスの方向に“強化”されてしまうのが原因です。わかりやすく言うならば、「同じ過ちをしたくない」「失敗したくない」とばかり考えてばかりいると、脳内で「失敗の記憶」が何度も呼び起こされてしまい、その記憶が行動を支配するようになる……ということですね。

失恋に至った原因を考え、反省し、次の教訓にすることは大切ですが、前の恋を考えすぎるあまり、次の恋でも失敗しやすくなってしまうなんて絶対に避けたいですよね。ということで、過去の失恋には、できるだけ長く浸りすぎず、「忘れること」に努めるのがベスト。失恋で長くクヨクヨしている友達がいたら、一緒に原因を探るより、「クヨクヨしていると、次もうまくいかなくなるよ!」「そのまんまのあなたに合う相手が絶対にいるから。次、次!」なんてハッパをかけてあげたほうが、結果的にいい相談になるかもしれません。

(2) 「相手選びの基準」がぶれるから
また、「失恋後は、相手選びの基準がぶれやすい」ことも悪循環を起こしやすい理由になります。特に女性に多いのですが、「失恋原因は自分にある」と考えるために、失恋後は一時的に自己評価がかなり落ち込んでしまいます。一方で人恋しさは募り、“誰か”と一緒にいたいという気持ち(=「親和欲求」)が普段よりも強くなる。そのために、今までなら興味がなかった異性にでも、心を傾けてしまいがちになります。

その恋がハッピーに続いていけば万々歳なのですが、自己評価がひどく落ちたときに“誰でもいい誰か”を求めて始まった恋は、一時的には満たされても、しばらくすると「前の人ほど好きじゃない」「この人のどこを好きになったんだろう」などと不満や後悔の感情が生まれてくることも。また、意識的に「前とは違うタイプの人と付き合わなくては、うまくいかないはず」と思い込み、自分の好みではない相手と付き合うケースも見られますが、この場合も、心が通常の状態に戻ってくると、途端に冷めてしまったり、元の好みのタイプの異性にひかれてしまったりと、長続きしないケースが多くあります。

「今度こそ、ずっと一緒にいられる相手を見つけたい!」と思うならば、失恋後は“異性を見る目”が普段どおりではなくなっていることを自覚しておきましょう。こんなとき、とりあえずの恋で心を満たす癖を付けてしまうと、自分本位の恋愛ばかり繰り返すようになる可能性も。長続きする、しっかりした次の恋に出会いたいならば、心に空いた穴は、なるべく別のもの(仕事や友人関係、趣味など)で満たすようにして、元通りの自分になるまでは、元気や自信回復に努めていきましょう。

失恋を“引きずる”女性は、意外と多い!?


女性は男性に比べ、失恋を引きずらない……なんてよく言われますが、最新の『東京女子の失恋白書』(オズモールユーザー327名対象、2014年8月実施)では、失恋後、「ズルズル引きずる」と回答した女性がなんと46%と最多でした。ちなみに「すぐにスカっと忘れる」が20%、「この情熱を次の恋にささげる」と回答した女性は11%。失恋にくよくよ悩み、引きずってしまう女性は意外と多いことがわかります。

自分が“引きずってしまう女子”だとしても、悪循環に陥りたくなければ、失恋を“失敗”だと考えないようにして、とにかく自信を復活させる努力を心がけて。過去の恋にまつわる人物や事柄から離れ、できるだけ失恋から距離を置きましょう。そして自己評価を元に戻すべく、好きなことや得意なことに積極的に取り組み、友人や家族などから愛情を注いでもらうとよいと思います。

もう二度と失恋はしたくない、と思うのはシングルなら誰でも同じ。でも、「今度こそ最後の恋愛がしたい」なんて思うと気負いすぎてしまうから、いつでも“最後から二番目の恋”くらいに思っておこう……なんて台詞が某ドラマにも登場していました。「次こそは」「もう失敗は繰り返さないぞ!」などとあまり気負いすぎず、軽やかに、元気な心で、次の“いい恋”を始めていきましょう!
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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