「ドSな男性」は女性を○○にさせる!? 『クローバー』に見るその魅力とは

女性に「どんな男性がタイプ?」と聞くと、かなりの確率で返ってくる答えが「優しい人」。でも女性が言う「優しさ」は、何でも言うことを聞いてくれる、レディファーストをしてくれる、といった意味ではなく、頼りがいや力強さを含んだ優しさを指していることも多いですよね。
言動はキビシイ、だけど本当は優しい、そんなツンデレで“ドS”な男性との恋愛を描いて長年人気の漫画『クローバー』が、この秋映画化されると聞きつけ、累計900万部を売り上げるこの作品を参考に、「ドSな男性」の魅力について掘り下げてみました!

プライドを傷つけられると、女性は惚れっぽくなる!?


主人公・沙耶(さや)は恋愛経験の浅い、ドジなダメOL。一方、のちに恋人となる柘植(つげ)は、8歳上のエリート上司で、自分にも他人にも厳しい性格。柘植は毎日「君の学習能力の低さには頭が下がる」「俺のフォローは期待するな」「彼女にはまだ無理ですよ、一人前の仕事は」なんてことを、平気で冷たく言い放ちます。仕事は甘くないとはいえ、好きな人にこんなことを言われ続けたら、自信を喪失し、プライドもボロボロになってしまいそうですよね……。

ただ、「プライド」と「惚れっぽさ」の間には、実は相関関係がある、と言われています。男女問わず、人はプライドを傷つけられると、普段より異性を見る目が優しくなる傾向にあり、自分を叱責してくれた相手に対して恋愛感情を抱いてしまうことも少なくないそうです。キツく当たられるほど、目の前の異性に甘えたい気持ちが湧いてきてしまうと考えれば、そう不自然なことではないのかも。Sキャラな男性が意外とモテるのは、“ギャップ”だけではなく、こんなところにも理由があったのかも!?

本当は「優しさ」からの「厳しさ」だと気づいたときに……キュン!


交際を始めてからも「柘植さんは厳しい」と何度も悩む沙耶ですが、柘植は陰では「今のままでは困るのは彼女だから」と見守る姿勢を見せたり、こっそり客先に謝ってくれていたり、実はさりげなくサポートもしてくれています。沙耶を大切に思うからこそ、その場では突き放す、なんてシーンもちらほら。沙耶本人は気づかなくても、周りの人たちはそれを見ていて、すぐ自分の感情でいっぱいになってしまう沙耶に、アドバイスをくれる、なんてことも多々あるのです。

異性に厳しい態度で叱られるのは誰でもつらいものですが、その裏にちゃんと愛情があり、それが“遠回しの優しさ”なのだと気づけた瞬間、グッと心をつかまれてしまう、なんてことは確かにありそうですよね。

おそらく、ひと口に“Sキャラ”と言っても、異性にモテるのは、表現がキツく誤解されやすいけれども、時々ものすごく愛情深いところも垣間見える人。もし柘植が単に冷酷で他人に厳しいだけの“Sキャラ”だったら、沙耶の気持ちも掴めなかったかもしれませんネ。

どんな性格でも、相性が合う人はいる……のかも!


物語後半では、柘植が「沙耶の“自信がないところ”が好きだ」と語るシーンがあります。「それは普通、欠点では?」と聞かれると、「オレは自尊心が強いタイプだから、彼女はちょうどいい」なんて多少ひねくれた言い方をしつつも、それは決してけなしているのではなく「ずるいとは思うけど、俺にとっては居心地がいいんだ」「自信がないのに、一生懸命に俺を振り回してくれるところがいい」と称するのです。

「欠点が好き」と言えば、以前、友人が結婚を決めた理由について、こんなことを語っていました。「私がつい感情的になって、10何回も着信履歴を残してしまったときに、今の彼だけは引かなかった。『むしろちょっとキュンとする』なんて言ってくれた(笑)」と。彼女に惚れ込んでいたからこそ、だとは思いますが、そんな風に自分が欠点だと思っていることが、相手によっては、恋のツボであることもある――。そう思うと、恋って不思議ですよね。どんな欠点がある人にも、ちゃんと相性の合う人が世の中にはいる、ということかもしれません。

作品でも、自尊心が強すぎて、つい他人に冷たく当たってしまう柘植は、「何を考えているかわからない」「女性も計算ずくで選ぶ男」などと言われがちで、過去それが原因で何度も女性と別れていました。ドSな性格は、実は柘植にとっては「欠点」でもあった、ということですね。沙耶もそれに悩まされはしますが、彼の優しさをどこかで信じていて、「わからないところが多いな」と思いながらも一生懸命に付いていきます。

そうして長年、交際を続けるなかで、2人はお互いに変化もしていきます。柘植も「いつから俺はこんなに甘くなったのか」と自身で語るほど“Sキャラ”なところが弱まり、沙耶のほうも、怒られるばかりの“Mキャラ”なOLではなく、「彼を見守って支えていこう」と精神的にしっかりしてきます。相性のいい相手と確かな愛情を育めると、こんな風に、人はいい方向に成長していけるのかもな……なんて感じた次第です。全24巻に渡る2人の長い交際から、ぜひ皆さんも「いい恋」とは何たるか、について学んでみては。映画も楽しみですね! 11/1(土)公開です。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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