「異性を見る目がない」と言われたら、考えてみたい3つのこと

女性同士で恋愛相談をしていると、「○○ちゃんは男を見る目がない」「私は見る目がないから……」なんて言葉が結構よく聞かれます。「女子を悩ませるような、悲しませるような相手を選んだのがそもそも悪い!」という理屈なので、男性からすれば大いに反論もあるでしょうが、同性間の慰めの言葉ということで、どうぞあしからず……! 「男を見る目がない」というと、いわゆる“ダメンズ好き”なイメージもありますが、実際どういう人が「見る目がない」状態になりやすいのか。この問題は卒業できるものなのか。掘り下げてみました。

(1)「見る目がない」ではなく、「見切り下手」なのかも!?


「異性を見る目」=「異性の本質を見抜く目」と考えるならば、経験値の差は確かにあるでしょう。兄弟がいたり、共学校だったり、恋愛経験が多かったり、異性と関わってきた時間が長い人ほど、短時間の関わりで、異性を理解できやすい側面はあるはず。しかしながら、だからといって「見る目がある人」が、いつでもすぐに自分を幸せにしない異性を見抜けるのか……といえば、そんなことはないですよね。多少仲良くしてみないことには、誰でも相手の中身や本質はわからないでしょう。

そう考えれば、この「見る目がない」問題の核は、恋の入口よりも出口にあるのかも。「見る目がある」と言われる人は、「私はこの人とうまくやっていけそうにない」「幸せになれないかもしれない」と気づいた瞬間に、その恋からキッパリ離れることができる。逆に、「見る目がない」と言われる人は、よく言えば「情が深い」というか、一度関わった相手を見切るのが不得意な傾向がある。つまり、知り合ってすぐに相手を「見る目」がどうというよりも、問題は、途中で「不幸になるかも」と思った恋でも、なかなかやめられないこと。思い当たる節がある人は、そうした自分の傾向だけでも自覚しておくと、辛い恋の繰り返しを、少しは回避できやすくなるかもしれません。

(2) 「自分は見る目がない」なんて思うべからず!


そもそも「人を見る目がない人」なんていない――。そんな意見もあります。人気番組『水曜どうでしょう』のディレクター・藤村さんは、「人を見る目」について、著書でこんなことを述べています。「あなたに見えるものは、あなたにしか見えない。誰かに見えるものが、あなたには見えない。でも、あなたにしか見えないものもちゃんとある。そこが理解できないと、大いに迷うことになる」「人を見る目も『練習』すればなんとかなる、なんて思うようになり、結局、一番大事な『自分の資質』も見失う」と。

誰かと自分の「人を見る目」は違っていて当然、というわけですね。それなのに、「私には見る目がない」なんて思い込んでしまうと、自分の判断を信用できなくなり、迷いが増えるばかり。他人の意見に流される生き方になり、結果「これでいいのだろうか人生」にもなってしまいかねません。それに、よくよく考えれば、人間関係において「この人のよさが、私にはわかるんだ!」というのは、とても素晴らしいことです。誰かには批判されることがあっても、世の中には自分のいいところを見つけてくれている人もいる。だからこそ親しくなれる、というものです。そう考えれば、一般論よりも、「自分の見る目」を信じて判断すべき場面は、恋愛でも多々あるのかもしれません。

ただし、前項にも書いたように、「楽しさより、つらさが上回っている」「深く傷つかずには一緒にいられない」関係だと気づいた折には、やはり自分でその恋をやめなければ、不幸が待っていることにはかわりないでしょう。迷うときは、誰にも責任転嫁せずに、「私が選んだ人だから!」と本当に胸を張って言えるどうか……なんて視点からも考えてみるとよさそうです。いざというときに関係を断つ強さ、恋を諦める潔さを持てるならば、あとはもう「自分の見る目」を信じて突き進んでいいのかも!?

(3)「私が信じたかったのだから仕方ない!」と笑い飛ばすもよし


ちなみに上述の書籍で、同じく『水曜どうでしょう』のディレクター・嬉野さんは、こんなことを綴っています。人は群れて協力しあう生き物なので、実は「人を疑って生きること」のコストも大きい。人を見る目がないと言われる人は、「信じるリスク」と「疑うコスト」のバランスにおいて、命の危機さえ感じなければ、「信じるリスク」のほうを選ぶ人なのだろう……と。そして実際のある男性の人生を一例に、「人を見る目がないと言われ続けた彼は、人の縁に恵まれ、最終的には、悠々自適の老後を送っていますよ」と紹介しています。

周囲に「見る目がない」なんて言われてしまう相手でも、疑うより信じたかったのは自分なのだ――。そう考えれば、最終的にうまくいかなくても、「まあ、私がその人を信じたかったんだから仕方ないか!」なんて笑い飛ばすくらい“おおらか”に生きてみるのも、結果的には、幸せに人生を歩いていく秘訣なのかもしれません。

それはまるで、オリンピックの大舞台で「こけちゃいました」と笑って言ったマラソンランナー谷口浩美さんのように……。失恋しても、「こけちゃいました」くらいに言える明るさや強さを持てたら、すてきだなとも思います。

人それぞれスタンスはあると思いますが、皆さんはどう考えるでしょうか。「自分には異性を見る目がない」なんて悩んでしまうときには、ぜひご参考ください。
(外山ゆひら)

(参考)「続、悩むだけ損!」藤村忠寿・嬉野雅道著 アスキー・メディアワークス発行

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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