これからは「デレツン」が主流? 「壁ドン」流行の理由とは

タイトルに使われている「壁ドン」という言葉、読者の中にはもうご存じの方が多いでしょう。もともとは迷惑行為(騒音など)をする隣人に対して、「うるさいぞ!」の意味で「(拳で)壁をドンとすること」の略だったのですが、最近は違う意味の「壁ドン」が大流行しています。
 
知らない人のために詳しく解説をしましょう。
 
「壁ドン」とは、男性に壁際においやられ、顔の横に手を「ドン」とおかれ、逃げられない状態にされること。少女マンガによくある展開だそうで、女性たちは一度はこれをされてみたいと熱狂し、大流行しているのだとか。知り合いの女性たちの間では、これをされると「守られているような気分になる」「逃げ場がない気持ちがドキドキする」などの妄想が繰り広げられている模様。
「壁ドン」。女性はこのシチュエーションにたまらなくドキドキするのだとか
「壁ドン」。女性はこのシチュエーションにたまらなくドキドキするのだとか

実はこの「壁ドン」、すでにさまざまな媒体でパロディが行われています。日本のサブカルチャーを紹介するナレーションが印象的な日清カップヌードルのCM。最新バージョンでは少女マンガについて触れており、女子の理想のシチュエーションとして「壁ドン」が登場します。ただCM内で行われる壁ドンは、満員電車の中でバランスを崩した中年男性が、座っている女性に壁ドンする、というパロディ。なんとも、もの哀しいシチュエーションですね。
 
また先日、東京・原宿に壁ドンを体験できる「壁ドンカフェ」(!?)が誕生したのが話題になりました。シリコン製の「壁ドン人形」(!?)が、5パターンの「理想の壁ドンシチュエーション」を再現してくれるのだとか。女性も男性も自分の理想の「壁ドン」を、自由に楽しんでいたようです。
 
さて、こうして大流行している「壁ドン」。ひとつ、とても重要なポイントがあります。
 
それは、する人の普段の性格です。普段から「オラオラ」系の人がしても、ただ怖いだけであまり意味はありません。普段は優しくて、いつも笑っていて、どちらかというと気弱そうな男性がするからこそ意味があるのです。「いつもはなんでも笑って許しているあの子が、自分にだけは怒りを見せている…。それだけ自分のことを本気で考えてくれている……!」といった具合に。
 
つまり、最近の風潮として、普段は優しいのに自分にだけは切羽詰まった感情や、怒りを時折見せてくる。そんなギャップ…すなわち「デレツン」が好まれる傾向にあるということです。
 
これは近年の「草食系男子」という言葉の流行にもつながります。最近はあまり恋愛に本気にならない「草食系」な人が増えていると考えられているからこそ、そうした「草食系」が本気を出して燃えている様子を見たい……。壁ドンの流行は、そうした願望の表れだと考えられます。
 
ですから、普段は優しくていつも笑っているのに、自分にだけは余裕を失う。そんな、ツンデレならぬ「デレツン」男子を演じてみたら、現代の男性はたちまちモテるかもしれません。
 
あなたの身のまわりに、すてきな「デレツン」男子はいますか?
(五百田達成)

【お知らせ】
作家・心理カウンセラーの五百田 達成氏の最新刊「察しない男 説明しない女」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)が好評発売中!
理屈っぽくて、上下関係が大好きで、なめられたくないのが、男。感情的で、感覚的で、言わなくてもわかってほしいのが、女。男性と女性は、どうやったらうまくコミュニケーションを取ることができるか。ビジネスマンにも、パートナーともっと良好な関係を築きたい人にも役立つ、「伝え方」本の決定版!
1

関連記事

今、あなたにオススメ

新着記事