”恋愛脳”になれるスマホなし生活のススメ【イラストコラム】

iPhone6が発売されて、約2カ月。筆者も発売日から1週間後に手に入れました。携帯の更新時期とたまたま重なったのですが、機種変更は4年ぶりで、正直浮かれました。しかしこれがのちに苦しみの(そして発見の)入り口になろうとは……。
運の悪いことに購入したiPhone6が初期不良品ということで、せっかく新しいスマホを手にしたというのに、交換をする羽目に。4日もの間、スマホなし生活を送ることとなったのです。
その心細さ、ちょっと想像してみてください。外出先では電話なし。メールなし。地図も見られず調べ物もできず、そうしている間にも、誰かからメッセージが届いてるんじゃないかと思うと気が気じゃない……なーんてことは最初だけで、実はほとんどの時間はスマホがないおかげで、とても快適にすごすことができました。

筆者に何がおこったのか。

1日目は携帯が使えない混乱と怒りでさすがに消耗しましたが、翌日からは、早くもハレバレとした気持ちに包まれるようになりました。毎日脳を通過していた膨大な情報が、入ってこない。その解放感たるや、まるでゴチャゴチャだった部屋が一掃され、生まれ変わったようでした。
スマホからちょっと離れることで生活にときめきが増える!
スマホからちょっと離れることで生活にときめきが増える!

スマホがないと、時間を100%自分のために使うことができます。何かに中断されることなく、目の前のやりたいことに集中できる。SNSに触れているとどうしても意識せざるを得ない、他人の意見や他人の目もあまり気にならなくなる。
電車では主に読書をしていたのですが、内容がいつも以上にスルスルと頭に入ってくるのには驚きました。そしてスマホがあると、たとえ触っていないときでも意識の何割かはネットの世界に囚われていたことに気づきました。一日の中で意識が、そうとうに分断されていたのです。

頭の中に余白が増えた筆者は、だんだんと夢見心地になっていきました。
数日前の出来事を噛みしめたり、しばらく会っていない人のことなどを深く考えるようになったのです。電車の窓の外に流れる風景も、心なしかしっとりして見える。やりたいことやアイディアが次々と湧いてくる。他人のことも肯定的に見られる。あれ~……なんだかとっても幸せなんだけど、これは何? ……あっ、これって恋してるときの状態に似てるかも!
スマホに夢中になりすぎると、漂う色気もなくなってくるのかも……。
スマホに夢中になりすぎると、漂う色気もなくなってくるのかも……。

そう。色気は空白に宿るのです。
毎日しかめっ面でスマホの中の情報を追いかけていたときの筆者は、きっと色気の「い」の字も発していなかったことでしょう。生活にスキマができたとたん、何かが体内から立ちのぼってきました。それは野性の力のようなもので、たとえば体感で明日の天気がなんとなくわかるとか、カンで移動してみたら電車の接続が異様にスムーズで目的地に早く着いたとか、何となく歩いていった方向に知り合いがいたとか、そんなことがらに直結している何か。電磁波から解放されたことも関係あるかもしれません。
スマホに夢中になりすぎるとうっかりミスもしがち。
スマホに夢中になりすぎるとうっかりミスもしがち。

ネットの世界はわかりやすいものがもてはやされるので、日々、私たちの周りには極端な意見や動画、省略形の言葉づかいがあふれています。でも、恋愛でもっとも大切なのは「情緒」や「あいまいさ」。それはデジタルの0か1ではとうてい割り切れない世界です。割り切れないものに人は惹かれるし、もっと知りたいと思うもの。

先日まで必死こいて電車内でスマホを使って仕事をしていた筆者が言うのもなんですが、休肝日ならぬ「休スマホ日」をつくってみるの、オススメです。心に余裕がうまれて、いろんな物事を感じることができるようになれば、意外な出会いがやってくるかもしれませんよ。
(アオノミサコ)

この記事を書いたライター

アオノミサコ
イラストレーター/漫画家。美容から神事、ディープスポット巡り等の漫画やコラムを執筆。著書『わがままセラピー入門』(KADOKAWA)

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