求婚されたけど…「結婚の決め手」って何ですか?

発言小町に「結婚の決め手とは?」という投稿が寄せられました。
トピ主さんは26歳で、相談所に登録し、婚活を始めて3カ月。ある男性から求婚されていますが、心を決められずにいます。条件はぴったりだし、食べ物の趣味も話も合うけれど、「好き」という気持ちが湧いてこず、彼に触れたいとも思わないそうです。相談所の先生は、「結婚を決めてからだんだん好きになって、結婚式の時に好きという感情が出てくるもの」とアドバイスしてくれますが、「今のままではイエスと言えない」というトピ主さん。だんだん好きという感情が生まれてくるのか? それで後悔はしないのか? 「皆さんの『結婚の決め手』は何でしたか?」と尋ねています。

「もっといい相手がいるかも」…そんな期待がブレーキに?


トピ主さんは、「現時点で、好きだという感情がわいてこない」「彼に触れたいと思えない」のを理由に、結婚をためらっています。しかし一方、「安定した職があり、家族を大事にして、誠実・思いやりがある方を望んでいる」「結婚って生活かかってますし、現実をみないと」とも書いています。彼は望む条件にぴったりとのこと。そんなお相手に求婚されたのは幸運なことですよね。その相手を好きにもなれたら、これ以上の幸せはないでしょう。

このような状況で
<1>「条件も、話も合うならいいだろう」と結婚を決めてしまう人
<2>「愛情が感じられないのは無理」とお断りして婚活を続ける人
――どちらもいると思います。結婚の決め手は人それぞれということです。トピ主さんの価値観や生き方、そして「結婚をどの程度したいか」によると思います。

作家・向田邦子さんの有名なエッセイ「手袋をさがす」に、こんな話があります。若い頃のある冬、向田さんは気に入るデザインの手袋がどうしても見つからず、手袋をせずに過ごしたそうです。寒くてたまらない上に、当時は手袋をしていないことで貧しく見られてしまうにも関わらず。そうした頑(かたく)なな性格を上司や親に注意され、自分でも「ないものねだりの高望み」と思ったそうですが、彼女はそれも個性だと開き直った。そしてこの手袋の件は、振り返ってみれば、その後の自分の生き方にも通じるものがあった――といった内容です。

トピ主さんの悩みも、これに近いものがあるのではないかなと思いました。条件はいいし、ある程度悪くないと思えるなら、結婚を決めてしまうのか。それとも本当に心が通じ合う相手が見つかるまで、不安や寂しさにも負けず、妥協をせずに探し求めるのか。

】「寒くて、もう我慢できない」「本当に気に入る手袋など見つからないのかもしれない」といった心理状態のときは、「温まるなら、それなりの手袋でいいから欲しい!」と求める確率は上がるように思います。そう考えると、条件がぴったり合う相手に心を決められないトピ主さんは、まだ少し、結婚に対して気持ちの余裕があるのかもしれませんね。投稿には「もう少しいろんな方を見たほうがいいのかとも思う」といった記述もあります。「もっと気に入る相手に巡り会えるのではないか」という期待が、今回のお相手にイエスと言えない最大の原因なのではないかと推測しました。

今後も婚活を続けていれば、期待どおり、条件も合って好きにもなれる……そんなお相手に出会えるかもしれません。しかし、期待が外れ、後になって「やっぱり、条件の合うあの人にしておけばよかった」とひどく後悔する可能性もあります。それでも、その時点で「もっと他にいい人がいるのかも」という思いで彼を選ばなかったのであれば、仕方ないですよね。今後の出会いに期待する気持ちが大きく、目の前の彼に心を決められないのであれば、今回はお断りして、もう少し広くお相手を見てみてはどうでしょうか。

「好き」にもいろいろある


結婚相談所の先生には、「結婚を決めてから、一緒にいるうちに、徐々に好きになる」とアドバイスされたそうです。経験豊富な先生がおっしゃることでしたら、そうした傾向も実際にあるのでしょう。ただ100%、全員がそうなれるわけではないと思います。求婚してくれる彼を“絶対に”好きになれるかと言えば、やはり未知数でしょう。

ひと口に「好き」といっても、いろいろな「好き」があります。本能的な恋心で、胸が切なく苦しくもなるような「好き」もありますが、友情の延長のような「好き」もあります。尊敬に似た「好き」もあるでしょう。トピ主さんは結婚に、どんな「好き」を求めていますか? 「触れたいと思えない」というのは、生理的な拒否反応に近いですか? このあたりは繊細な部分ですが、胸が切なくなるような「好き」を求めるのであれば、本能が反応しない相手に恋をするのはなかなか難しいようにも思います。

ただ、話や気が合いそうなのであれば、将来、友情や尊敬に近い「好き」は生まれる可能性はあるかもしれません。また、彼がトピ主さんを大切にしてくれるなら、長く一緒にいる間に、ドキドキはしなくても“大事な存在”になっていくことは期待できると思います。

自分の過去と性格から考えてみよう!


「結婚相談所の先生を信用している」というトピ主さん。先生の言葉を信じて賭けてみるのも一つの道ですし、納得できないなら断る道もあると思います。トピ主さんは今までの人生で、どんな「選び方」をしてきたでしょうか。例えば、両親に反対されても、自分の意思を貫いた経験はありますか? 恋人や進学先、就職先などを決めるとき、周りの意見を重んじるタイプですか?

もし「自分の道は自分で決めたい」という気持ちが強いタイプであれば、他人の言うとおりに選択しても結局は後悔する可能性が高いので、自分で決めたほうがいいと思います。逆に、「今まで周囲の言うとおりにすることが多かった。それで比較的満足している」ということであれば、今回、アドバイスに従って決めても、あまり後悔しないのかもしれません。このあたりは、ご自身の性格と過去に照らして考えてみてくださいね。

もう一つ選択肢を示すなら、彼に「まだ好きになれていないこと」を正直に話して、しばらく交際してみるという道もあるでしょう。交際期間中に好きになれたら結婚を決めればいいし、好きになれないと気づいた時点でお断りをする、ということです。

ただ相談所での出会いなので、彼の方も「長くは待てない、すぐに結婚できないなら結構です」と言うかもしれません。そうなれば、やはり今この時点でどうするか、最終決断をする必要があります。しっかり考えて、トピ主さんが今思う「最良の選択」をしてくださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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