男女の「カワイイ」はこんなに違う? 自意識とファッションの悩ましい関係【四コマコラム】

前回も書きましたが、男性のツボというものはナゾです。特に「カワイイ」の基準は、男女でけっこう違うのではないでしょうか。男性の思う「カワイイ」は、その言葉が意味するまんまで、「愛らしい」「保護欲をそそる」「キュンとなる」などなど。一方、女性の思う「カワイイ」は、「キュート」「スタイリッシュ」「ステキ」「ワクワクする」「うっとりする」「気が利いてる」「それ、欲しい」など、じつに多岐に渡っています。基本、女性の場合は、心が動いたものはみんなカワイイ、になってしまうんですね。
女性は自分の「カワイイ」基準でファッションを決めますから、男性の思う「カワイイ」とはズレることが往々にしてあります。そしてそこに、悲喜こもごものドラマが発生するのです。

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たとえば自分ではイケてないと思っていた髪型をホメられる、ドヤ顔で決めたコーディネートが不評、などなど。
筆者は人生のほとんどを、ロングヘアーで過ごしてきました。それがいちばん自分に似合うと信じて疑わなかったからです。しかし上記の漫画とは別に、ショートボブにしていた20代後半の一時期は、自分の意思に反してモテました。美容室で切られすぎて、泣く泣くその髪型に合うようなボーイッシュなファッションをしていたのですが、それまでは若干の距離感があった男友達が「カワイイじゃん」と言ってくる、酔ったどさくさにまぎれて頭や肩をベタベタと触ってくる、ということが頻発。むしろ前より色気は抜けているというのに。本気で男性がわからなくなりました。(単にペットをいじるような感覚だったのかも…)

そして30代。なんとなく勢いがなくなり、オシャレの幅がせばまり、自分のあれこれをあきらめはじめた30代半ばくらいから、なぜかバーなどで声をかけられることが増えていきました。またまたナゾの逆転現象です。バーは薄暗がりですから、童顔の筆者が実年齢より若く見られているであろうことは、おおよそわかります。その上で気づいたことは、「モテにファッションは関係ない。警戒心を抱かせないと人は近づいてくるのだ」ということ。ファッション好きの筆者にとって、信念を根底からくつがえされるような発見でした。手を抜いた方がモテるなんて聞いてないよ! 今までの努力は何だったんだよ!と。

思えば20代の頃の筆者は、自意識でパンパンでした。自分の見た目やふるまいにばかり気がいき、そこに他人が入る余地はなかった。そんな内面は、はた目にはバレバレだったのでしょう。「イケてる自分になるための努力」は、他人から見るとバリケードであった、と。そしてまた、人が好むのは「手抜き」にあらず、「力の抜けた状態」なのです。やっぱりメイクでもなんでも、抜け感って重要ですしね。ときにキメキメファッションでも、モテる人はいる。でもそういう人は、自分の見た目にも気を使いつつ、他人にも気を使える余裕と度量がある人です。

とか言いつつ……お若いみなさんに、「今すぐ自意識を捨てろ」とは言いません。
ぜひともご自分が納得するまで、理想のファッションや好きな世界を、とことん極めていただきたい(それほどないという人は、どうぞそのままで)。そういう自分軸は大事です。ある程度やりつくしたら、きっと自分のダメな部分も受け入れる気になるでしょう。自分のダメを受け入れると、他人のダメも受け入れられるようになります。そこからまた、新たな世界がはじまるのではないかな。
(アオノミサコ)

EDITOR

アオノミサコ
イラストレーター/漫画家。美容から神事、ディープスポット巡り等の漫画やコラムを執筆。著書『わがままセラピー入門』(KADOKAWA)

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