生活費折半を主張する同棲中の彼。「小さい男」でしょうか?

発言小町に「彼は小さい男でしょうか」という投稿が寄せられました。
トピ主さんは社会人1年目、23歳の女性で、今秋から同じ年の彼と一緒に暮らし始めました。彼は春に就職を控えており、今はトピ主さんが家賃を多く支払っています。彼に「仕事を始めたら、男性のほうが多めに負担してほしいな」と伝えたところ、「嫌ではないけど、それが当たり前に思われるのが嫌」「結婚しているわけでもないのだから、俺が多く負担するのは違うと思う」と反論されたためだそうです。現在は食事の用意もトピ主さんが担当しており、お母さんには「(トピ主さんが)料理も家事もしているのだから、(彼に)お金を多めに負担してもらうのが普通では?」「完全に折半だと主張するなんて、小さい男」と言われてしまいました。トピ主さんは「知らないうちに都合がいい女になっているのでしょうか?」と意見を求めています。

2人が納得していればOK……でも「不安」を感じるのはなぜ?


トピ主さんのお母さんは今まで彼に2回ほど会っており、交際を賛成してくれていたそうです。しかし今回、お金に関することで彼を“批判”しました。お母さんの年齢を40~60歳代くらいと推測するならば、トピ主さんや彼の世代に比べると、「男性が女性を養うのが普通」という価値観を強く持っていると予想できます。

しかし、経済状況や若者の就労を取り巻く環境は、ここ10~20年ほどでかなり変化しており、それとともに、最近は男女間のお金に関する“普通”も崩れつつあるように感じます。男女が「人生をともに生きていこう」と決めて、当人同士が納得してやりくりしているならば、必ずしも男性が多く負担する必要はない――。そんな価値観を持つ方も増えてきていますが、トピ主さんや彼の考えはどうでしょうか。

彼は真剣に交際してくれているし、全面的に信用しているというトピ主さん。彼は「結婚後は専業主婦に」と希望しているそうで、将来は彼の収入に頼ることになりそうです。そのため今は自分が多く支払うことにも納得している……とつづっていますが、そう言いながらも、かなり心に引っかかっている様子。その理由は、おそらくまだ「結婚前」だからではないでしょうか。「一生を一緒にやっていこう」ときちんと誓い合ったわけではない状況で、お金も家事労働も、自分のほうの負担が大きい。そうしたあいまいな立場と状況に、トピ主さんは不安になってしまうのだと推測します。

親は「娘の幸せ」を願い、心配してしまうもの


トピ主さんは、現在の生活費だけでなく、彼が引っ越しの際に家具を処分したときの費用も、「一緒に住むための必要経費」だと考えて半分支払ったとのこと。その件についても、トピ主さんのお母さんは「やりすぎ」「都合のいい女になっている」と指摘したそうです。価値観の違いもあるでしょうが、お母さんはきっと「娘を幸せにしてくれる男性と一緒になってほしい」という思いから発言したのでしょう。彼がトピ主さんを大切にしてくれていない気がして不満を感じ、「小さい男だ」と批判したのだと思います。

お母さんの意見が気になったようですが、投稿内容から察するに、引っ越し費用の件に関しては、もともとトピ主さんの心にも、「これでいいのかな?」という気持ちがあったのではないでしょうか。恋愛はロマンチックな感情をともなうものですが、生活を共にするのであれば、現実的な問題を避けては通れません。「好きな相手とけんかしたくない。嫌われたくない」という気持ちがあっても、不安や不満をため込んでしまうようでは先行きが不安ですよね。ここから、それらを解消する方法を探っていきましょう。

まだ結婚前。まずは「自立した2人」を目指してみては


まずは最も取り組みやすい方法から。
1.彼に不平等に感じていることを伝え、お互いに納得できる負担方法をしっかり話し合う
2.「お金は、そのとき持っているほうが多めに出せばいい」と大らかに考えて、2人暮らしを楽しむ

1のように正直に話し合うことでけんかを減らせたカップルや、2のように大らかに考えて、幸せに暮らしているカップルも実際に知っています。彼と話し合う場合には、「母がこう言うから……」ではなく、「私が、今の状態に不公平感を感じている」と、しっかり自分の意思として主張することが大切です。

3.収入の増減に関わらず、常にお互いに同じ額を出しあって2人の共同財布を作る
4.「生活費が折半なら、家事も折半しよう」と提案し、彼と家事分担を決めて、不公平感を解消する

また、「好きな相手とお金でもめたくない」という理由から、お互いの収入の多い・少ないにかかわらず、3の方法で生活している夫婦もいます。4は、例えば「炊事は私、お風呂掃除は彼」「平日は○○をやるから、土日は彼が△△をする」などとルールを決める方法です。同棲というよりは、“自立した2人の共同暮らし”というスタイルを実現できれば、生活費を折半するのも妥当だと思いやすいかもしれません。

しかし上記の方法が実行できない場合、お互いに一人前として自立できるまで、一旦、同棲を解消するという選択肢もあるでしょう。

4月から社会人になるという彼。もしかしたら、就職前の時期に「(勤めたら)多めに負担してほしい」と言われたため、まだ手にしてもいないお金を頼られたような気がして、気分を害したのかもしれませんね。そうすると、就職前に同棲を始めたことが、そもそもトラブルの原因だった……という考え方もできそうです。その可能性が高そうなら、いったん同棲を解消してみるのもひとつの解決策です。このまま不満をため続けていると、そのうちにお互い同棲が楽しくなくなり、結婚の約束にも影響が出てきてしまうかもしれません。

それに、社会人になって生活が大きく変わることで、彼の考えが変わる可能性もあります。結婚の意思や「専業主婦になってほしい」という考えだって変わるかもしれません。不満を感じながら不確かな約束にすがって頑張るよりは、「今はお互い、自立した大人を目指す時期だ」と考えてそれぞれに暮らしてみるのも、ひとつの賢明な選択だと思います。

「都合のいい存在」ってどういうこと?


トピ主さんは、「私は都合がいい存在になっているのでしょうか?」と問いかけています。“ギブ・アンド・テイク”の前提に立って、「自分ばかり“ギブ”が多い」と感じるときに、「相手にとって都合がいい存在になっている」と一般的には考えますよね。ただカップルの間には、単に金銭だけでなく、相手との関係で得られる満足感など、一概には比較できない価値が介在しています。他人に「あなたのほうが“ギブ”が多いのでは?」と言われたとしても、当人たちが「2人で幸せだからこれでいい」と本気で思えているならば問題ない、という考え方もできます。

しかし逆に、当人が「自分ばかりが損をしている」と思う場合は問題です。納得できないときは、自分が犠牲になっていると思う行動をやめることが最善だと思います。彼の存在や愛情に感謝する気持ちは忘れず、しかし「おかしい」と思うときは、上記のような2人なりの改善策を見出していきましょう。

厳しいことを言ったお母様も、トピ主さんが「ちゃんと2人でやっていくから大丈夫。心配しないでね」と自信を持って言えるのであれば、納得してくれると思いますよ。そう言えるようになるために、どうしたらいいか――。ぜひじっくり考えてみてくださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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