大人にこそ見てほしいディズニー最新作「イントゥ・ザ・ウッズ」はデートにぴったり

シンデレラ、ジャックと豆の木、赤ずきん……私たちがよく知っているおとぎ話。もし、その物語に続きがあったとしたら……? そんな発想から生まれたブロードウェイ・ミュージカルがこの度、アカデミー賞6部門を受賞した『シカゴ』の巨匠ロブ・マーシャル監督によって映画化された。

シンデレラや赤ずきん、ラプンツェルなどなじみ深いキャラクター達が次々と登場し、ブロードウェイの生ける伝説
スティーブン・ソンドハイムが生み出す宝石のような音楽たちに彩られながら、あの”物語”の続きが、エキサイティングに語られてゆく。これまでのディズニー映画らしいハッピー・エンディングとは一味違うラストは注目だ。

ストーリー


とある村に暮らすパン屋の夫婦は、なかなか子供が授からないことに悩んでいた。ある日、彼らの部屋に魔女がやってきて、その原因が魔女の呪いによるものだと告げる。彼らは子供を授かりたいという”願い”を叶えたい一心で、その呪いを解く為に、森の奥へと出かけていく。

またちょうど同じ頃に、シンデレラや赤ずきん、ジャックと豆の木のジャックなど、おとぎ話の主人公たちも、それぞれの”願い”を胸に森へと入っていく。
果たして彼らの願いは叶い、ハッピー・エンディングは訪れるのか?そして、その先に待つものとは?
中央は魔女メリル・ストリープ、その右はオオカミ役のジョニー・デップ(C)2015 Disney Enterprises, INC. All Rights Reserved.
中央は魔女メリル・ストリープ、その右はオオカミ役のジョニー・デップ
(C)2015 Disney Enterprises, INC. All Rights Reserved.

メリル・ストリープ、ジョニー・デップら豪華なキャストが集結!


世界的に有名なおとぎ話の主人公を演じるのは豪華なキャスト陣だ。気になるシンデレラ役には『マイレージ・マイライフ』のアナ・ケンドリック。その王子役にはクリス・パイン。パン屋の妻には『プラダを着た悪魔』のエミリー・ブラント。魔女役には、本作でアカデミー助演女優賞にノミネートされたメリル・ストリープ。そして、オオカミ役には先日、来日を果たしファンを喜ばせたジョニー・デップという顔ぶれ。

彼らのチャーミングな演技はもちろん、ソンドハイムのナンバーを情感たっぷりに歌い上げるシーンも見どころ。メリル・ストリープの魔女らしい迫力ある歌声やジョニー・デップの渋・怪しいオオカミの歌声、赤ずきん役のリラ・クロフォードちゃんの圧巻の歌唱力など、聞き応え十分。またソンドハイムの楽曲の素晴らしさも堪能することができる。

筆者は何の前知識なく拝見したのだが、なかなか世知辛〜い現実が展開されていた。「シンデレラ」については”一緒にダンス”→”靴ぴったり”→”結婚”→その後は現実的に色々問題発生しちゃうかもな〜。なんて思っていたりもしたので、本作でのハッピー・エンディングを裏切る展開にも何とかついていけたのだが、その他のシーンでは、「え? そんなことになっちゃうの!?」と信じられない場面も。一瞬、夢のようなハッピー・エンディングを贈り続けてくれたディズニーから裏切られた気分になったりもするが、この物語の裏には、実は深いメッセージが込められているのである(そのメッセージは是非スクリーンで受け止めて)。
ラプンツェルが実写化されるとこんな感じ(C)2015 Disney Enterprises, INC. All Rights Reserved.
ラプンツェルが実写化されるとこんな感じ
(C)2015 Disney Enterprises, INC. All Rights Reserved.

さいごに


物語の主人公たちは、ただ純粋に自らの”願い”を叶えようと森へ入っていく。そこで様々な人と出会い、彼らの願いが交錯していくうちに、信じられないようなトラブルが巻き起こってしまう。これは、私たちの日常の問題や、さらには社会問題、世界で起きている悲しい現実をも想像させる現象だったりもするのだ。
そういう意味では、夢のようなハッピー・エンディングよりも現実的なストーリーを好みがちな男性にも受け入れられやすいディズニー映画と言えそう。

もしカップルで一緒に見た場合には、男女で違った感想が飛び出しそうだ。見終わった後に色々話してみると楽しいかも。
女友だちと見た時には、「シンデレラの王子役、私のイメージは◯◯だったんだけど」など、各キャラクターのマッチングや美しいドレスの数々など、話題には事欠かないだろう。

ただ、筆者的にはある意味R15かも!? おとぎ話のハッピー・エンディングの後につづく、ちょっとほろ苦い物語。人生は、そんな苦さがあってこそ、味わい深いものだという事を知っている大人の皆さんに是非ご覧頂きたい。
(mic)

「イントゥ・ザ・ウッズ」は3/14~全国公開中。

この記事を書いたライター

mic(ミック)
ねこ女優・シネマスタイリスト。コラム執筆、TV・ラジオにて様々な映画を紹介。舞台挨拶や来日記者会見のMCも。一方、女優としてひとり芝居や映画出演も

関連記事

今、あなたにオススメ
絶対見るべきライフスタイル記事5選♡