勘違いに注意! 彼女に作って欲しい料理と、彼氏に作ってあげたい料理のギャップとは!?

前回の記事では、「お願いだからもう作らないでくれ」と男性が叫びたくなるような彼女が作った激マズ料理をご紹介した。今回はその逆……「できればこんなモノを食べたい!」と男性が思っているメニューをリサーチしてみた。

調査の結果、実に面白いことが分かった。男性が恋人に作ってほしいと思っている料理と、女性が「コレを食べさせれば落ちるでしょ?」と考えるメニューにはビミョーな違いがあったのだ。料理で男性の胃袋をつかもうとしているあなたは自身の作戦が正しいかどうかチェックしてみてほしい。

目次

女子が思う男性攻略メニューは……小学生男子の給食!?


・「嫁入り前に母から言われたこと。『男なんてものはね、小学生の男子が喜ぶようなメニューを作っておけば満足するのよ』いわく、ハンバーグ、とんかつ、カレー、ミートソースなどなど……。確かにこれらの“お子様メニュー”は元彼にも今の旦那にも大ウケ。男って単純だなあと思うと同時に、母は正しかったと確信」(30代・家電メーカー勤務)

・「肉じゃがや煮物ではないでしょうか。残念ながらまだ恋人に料理を作ってあげたことはありませんが、深夜のスーパーで男性がこれらの『おふくろの味』系のお惣菜を買ってるのも見ますし……」(20代・法人営業)

・「私の経験では、“パンチの効いた肉料理”を出しておけばハズレなし。ラー油やトウガラシ、醤油ダレで、いくらでも自分好みの濃さに出来る餃子や麻婆豆腐などの中華はとくに鉄板。ハンバーグが人気なのも、多少マズくてもソースの味でごまかせるからだと思う。男には肉です!」(30代・医療事務)

……女子が思う『男性のハートと胃袋に有効な料理』は、“おふくろの味”と“給食メニュー”の二極端に分かれた。最後の女性が語るように共通項は「肉」。
実際彼氏に出してウケた経験や、あるいは身近な男性の好みを観察すると「やっぱ男の人には肉を出しとけば問題ないよね~」という結論になるようだ。
では男性は実際、恋人や妻に「何を作ってほしい」と考えているのだろうか?

「肉じゃが」はあざとい、中華ならオレの方が上!? 堂々第一位はあのメニュー


・「ごめんなさい、手料理に“肉じゃが”を作られると『コイツ結婚を意識してるだろ!?』って警戒しちゃいます。なんていうか『モテるための秘訣・マニュアル丸パクリ』って気がして……。それに関西出身の自分にとって肉じゃがは牛で作るもの。豚肉の肉じゃがは“あり得ない”のに、元カノに自信満々の笑みで持って来られた時は正直迷惑でした。無難に誰が作っても失敗しないカレーとかの方が嬉しい」(30代・自営業)

・「男は餃子やラーメンを外で食べる機会が多い。だから、中華メニューに関しては舌が肥えて採点が厳しくなる場合が多い。俺も麻婆豆腐とチャーハンだけなら女の人に負けない自信があります。どうせ作ってもらうなら『タンシチュー』とか、自分じゃ作れないものがいいなあ」(20代・土木建築業)

・「男にオムライスが人気なのは、一人暮らしでは作る機会がないから。男は手順の多い料理なんて作りたくないんです(笑)。形がキレイでいい感じのふんわり具合のオムライスなんて出されたら、感激しちゃいますね~!」(20代・アートクリエーター)

……意外や意外、女子的王道レシピの“肉じゃが”に困惑する男性が多いことが判明!
煮物系の料理はどうしても家庭の味付けの違いなどが出やすいもの。「コレは俺の食べたかった味じゃない」と思われた上、「男に結婚を意識させようとするあざとい女!」「俺にプレッシャーをかけるのか?」なんて思われたらそれこそ身も蓋もない(笑)。
かといって中華は、普段食べ慣れている男性が多い。だからこそ「男性が彼女に作ってほしいメニュー」には洋食が常に上位ランクインするのだ。

ちなみに今回の調査「彼女に作ってほしいメニュー」のトップ3は以下の通り。

3位:カレー…29票
2位:オムライス…32票

そして各世代からの票を集め、堂々のトップに輝いたのは1位:ナポリタン…38票!!

ナポリタンを推す理由は以下のようなものだ。
・「たまーに喫茶店とか食べるけど、『外食専門』て感じで家じゃあまり食べられないから」(30代・鍼灸師)
・「某カフェチェーンの『鉄板ナポリタン』が大好き。好物を彼女が作ってくれたら感激。一応ピーマンとかも入ってるから、野菜摂れるところも魅力(笑)」(20代・スポーツジムインストラクター)

……懐かしメニューのナポリタンは、ベーコンをなど加え具だくさんにすれば男性の好きなボリュームも出る。そして基本はケチャップ味なので、誰が作っても和食や中華ほどには味の差が出ないのもポイントだ。真に彼氏に喜ばれる料理をマスターしたいならば、肉じゃがよりもナポリタンを!

料理に込めるのは“策略”ではなく“真心”を!


男性は女性が思っているよりも鼻が利く生き物だ。彼らは表面上どれだけニブそうな顔をしていても、女の「策略」を存外に見抜く。美味しい家庭料理に罪などまったくない。けれど「肉じゃが」などの“男ウケメニュー”に込められた女の浅はかさや思い込みに、男たちは拒否反応を示すのだ。

「以前、結婚まで考えた彼女と破局したのは“ハンバーグ”がきっかけでした。牛肉100%のハンバーグに、にんじんソテーの付け合せ。でも自分は合挽の方が好きだし、甘ったるいグラッセは合わないと思った。だから『すごく美味しかったよ、でも次はこういうのも食べたいなあ』って言ったら彼女は怒り狂って……『え~~~っ、男はこういうのが好きなハズでしょ!?』『安い合挽肉食べるなんて貧乏舌だから、あなたは安月給のままなのよ!』って抗議された。僕の意見を全く聞いてくれなかった彼女と別れたことに後悔はありません」(40代・テクニカルライター)

このエピソードのような悲劇をどうか誰も繰り返さないでほしい。よほどの腕前でない限り、「モテたい」だとか「この男を落としたい」だとかのよこしまな考えで作る料理はたいていの場合、当の男性本人に見抜かれ、あなたの評価を落とすだけだ。

肝心なのは女性側のひとりよがりな思い込みに走らず、“その男性の好み”を考慮すること。料理だろうがモテファッションだろうが、それは同じ。強引に押し付けられた手料理とは、女性側に例えれば「まったく本人の好みや希望も聞かれず連れてゆかれたデートプラン」のようなもの。そんなモノが楽しいハズも美味しいワケもない。

その男性の状況によってはムリに手料理をふるまうよりも、外で楽しく飲んだほうがいい場合だってある。料理に込めるのは「早く結婚してよ!」という“邪心”ではなく「彼は何を作れば喜んでくれるだろう?」という“真心”だけ……。
肉じゃがだろうがナポリタンだろうがメニューを問わず、それこそがあなたの好きな男性の鼻と心をくすぐる、香り高い逸品になるのだ。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

関連記事