繰り返すと深傷に!? 「寂しさ」や「不安」からの恋愛がうまくいかないワケ

自分が寂しいから、不安だから、なんとなく恋愛相手を求めてしまう。その是非については賛否両論あるでしょうが、こうして始まった関係は、長続きしないケースが多いのも事実。もちろん、「その時さえよければOK!」というスタンスの人もいるでしょうし、「恋愛なんて、そんな高尚なものじゃない」という考えの方もいるでしょう。しかし、もしこうした恋愛の繰り返しに疲れていて、ちゃんと長く一緒にいられるパートナー関係を、と望んでいるのであれば、“恋の始め方”についてちょっと見直してみるのもいいかもしれません。今回は、寂しさや不安から始める恋が続かない理由と、その改善ポイントをご紹介します。

目次

「寂しさや不安からの恋」がうまくいかなくなる理由2つ


不安や寂しさから恋愛がうまくいきにくい理由は、まずひとつ、「関心が相手に集中してしまって、重たくなりがち」という点があります。始まりが始まりだけに、相手への要求が増しやすく、また現実で辛いことがあると恋愛に逃げる癖がついているので、生活のすべてが恋愛優先になってしまいがち。そうなると相手側も徐々に負担に感じ始め、魅力を感じなくなって破局を迎えてしまう……といったことが起こります。

そして2つめは、不安や寂しさから、恋愛という“自分を特別扱いしてくれる関係”に逃げてしまうと、相手がどんな態度になっても離れられない、ということが起こりやすいです。自分の価値がすべて相手次第になるため、力関係が生まれ、弱い立場になってしまうことも。そうして、相手がどんなにひどい行為をしても離れられず、傷ついて心がボロボロになってからようやく別れる……なんてことになり、立ち直れない状態になってしまう人もいます。

長く続くイイ恋をするための改善ポイント3つ


「相手を好きだ」という気持ちで恋愛を始めるのではなく、ただ自分の不安や寂しさから、なんとなく異性を求めてしまう。人生を長い目で見れば、そういう経験をする時期があっても構わないとは思いますが、何度も繰り返すことは絶対に自分のためになりません。将来を見据え、長く続くいい恋がしたい、しっかりしたパートナーシップを築いて結婚したい、と本気で思うならば、以下の3つの改善ポイントを心がけてみるのがオススメです。

(1)1つの恋が終わったら、しばらくお休み期間を作ること
(2)寂しさや孤独感を、ひとりで乗り越える術も身につけておくこと
(3)「恋愛の満足感」が続く人間になること

まずは1。失恋後は、人恋しさからつい異性を求めがちですが、「恋人がいないのは耐えられない」という状態を一度卒業しないと、いつまでも恋愛に逃げる癖が抜けません。最低でも3カ月から半年程度は恋人なしで過ごし、失恋の痛みや悲しみをひとりで乗り越えられると、2のように、“ひとりでも、何とか大丈夫”な自分を確立できやすくなります。そうなると、次の恋愛では同じように自立した相手にも出会いやすいですし、あまりよくない恋愛から自分から離れられる強さも身につくでしょう。

また3、不安や寂しさから恋愛をする人は、恋愛をすることで得られる「充足感」「満足感」がすぐに枯渇しがちです。恋人との会話やデートなどで得られる満ち足りた感情は心に大切に蓄積させて、自分の日常のパワーにできると理想的。しかし、それらがあっという間になくなってしまい、新たに補充しないとすぐ不安になるようでは、相手も“与え疲れ”しますし、最終的に「背負いきれない」と匙を投げてもしまいがちです。

そうならないよう、家族や友達、同僚、また趣味や飲食、天気や日々の生活からも、「幸せだな」と感じられる瞬間をたくさん得ること。そして、恋愛関係でもらった“幸福感”を心の中から簡単にこぼさないよう、相手やその恋愛に強い信念を持つことも大切です。

寂しさや不足感は、人が恋愛を求める大きな動機でもあります。ただ、それ“だけ”が動機の場合、なかなかお互いに満足のいく良好な関係が築きにくいこともあります。相手が好きで、素敵だと思えて、一緒にいて楽しくて、大切にしたい。そんな風に思うからこそ、恋愛関係にある−−。当たり前のようで当たり前でない、そんな“イイ恋愛”ができていないなと思う方は、ぜひ一度、自分の恋の始め方や恋愛でやりがちな癖について、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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