連絡が激減…交際前後で「温度差」がある男性と付き合うには?

発言小町に、「付き合う前と後の温度差」という投稿が寄せられました。
トピ主さんは26歳の女性。3カ月ほど前から年上の彼と交際していますが、その彼の“付き合う前と後の温度差”に驚いています。付き合う前は毎日だったメールのやりとりは徐々に減り、お出かけも交際後は1、2回のみ。彼本人も「冷たいとよく言われるし、これまで付き合ってきた女性にも、“本当に私を好きでいてくれてるとは思えない”と言われてきた」と交際前に話していたそうで、トピ主さんは「確かに彼の言う通りだった」と感じています。

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折り合いが付くポイントは? 勇気を出して話し合ってみよう


以前付き合っていた彼とは、毎日連絡し、休みが合えば会うのは当たり前だったそうで、「いろんな人がいるなと実感している」というトピ主さん。「彼はそういう男性なのだな」と受け入ることができるのであれば、それもひとつ。「自分も好きなことができるし、友達と会う時間もある」などとプラスに捉えてみることもできるでしょう。

ただ、今回の投稿からはトピ主さんは今の交際に満足できていないことが伝わってきます。なにより、「自分は好かれてるなと思えることはひとつもありません」という一文が気にかかります。「恋人に好かれていると全く思えない」というのは問題かもしれません。

「連絡をもう少し密に取りたい」と思っているのであれば、まずは彼にそのことを伝えてみては。「先にそういうタイプだと言われたうえで付き合ったのだし、これを言えば破局になるのでは……」という不安があるのかもしれませんが、このまま我慢して交際を続けていても、いずれ破局を迎えかねません。勇気を出して気持ちを伝えたところ、すんなり解決したというカップルや、「22時頃に送るからね」と1日1回の定期的なやりとりを約束して、うまくいっているカップルの例も知っています。

価値観や意見が違ったとき、折り合いを付けるよう働きかけるのは、いい関係を築いていく際に欠かせない大切な作業です。何も主張しないまま不満をため込めば、お互いの気持ちが離れる原因にもなってしまうでしょう。頭ごなしに責めるのではなく、彼の事情や性格も思いやりつつ、今の正直な気持ちを話してみては。そのことで、もし彼が一方的に怒ったり別れを口にしたりするようならば、残念ながら、現状そこまでトピ主さんへの気持ちが大きくないのかもしれません。その時は、それでも彼との交際を続けたいのかどうか、よく考えて決めればいいと思います。

「彼からの連絡がもっとほしい」と思うときは


交際前後の温度差については、「釣った魚に餌をやらない」なんて表現で言われることも多いですよね。「2人の関係が安定したな」と思うと、“安心”からか、連絡が減る男性もいるようです。恋人になったからこその“甘え”と言いますか、「俺の性格や事情を、トピ主さんならわかってくれるはず」という気持ちもあるのかもしれませんね。

また、トピ主さんも書いている通り、彼は“今は”「仕事に没頭していて連絡する余裕がない」という可能性もあるでしょう。この交際に希望を持っているのであれば、少し気長に待ってみるのも一案です。そうしていると、彼が落ち着いたタイミングでまた連絡が来るようになったという話もよく聞きます。

気持ちを伝える場合には、「彼女なんだから、連絡をくれて当たり前でしょ!?」という態度ではなく、「もう少し連絡を取りたいけど、どうすれば負担にならない?」「メールがきたり、デートしたりできると私はとてもうれしいんだ」といった言い方で聞いてみましょう。程度に差はあれ、男性の心にも、「好きな女性の望みをかなえてあげたい」という気持ちはあるものです。

ただ、それを“義務”のように言われると、「急にやる気が失せてしまう」という人は少なくありません。お願いしにくいなら、「読んでくれるだけでいいから、送ってもいい?」などと提案してみるのもひとつ。明るいメールを心がけて、「トピ主さんとのメールのやりとりは楽しい」という意識を彼の中に育てていけるといいですね。

「冷たいと言われる」…彼の発言の真意は?


彼は交際前、過去の恋人たちに「冷たい」「本当に私を好きでいてくれてるとは思えない」と言われてきたことを、トピ主さんに伝えたそうですね。トピ主さんの友人たちは、彼のこの発言について、「『伝えた上で付き合ったんだから、連絡がなかったり、会えなかったりしても文句を言うなよ』という保険にしか思えない」などと批判したとか。

でも、もしかしたら彼は、過去の経験から「恋人を満足させられるかどうか」に不安を覚えていて、その気持ちを吐露しただけかもしれません。きちんと交際を始めたということは、彼にも少なからず、「これからトピ主さんとうまくやっていきたい」という気持ちがあってのことだと思います。友達の助言はとてもありがたいものですが、どうしてもトピ主さん側に偏った意見になりがちなので、参考程度に考えておきましょう。

また、「好かれている」と思えることが一つもないとのことですが、それは、交際前を含めても本当にただの一度もないのでしょうか。何かしら思い出せる瞬間があるのなら、それはしっかり受け取って、力と自信にしていきましょう。

人はついつい「してくれないこと」が気になって、「してもらっていること」を忘れがちでもあります。連絡の回数が少なくても、「ひとつひとつ、幸せだと感じられる瞬間を大切にしていこう」「まずは感謝して、彼がくれるものを受け取っていこう」などと決意してみると、彼の愛情に気づける瞬間も増え、今よりも満足感を得られることもあるかもしれません。

交際は始まったばかり。希望があるなら試行錯誤してみよう


付き合うということは、関係を構築していく“スタート”です。心通い合う楽しい時間を過ごすなかで、「この人となら、ずっと一緒にやっていけるかもしれない」とお互いに思えば、どんどん信頼関係を深めていくでしょうし、残念ながら、その逆もあるでしょう。

交際3カ月のトピ主さんたちは、まだ始まったばかり。既にもう無理だ、と思っているならば引き止めませんが、まだ希望を持っているのであれば、ぜひ一度「お互いに満足しあいながら、うまくやっていく方法はないか」を探り、試行錯誤してみてくださいね。お互いを思いやるなかで愛情が育まれていけば、この先、本当に心の底から「大切にしている、されている」と感じられるようになることも期待できなくはないと思います。うまくいくよう応援しています。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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