なんでまたやっちゃうの? 恋愛で同じ失敗を繰り返す5つの原因

「彼とまたダメだったよ~!」……そう言ってあなたに泣き付く友人を見て、言葉では慰めながら、心のなかでイラッとした経験はないだろうか?

「ま~たぁ同じようなダメ男に引っかかって……」
「アンタこの前も同じことしてなかった? 何回しくじれば気が済む訳?」

そう、「恋愛で失敗する人」というのは、なぜか同じことを繰り返す傾向にある。誰だってツラい経験をしたくなどないのに、再び悲劇がやって来てしまう……そんな不毛な思いをしないための方法はないのだろうか?

今回は「同じ恋の失敗」を繰り返す人の原因を、当事者と傍観者の声から探ってみた。なかにはちょっとキツイ声もあるが、恋に苦しむ人の処方箋になれば幸いである。

目次

1 ターゲットを間違えている


・「ちょっとぽっちゃり型のA子は癒し系の良妻賢母イメージで売ればイケると思うのに、なぜか『痩せてる女、スタイルの良い女が好み』って公言するような男性にばかり告白してフラれている……。『私のタイプはああいう冷たい男性なんだもん!』て泣いてるけど、それじゃ百年経っても成就しないでしょ」(20代・女性・総合職)

――「ぜんぜんタイプじゃなかったけど中身を知ったら好きになっちゃった!」ということが多い女性とは違い、男性は第一印象に非常に厳しいもの。“この女は俺のタイプじゃない”とジャッジされたらそれが覆る確率はものすごく低い……。いつもフラれてばかりいる女性は「自分がウケる場」を研究し、アピールする相手を変えるのも手かもしれない。

2 高望みしすぎ


・「付き合いが続かない女ってそもそも勘違いし過ぎ! 三十路過ぎてたいした職にも就いてないクセに、男に対しては『年収800万以上、ハゲデブはイヤ、結婚したら家事は分担しろ』みたいなことを平気で言う……。自分がおかしなことを言ってるなんて思っちゃいない。鏡に映った笑いジワ見てみろよって言いたい」(30代・男性・IT関連)

――かなり厳しい意見だが、コレには男女ともに賛成する人が多いのではないだろうか。「アンタにそんなこと言えるの?」「自分の年齢やルックスを考えようよ!」……そう忠告してくれる友人が側にいればまだ良いが、さもなければ「己をわかっていない勘違いっぷり」は増長するばかり。同じ失敗をしがちな人は、自分の身の丈を考えるべし。

3 わかってるのにやってしまう


・「僕の場合、どうも察しが悪くて好きな女性を怒らせてしまう。ヤバいなって思うのに口ベタで気の利いたことも言えなくて、黙りこんでしまうとさらに女性の怒りに火をつけてしまい、そこからフラれる。『目の前に落とし穴がある、避けなきゃ!』ってわかってるのに身体がすくんで、そのまま穴にハマっちゃう感じ。自分でもどうしていいか分からない……」(20代・男性・製鉄加工)

――人は「あ、コレ失敗するな」と思うと本当に失敗に向かって突き進んでしまう生き物なのだそうだ。子供のころ平均台や遊具のうえに乗っていて、「あ、落ちる」と思った瞬間本当に地面に落ちてしまった……なんて経験はないだろうか。この“精神的萎縮”を克服するには「できる!」「今までの自分じゃない!」と、とにかく思い込むこと。前向きでパワーのある松岡修造氏の言葉などを毎日読み上げると効き目がありそうだ。

4 相手に合わせすぎてしまう


・「私は付き合う男をみんな“ダメンズ”にしてしまう。とにかく彼に嫌われたくなくて、自分を殺してでも彼に合わせてしまう……。夜中の呼び出し、突然の『ゴハン作ってよコール』などなど、すべてに応じているうちに、最初はマトモだった彼もみんなクズ男に……」(20代・女性・営業事務)

――こちらは原因2の「高慢女」とは対照的に、自己評価の低い女性に多い例。「こんな私と、ハイスペックな彼が付き合ってくれているのに……」など、彼との“身分差”を感じているときは要注意。マトモな男性も、何でもハイハイと言うことを聞いてくれる彼女がいれば手に負えなくなるのもの。イヤなことはその都度「イヤ」と言わないと、待っているのは悲惨な別れだけなのだ。

5 理想が大雑把すぎている


・「なかなか付き合えない子、付き合ってもすぐ別れちゃう子って理想の男性像が超アバウトなことが多い。『マジメに働いてればイイです』『優しければそれで』みたいなことを言うけれど、実際その条件に当てはまる人を紹介しても『やっぱ何か合わなくて……』って尻込みする。本当はそういう子ほど“彼氏に求める隠れ条件”が多いのに、その自覚がない。一人の人間と一生付き合うのに『~だけでイイ!』ハズがない。そういう子には要注意です」(40代・女性・ブライダルコーディネーター)

――コチラの意見に耳が痛い女子も多いだろう。
以前の記事でもお伝えしたように、「誰でもいい」なんていう人に限って、実は理想がメチャクチャ高く、本人は気付いていないだけ……なんてこともおおいにあり得るのだ。この手の女子は「真面目な人なら」「優しければいい」などという長所にも短所にもなり得るような曖昧な理想よりも「~だけはイヤ!」「○○するような人はムリ」と自分に譲れない条件に変えた方が相手を見つけやすいはずだ。

失敗を繰り返す人の共通点=「自分をわかっていない


「同じ恋の失敗」を繰り返す人……それは「自分をわかっていない」ということに尽きるようだ。狙うべき異性を間違えるのも、相手に高望みしすぎるのも、自分を卑下して相手に従属してしまうのも、自分にとって本当に必要なポイントがわからないのも、すべては「自分の価値を正しく測れない」ゆえなのだ。

“自分の値打ち”や“売りのポイント”は自分ではわからないことが多い。
自分で「私はこういうキャラ」と決めつけた査定は、ひとりよがりでピントのズレたモノにもなりがちだ。「私ってこういう人間なのぉ~」という“不思議ちゃん”の自己評価のブレにイラッと来たことがあなたも一度くらいはきっとあるだろう。

自らの価値を知るのに一番良い方法は、周りの人間に「あなたの魅力と欠点」をズバリと指摘してもらうことではないだろうか。もちろん、人選は慎重にしなければならない。悪意ある人間ではなく、あなたが心から信頼できる人物でなければならない。その人に思い切って聞いてみるのだ。

「ねえ、私のイイとこと悪いとこってどこかな」

……その返ってきた答えに、あなたはショックを受けるかもしれないし、反発するかもしれない。けれどその気に食わない答えこそが率直なアドバイスである。辛辣な友人の言葉を「他人から見た自分ってそんな感じなんだ」と一旦受け入れてみよう。そうすると心は不思議ととてもラクになるはずだ。

「私の強みと弱みはココとココ」
「いまの私はこうかも知れないけど、ゆくゆくはきっとこうなってみせる……」

そう思えたとき、あなたは一段も二段も魅力的な人間になる。他者の言いなりに自分を変える必要などないが、“客観的な評価”はあなたがこれからどうすべきかを見出す手助けとなるのだ。
同じたぐいの恋の失敗などもういらない。自らの「ターゲット」を改めて、次こそはよい恋愛を!
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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