男性被害者も増えている!? リベンジポルノを受けないための対策とは

みなさんはリベンジポルノをご存知でしょうか? これは別れた恋人や配偶者に対する復讐として、交際中に撮影したわいせつな画像や動画を、インターネットなどに投稿・流出させる行為。交際中はラブラブモードですから、遊び気分で撮影したのかもしれません。しかし、関係がこじれて破たん。そこで恨みを抱き、嫌がらせのつもりで相手のわいせつ画像を不特定多数に公開するのです(コトバンクより)。そんなリベンジポルノに対する心構え、対策法をご紹介。あなたの裸が晒されるのを防ぎましょう。

目次

リベンジポルノ規制法ができました


リベンジポルノは今や、立派な犯罪。カップル間の悪ふざけでは済まされないレベルの問題となっています。
例えば、被写体が誰かわかるような性的写真や動画を、写った本人の同意なしに公開すると「公表罪」として処罰されます。
また、被害者から削除要請があった場合、これまでは加害者の意見を聞くために7日間待ってから削除していましたが、この法律によって2日間に短縮。これはネット上での拡散をなるべく防ぐためです。そのほか、被害者からしか削除要請できなかったものが、配偶者や直系の親族からでも削除要請ができるようになる、自分の元に回ってきた不適切な画像をシェアしただけでも、罪に問われる可能性が出てくるなど、厳しく規制されることになりました。

撮らせないことが最大の予防策


最初から撮らせなければいいのですが、「嫌われたくない」「盛り上がっているところで水を注したくない」「気持ちを試されている」といった心理が働いて、つい撮影を受け入れてしまう人もいるようです。
ただ、そうした一瞬の感情のせいで、あとから大変な後悔を生むことも。彼に嫌われたくないという気持ちもわかりますが、まずは以下のようなリスクを考えてみてはいかがでしょう。

・今はラブラブでも、いつかは別れることだってあります。人は恨みを抱くと豹変することも。そんな時にその写真を悪用されないという確約はありません。
・規制法によって削除要請は出来ても、一度ネット上に流出した画像が完璧に消えることはまず難しいでしょう。
・あなたのご両親や、もしかすると将来、あなたの子供がそのデータを見てしまうかもしれません。絶対に見られたくない人の目に触れる可能性も考えて。
・彼に流出させる気がなくても、携帯を紛失すれば誰かの目に触れることもあります。彼の友人がちょっとしたイタズラ心で、勝手に送信してしまうかもしれません。
・中には「画像をばらまくぞ」と脅迫し、金銭を要求する人もいます。彼がそんなことをするはずがない、と言い切れますか?

心を流されてしまわないように、リベンジポルノの対策としてこれらのことを常に頭に置いておきましょう。

もし、撮られてしまったら


もしも一方的に撮られてしまったら、必ず目の前で削除してもらいましょう。とはいっても、なかなか難しいかもしれません。カメラを向けられたらとっさに顔を隠すなど、できる限りの抵抗をしてみることです。また、ネットに流せば罪に問われるかもしれないこと、あなた自身の生活も脅かされること、などを説明して削除を求めてみてください。
撮らせた覚えはないけど少し心配……という人は、自分の名前や写真でインターネット検索をかけてみましょう。ちょっと怖いかもしれませんが、流出したかどうかを探るひとつの方法です。そしてもしも流出しているのがわかったら、すぐに公的機関へ相談してください。

以前は女性の被害者がほとんどでしたが、今では男性の被害者も増えているのだとか。男性の場合は、相手の女性から不倫やふたまたの逆恨みをされ、写真をばら蒔かれるのだとか。そうやって、家族や社会的にダメージを与えることが目的という場合が多いようです。どちらにしても、写真を撮られたくないのに、それを言い出せずにいる関係には疑問。そしていくら嫌だと断っても強引に撮影したり、こそこそ撮影したりするような関係にも疑問を抱きます。

交際中から「もしも別れたら」なんて考えたくありません。でもいつなんどき、あなたの心に「自分だけが傷つけられるなんて! 相手も不幸にしないと気がすまない!」と、よこしまな感情が飛び出すかわかりません。同様に、相手も同じ気持ちが起こる可能性があるわけです。そのためにも撮らせないことが大事です。それを承諾してくれない関係なら、愛憎劇による別れも想定しておくべきかもしれませんね。
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
関西在住のフリーライター。お酒と食べ歩き、人間観察が好き。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味。食べログ京都マスター。日本最大級の京都グルメインスタアカウント「KYOTO STYLE」アンバサダー。

関連記事