彼氏の本音も聞ける仲に! 長続きカップルの秘訣とは

カップルが長く関係を続けるためのコツとして「思ったことは溜めないで言う」というのがあります。だけれど、不満に思ったことは相手に言い出しにくいものですよね。そこで提案したいのが、「種明かし」です。
 
知人の女性は、「そんなことも言っちゃうの?」ということも彼氏に話しているといいます。カップルで過ごしていると、ロマンチックさを演出するために「これを言ったら野暮かな」とあえて黙る、あえて思ったことを言わないということも多いでしょう。
 
しかし、彼女はそこをあえてあけすけに言っているそうです。「今日の服はどれくらい悩んで決めた」「実はあの時の言葉はこういうつもりで言っていた」などなど。自分が過去に思ったことや、やったことに関してはどんどん種明かしをしているのだとか。
 
そのクセをつけていくことで、彼女は些細な不満も常日頃から気軽に彼氏へ伝えられるようになったとのこと。「すごく腹が立ったというわけではないけれど少しモヤモヤした」など、あえて伝えるほどでもないかなと思うようなことも小まめに伝えることで、揉め事の種を解消出来ているのだそう。しかも、常に思考の過程を相手に話しているため、彼氏も彼女の思考回路を理解してくれているようです。

おのずと言いたいことが言い合える関係に


またこの作戦には、もう一つ利点が。それは、彼氏の方も思ったことをどんどん言ってくれるようになったということです。彼女が彼に伝えているように、「あの時は緊張してお店選びにもすごく悩んだ」「今の仕草かわいかった」など、ポジティブなことを言ってくれるのだとか。
 
男性はプライドが高いので、自分の泥臭い部分や内面を見せたくないとスマートに振る舞いがち。でも、女性は相手が自分のために頑張ってくれているという裏話が聞きたいものですよね。そういう相手のエピソードを引き出すためにも、まずは自分から実は見えないところではこんなこと思っていた、やっていたということを伝えていきましょう。
 
人間の心理には、「自己開示の返報性」という特性があります。自己開示とは自分についての個人的な情報を正直に相手に伝えること。そして人は自己開示されると、相手に対して同等の自己開示をするのです。この特性を利用すれば、相手も自分に対して思ったことを伝えてくれるはずです。
 
また、男性は自分が知らないところで物事が進行しているというのが大の苦手。知らぬ間に彼女の中で不満を溜めこみ、ある日突然爆発されてしまうと、どうしたらいいのかわからなくなってしまいます。「なんで言ってくれなかったんだ」「どうして言ってくれないの」と揉める事態を避けることがカップル円満の秘訣です。
 
ただし、注意したいのが彼のプライドを傷つけないようにするということ。思ったことを言うことへのハードルを下げていると、不満についても手加減なく言ってしまいそうになるかもしれません。それでは関係性が悪化するばかりです。
 
だから、ネガティブなことを言う時にはその倍以上ポジティブなことも伝えるように心がけましょう。ポジティブな発言で相手の気を良くしておけば、ネガティブな申し出もすんなりと聞いてくれます。 
沢山の想いを共有して、長く続くカップルを目指しましょう!
(五百田達成)

この記事を書いたライター

五百田達成
作家・心理カウンセラー。「男女コミュニケーション」「きょうだい型性格分析」「ことばと伝え方とSNS」をテーマに執筆・講演。35万部を超える「察しない男 説明しない女」シリーズほか著書多数。

関連記事