決め手は値段? 評判? しっくりくる美容室を見つけるコツ【漫画コラム】

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ウン十年と美容室に通い続けてきた筆者ですが、いまだ運命の美容室には出会えていません。ああ、自分と感性がバッチリ合い、腕もよくて、居心地がよい美容室はないものか……。今まで田舎のパーマ屋から青山のトップクラスの店まで行きましたが、残念ながら、どこへ行っても多少の不満は残るのでした。

美容師さんに関して言えば、筆者は完全に男性派です。
女性の美容師さんはソフトな点ではいいのですが、こちらの要求を聞きすぎてくれてしまうあまり(それも充分ありがたいのですが)、迷っているときにはちょっと心もとないのですよね。髪の三重苦(硬い・太い・多い)をかかえる筆者は、「俺にまかせとけ!」的な心強さをついつい求めてしまうのです。それに、男性目線からのアドバイスって貴重ですしね。キャリアのある職人肌の人が好みです。

人によって、美容室に期待するものはまちまちだと思います。
技術重視なのか、リラックスできるお店がいいのか、余計な話はせずに放っておいてくれるところがいいのか、逆にトークがうまくて楽しい方がいいのか、料金や割引率重視なのか――などなど。

実は漫画のA美ちゃんは筆者のことです。今でも(残念な意味で)忘れられない店のひとつ。初回から強烈ファッションの美容師さんにドギモをぬかれ、店内を見ればなんとなく汚い。すぐに「マズイところに来てしまった……」と後悔したものの、印象とは裏腹に腕がよかったため、負の部分には目をつぶって通い続けました。「一見ヤバげだけど、ここは隠れた名店だ!」と、自分に言い聞かせて。なんたって、そこに通うようになって初めて三重苦が解消されたのですから。

でもやっぱり気になるんです……美容師さんの醸すちょっと偏屈っぽいオーラや、お世辞にもいいとは言いがたいセンスが。うう〜……。悩んだあげく、4年ほどで他の店にのりかえました。髪を直接手で触れられるわけだし、生理的にイヤだと思う人はやはり難しいと、悟ったのでした。

最終的には、やはり美容師さんとの相性が決め手じゃないでしょうか。対峙していてラクか、センスは合うかどうか。あとは感性の合う友達がすすめてくれる店は、わりとはずれが少ないです。完ぺきな結婚相手がいないように、完ぺきな美容室って存在しない気がします。
(アオノミサコ)

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この記事を書いたライター

アオノミサコ
イラストレーター・漫画家。美容から神事、ディープスポット巡り等の漫画やコラムを執筆。著書『わがままセラピー入門』(KADOKAWA)が販売中。

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