私たち付き合ってるの!? 男子がちゃんとした告白を避ける理由5つ

最近、20代30代の女性からこんなお悩み相談をいただくことが多い。

「彼と"付き合ってる"かどうかがわかりません。待ち合わせて出掛けますし、体の関係もあるのですが『好きだ』とか『俺たち付き合おう』と言われたことが一度もないのです。私たちは本当に恋人同士なのでしょうか?」

アラフォー以上の人達なら思わずこう叫ぶだろう。
「はぁ!? あり得ない! 男と女の仲になるのって『付き合ってほしい、好きだ』って言葉から始まるのが当然でしょ!?」……と。

しかし最近では、デートにも出掛けるしセックスもするけれど"告白や愛の言葉はナシ"……という、なし崩し的に付き合い始めるパターンが若い世代のあいだで増えているのだという。なぜそのような恋愛の形が増えてきたのだろうか? その実態とは?
男女それぞれの視点から探ってみた。今回は「男が告白しない理由について」リサーチしてみた。

目次

男が告白しない理由1 そんなのダサいから


・「わかりきってることをいちいち確認するのってダサくないですか? 高校生ならともかく、いまさら『俺たち付き合ってるよね?』なんて言うのはままごとみたいでカッコ悪い。野暮だと思います」(27歳・男性・事業企画)

――告白を一大行事とみなすロマンチック女子からは大ブーイングを受けそうな意見。ただ「いい大人が今さらいちいち確認するのは……」という点には聞くべきところがあるだろう。"あとは流れで!"というのは大人の得意技! 告白しない男たちは女が思っているよりは色々考えているのかも。

男が告白しない理由2 だってもうわかってるよね?


・「やることもやってるし、いつも一緒にいるし、"彼女"以外の何者でもないんだけど……。付き合ってるに決まってるから、そんなこと言おうとすら思わなかった。彼女への思いは、言葉じゃなくて行動で表しているつもりです」(28歳・生産管理)

――男性は「肝心なことを言わない」とよく言われるが、こちらもそのタイプ。この種の男性はある意味おおらか、というか"大ざっぱ"なのかも知れない。彼女が「私のこと好きなの!?」とイライラし不安でいることなど、この種の男性たちは想像すらもしていないのだ。

男が告白しない理由3 責任を取りたくない&このままが楽


・「非難されるの承知で言うけど、『付き合おう』って言わなければ彼氏彼女じゃないし、イヤになったらいつでも別れられる。実際、寝たあとウザくなった女に泣きつかれた時、『好きだとも彼女だとも言ってない』って言ってその場で別れたこともある。便利なんですよ、告白しないのって」(26歳・店長代理)

――告白されない女性が最も恐れる理由がコレだろう。「付き合ってない」=「いつでも別れられる」という事態は容易に想像できるところだ。おまけに女性側が彼のことを好きならば、「彼女でもないのに弄ばれた」というダメージもおまけについて来る。女からすればどうにかして避けたい事態だが、こういう男性が存在するのは確かなのだ。

男が告白しない理由4 関係が壊れるのが怖い


・「この関係で今うまくいってるのに、いまさら告白なんかして彼女との関係をブチ壊すのが怖い。『はぁ? 付き合ってるワケなんかないじゃん』『寝てるからって恋人だって思わないでよね~』なんて相手から言われたらもう立ち直れない。ならいまのままの曖昧な間柄のほうがずっと楽。フラれるくらいなら、なにも言わないままのほうがいい」(25歳・男性・大学職員)

――傷つくのが怖いというパターンである。女々しい感じだが、こういう繊細な男性も現代では増えている。この種の男性には「あなたが好き」「あなたしかいないの!」と女性側から言い寄ればハッピーエンドが待っているのかもしれない。

男が告白しない理由5 まだ100%好きじゃないから


・「彼女とはデートもセックスもしてるけど、まだ100%完全に好きなワケじゃない。悪いけど他にもっとイイ女が見つかるかも知れないし、彼女はどう考えてるか分からないけど、自分はまだ結婚を焦るような年齢じゃないし……。だから自分の気持ちに確信が持てるまでは、その手の言葉は言いたくないんだよね」(26歳・美容師)

――「100%好きでないと言えない」……これは慎重すぎる態度というより、その後出てくるかもしれない女性に期待している男の本音満載のコメントである。

男性たちが告白しないのは、その言葉の重さを誰よりもわかっているから


「告白してこない男性の言い分」はだいたい上記のどれか、あるいは複数にまたがって当てはまるのではないだろうか。
理由はさまざまだ。ただ「うっかり言いそびれている」タイプ2の男性を除いて共通しているのは、男性たちが「付き合って欲しい」という言葉を意外にも重く見ているということではないだろうか。

男たちは「俺の彼女になってくれ」「付き合って欲しい」というひとことに対し、女性の想像をはるかに超えてビビっているのだ。
だからこそ、やすやすとその切り札を振りかざせない。

世の男性たちは「付き合おう」という言葉の先になにが降りかかるかをよ~く分かっている。
「恋人同士」になるということは他の異性とは付き合わないと暗黙の了解をし、互いに拘束しあう。そして休日の時間は相手に割かねばならないし、デート代は飛び、その先には「結婚」の二文字がちらつくかも知れない。それがなければ彼らだって毎日のようにあっさりと「好きだ」と言えるだろう。けれどそうしないのは、男性たちがそれだけ告白の言葉を真剣に受け止めているとも言える。

また20代くらいの"若い男性"ならば、お金もなく仕事のポジションや将来も定まっていないことも多い。「自分に確固たるモノがないのに告白なんてマネをして、責任なんか取れない」……それがおおかたの"好きだと言えない男性"の本音なのではないだろうか。一見逃げ腰で責任逃れをしているようだが、"本気で付き合うという責任"を誰より感じ取っている男性ほど、うかつに告白などできないのではないだろうか?

ならば「告白できない男性」とそのまま黙って付き合っている女性の心理とは? 女性側は彼らに対してどうふるまえばよいのだろうか?次号ではそれをお届けする。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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