「元彼の悪口」を言える人・言えない人、タイプ別 失恋立ち直り術

恋愛の別れでは、両者の納得がいかず、悔恨の情が残るケースも少なくないもの。一方的に破局を宣告されたり、不誠実な扱いをされたりした場合、「ヒドい、許せない!」と相手に長らく怒りや憎しみを抱き続けることもありますよね。自分にとっては「ヒドい人」でも他の誰かにとっては誠実な恋人であることもあり、こうした意見は非常に主観的なものではありますが、恋愛では「悪口はよくない」なんて正論では乗り越えられないこともありますよね。時には別れた相手を憎んだり怒ったりすることが、立ち直るために効果的な場合もあります。では、どんな性格の人にどんなスタンスが有効なのか。それぞれの失恋から立ち直る方法について考えてみました。

目次

相手優先で考えてしまうタイプ……あえて非難することで、「自分を大事にすること」を学ぼう


まずは、いつも相手の気持ちを優先してしまって自分を優先できない、自分を一番に考えるのが不得手なタイプ。このタイプの人は、別れた相手に対しても「怒る」ことが苦手です。どう考えてもヒドいことをした相手でも、思いきり責められず、「自分もダメだった」「私がこんな風だったから」と反省ばかりしがち。怒るという行為は、「自分のほうが相手より正しい」「自分は間違っていない!」と思えなければ、できないからですね。

このタイプの人は、「主張不足」や「自分を尊重しないこと」が恋愛をダメにしているケースが多いので、これらを身につけることで、恋愛がうまくいくようになりやすいです。たまには、「私も悪かったかもしれないけど、私に不誠実なことをしたあいつは、やっぱりロクでもない!」「私にとってはヒドい人だったんだから、怒ってもいい!」と言い聞かせ、友達の前などで存分に発散させてもらいましょう。相手を気遣えることは長所ですが、自分にプライドを持ち、「自分を大切に扱うこと」を覚えていくといいと思います。

物分かりのいいタイプ……反省はせず、「素晴らしい時もあった」と過去を肯定しよう


続いては「彼にも彼の都合があったんだと思う」「今さら何を言っても仕方ない」などと“物分かりのよさ”を発揮してしまうタイプ。こういう人は、「別れた恋人の悪口を言う自分」がかっこ悪い、みっともないなどと感じてしまいがちなので、無理してネガティブな感情を発散する必要はないでしょう。ただし、自分について「反省」するのは一切やめること。「心のままに行動すること」がますます苦手になってしまうからです。

物分かりのよさを発揮するならば、「一時期でも幸せに過ごせたのだから、彼に感謝しよう」「最後はああいう終わりになってしまったけど、素晴らしい時もあったから」などと考え、過去や過去の自分を肯定してあげること。「私も彼も悪くない。単に一緒にいるとダメになる相性だったのだろう」などと自分を納得させてみるのもおすすめです。

散々、悪口を言ってしまうタイプ……「自分の心」や「問題」もしっかり見つめてみよう


最後は、過去の恋愛相手について、積極的に「最低な奴だった!」「あんなヒドいことをして!」を責めてしまうタイプ。自分を大事にする姿勢があるのはいいことですが、自分の見たくない問題や弱い心から目を背けていたり、心が離れた事実や好きになってもらえなかった事実をただ認められないために、激しい批判を繰り返していたり、というケースもあります。

このタイプの人は、少し冷静に客観的になり、「どうしてうまくいかなかくなったのか」「自分に問題はなかったか」を見つめる心の強さを持つこと。「私もこういうところは悪かったかな」「私のどの場面のどんな態度が、関係を悪化させてしまったんだろう?」などと冷静に自分を見つめることができれば、それは必ず次の恋愛で生かされます。いつまでも許せないと自分が苦しい思いを抱えるだけなので、できるだけ「いい勉強をさせてもらった」と考えるようにして、怒りや憎しみは少しずつ手放していきましょう。

失恋後の考え方や態度は、必ず次の恋愛に左右します。反省したり、時には悪口や恨み・つらみも発散したりしながら、いつか「あの失恋があったから、今こうして幸せになれたんだ」と思える日まで。自分にも異性にも失望しないよう、周囲の力も借りながら、ひとつの恋を上手に昇華させていきましょう。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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