「会わなきゃ良かった」…元彼と再会して幻滅するパターン3つ

前回のコラムでは、「元彼とばったり再会して思わず胸キュンしたエピソード」をお届けした。今回はその逆、「会うんじゃなかった……」のガッカリ編である。昔好きだったひととまた巡り会うことは幸運なのか、それともそうではないのか。コレを読んでジャッジしてほしい。

目次

その1.まるで別人……!


・「マッチョ好きの私は、昔、筋肉マンの男性と付き合っていた。いい体でまあまあイケメンだった彼は女遊びも激しくて、その節操のなさに呆れて別れてしまった。最近、共通の知り合いから『あの人、今じゃ別人みたいだよ!』って聞いて、興味本位で彼のFacebookを検索したら……昔の引き締まった顔つきはどこへやら。二重あごで目も瞼の肉に埋もれそうで……思わず『えぇ~~~っっっ』って叫びそうになった。おまけに髪まで薄くなって『どこのオッサン』って感じ。ルックスが激変したのもショックだけど、彼の不摂生な生活まで見ちゃったようで悲しくなった」(40代・育児休業中)

――男性は見た目衰えるのがわりと早い。彼らは女と違い、化粧や誤魔化す術を知らないからだ。
また男性の場合「美を尊いとも思っていない」「外見に気を配らない」という無頓着さゆえに、劣化の速度も早かったりする。昔カッコいい男性と付き合っていた女性は「そういえばあの彼どうしてるかな~?」などと、ゆめゆめ彼のSNSを検索などしてはならない。ほとんどの場合はこの女性のように彼の変わり果てた姿を見て、「……」と無言でディスプレイを閉じるハメに陥るのだから。

その2.そんな理由で……?


・「結婚寸前だったのに、どうしても譲れない価値観の違いで泣く泣く別れた元恋人。その後も憎からず思っていた彼から、ある日突然『どうしても会って話したい!』という電話が……。あまりに切羽詰まった彼の声にただごとでない気配を感じて、数年ぶりに再会。会うなり彼は神妙な顔で、『昔のことは水に流して欲しい』って……。“もしかしてこれって復活愛? このあと愛の告白でもされちゃうの!?”ってドキドキしてたら、なんと浄水器のパンフレットを差し出してきた。どうやら奴はマルチビジネスを始めたらしい。『コレ今月中に売らないと大変なことになっちゃうんだよお~!』って情けない声を出されたけど、“そういやこういうデリカシーのなさがキライだったんだよね”って思い出せた。おかげでもう未練も一切ない」(30代・プログラマー)

――どんなに情が深い女でも、かつてどれほど愛していた男性であっても、"コレをやられれば一発で冷める"のがこの金銭がらみのケースではないだろうか。特にうさんくさい商法絡みは、「この女には迷惑を掛けてもよいと認定された」ような思いも加わって、さらに嫌な気持ちにさせる。逆に昔好きだった分だけ、軽蔑にまで転落するのは実にたやすいのだ。「昔付き合ったよしみで私がカモになると思われたなんて悔しすぎる」……とこの女性は語っていたが、「別れて大正解!」だったことが確認され、これはこれで幸運なのかもしれない。

その3.「未だ実家暮らし


・「若かりし頃、会社の同僚であり恋人だった彼とお別れした。彼をふっきるため、転職までした私。ある日仕事の関係でどうしても彼に会わなくてはいけなくなり、久しぶりに再会。彼はぜんぜん変わっておらず、懐かしくて『ランチでもどう?』って誘ったら、『あ、俺毎日弁当だから~』って。『もしかして結婚したの!?』って聞くと『おふくろの手作り弁当だ(笑)』だって!
もうすぐ40にもなる人が未だ実家暮らしで毎日母親の手作り料理に餌付けされているのってどうよ?
"こんなマザコンと結婚してたらエライことになってたな~"と、呆れるというよりホッとした」(30代・金融営業)

――その人個人のさまざまな事情はあるだろうが、女性は「大の男が実家暮らし」しているという事実にはガッカリしてしまうもの。「自立できてない」「共働きだろうが家事や育児をぜんぶ押し付けられそう」と、"実家暮らしの男"というキーワードから墨色の未来予想図を連想してしまうのだ。そこに手作り弁当まで加われば……もはや目も当てられない。女はただ、不運から逃れられた我が身を祝うだけなのである。

元彼との再会は、ほとんどの場合落胆が待つ


元彼との再会「ときめき編」と「ガッカリ編」の両方をお伝えしたが、回答数が圧倒的に多かったのはこの「会うんじゃなかった方」だった(笑)。
美しくせつなく、思い出すだけでその後の人生を勇気づけてくれるような巡り会いもあるにはあるが、現実には落胆や失望という例のほうが多い、ということなのだろう。

以前の記事「別れた男が連絡してくる理由4つ」でもお話した通り、「昔の男がイキナリ接触してこようとする理由」は

1.自分にいま彼女がいなくて寂しいから
2.話を聞いてくれる友達すらもいないから
3.「コイツはまだ俺のことを好きだ」とうぬぼれているから
4.元カノの家を無料宿泊所にしたいなど、何らかの利益を求めている
……と、ロクな動機でないことのほうが多い。偶然バッタリ再会してしまうのは避けられないが、そもそも今現在が満ち足りていて充実している人間は"過去"とコンタクトを取ろうとなどしないもの、だ。

彼との楽しかった思い出は、再会して無理に塗り替える必要などない。
あなたの記憶のなかの一ページとしてその当時の原型のまま留めておいたほうがほとんどの場合は幸せなのだろう。

生きていくということは変化する……ということ。
現実、一度別れた相手が目の前で美しく蘇ることなど難しいのだ。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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