愛おしくてたまらない!? 疲れた女子の心を癒やすチェリーボーイの魅力とは?

最近、女性たちのあいだで“チェリーボーイ”の魅力が見直されているのだと言う。
童貞限定合コンやチェリーボーイ婚活なるものも存在しているらしい。……チェリーボーイ、とは言わずと知れた女性経験のない男性のことである。

「男性には引っ張ってもらいたい」
「特にベッドの中ではリードしてもらいたい!」
……と願うハズの女性たちが、なぜわざわざ「未経験」の男性に惹かれるのかを探ってみた。あなたも“チェリーボーイ”の奥深い魅力に触れてみて欲しい。

目次

魅力その1.素直でカワイイ


・「飲み会で知り合った23歳の彼とイイ仲になり、いざ初エッチ! という場面になったとき、なぜか彼がミョ~に決まり悪そう……。『どうしたの?』って聞いたら、『実は俺、童貞なんだ……ゴメン』と衝撃の告白! 見た目はぜんぜんそんな風に見えなかったからビックリした。なんでも学生時代、好きな子にフラれてからずっと女の子と付き合う気にならなかったらしい。驚いたけど『ホントごめん、カッコ悪いよね』って顔を赤くする彼が可愛くて、優し~くしてあげました(笑)。もちろん初回だからそんなにうまくはいかなかったけど、体より心が満たされたな」(28歳・サービス企画)

――今回最も多かった“チェリーボーイ賛美”派の意見がコレである。趣味や性癖が異なったとしても、「可愛げ」「率直さ」といった部分に惹かれる女性は多いだろう。
「慣れなくてカワイイ!」「優しくしてあげたい!」と女心をくすぐられる……それが童貞男子の魅力なのだ。

魅力その2.不慣れな分、一生懸命!


・「元彼は『女はこうすりゃ喜ぶだろ?』みたいな思い込みやクセを持ってる男だった。とにかく激しくすりゃ女はイク、みたいなエッチに、『それ全然よくないから止めて』って言っても『お前不感症?』って素で返すほど自信満々な態度……。そんな男にウンザリして、次に私が選んだのが未経験男子でした(笑)。とにかく素直だから一生懸命さが違う! 『生身の女の人ってこうなんだね~』『女性の体って神秘的』なんて言ってくれたり(笑)……それに自分に自信がない分コッチの言うことを聞いてサービスしてくれる。教育の価値は大いにアリ(笑)」(33歳・業務・インフラ系)

――「一生懸命尽くしてくれる」……コレも女にとっては重要ポイントではないだろうか。特にベッドの上では必要不可欠な要素であるともいえる。裏を返せば女たちが「ガサツで自分勝手な俺様セックス男」にウンザリしている……ということなのかもしれない。

けれどこの魅力、「可愛げ」や「素直さ」だけならば童貞男性だけではなく、若い男性特有のモノだとも言える。ならば女たちは“もう若くないチェリーボーイならぬチェリーオジサン”についてどう思っているのだろうか? それを探ったところ、驚きの回答が飛び出したのでそちらもご覧いただきたい。

魅力その3.過去の女と比べられるストレスがない


・「婚活で知り合った彼は、私より3つ年上の39歳。お互いいい年齢だし、そろそろ結婚を……ってことで、意を決して私のほうからお泊りデートを提案したら、『実は僕、女の人を知らないんです』と真顔で告白された……。
『え? なんで? まさか不能? ゲイ? 偽装結婚?』とか訝しんでしまったけれど、理由を聞いたら『本当に好きな人と結ばれるまではいい加減なことをしたくなかった、風俗もイヤだった』というごくマジメな答えが!
実際寝てみたら勿論テクはなかったけど、『前の女はこうしてくれたのに~』なんて比較はないし、変な要求もしてこないのでその点ストレスフリー(笑)。童貞だって理由なんかで切り捨てなくてホント良かったな~と思う!」(36歳・機械・電子部品)

――女性とは異なり、男性はその欲望を定期的に排出している……だからこそ“チェリーオジサン”に対して「なんでその年齢になるまで?」というひとことが女の最初の反応になるのだ。
だがその疑問は「まっとうな理由」があればたちまちのうちに氷解する。自分が初めて結ばれることにロマンチックな夢を抱いていた女性にはとっては、この男性のような乙女チックな男の純情に心打たれる。
そしてこのように「許容範囲を広くした女」には新たな発見や喜びというご褒美があるのである。

疲れ果てた女たちが、チェリーボーイを好むワケ


イマドキの女たちは恋愛に関して疲れ果てている。めんどくさい俺様男、一見人当たり良さそうなのに心の奥に“絶対譲れない僕だけのこだわり”を持っていて、女を自分の世界に招き入れようとはしない「実は頑固男子」……こうした男たちはあなたの周りの独身男性にも意外といるのではないだろうか。

俺様とこだわり男子の共通点は、「自分の価値観を曲げない」「女の話など聞き入れない」という点だ。それは女をひどく失望させる。タダでさえ女性は共感を求める生き物なのに、「聞く耳を持たない彼」「自分の欲求だけをぶつけてくる男性」というのは女の心をズタズタにするモノなのだ。
またそれは特に、セックスというデリケートな局面においては傷が深くなる。

「なんで、彼はこうしてくれないの……」
「私の意見は聞いてくれない……」
「自分が好きなことしかしてくれない……」

その“疲労感”が、女性たちを「自信がないゆえに女の意見を聞いてくれる」未経験男子との付き合いを駆り立てているのではないだろうか。
女は童貞男子が好きだ、というより、「私の心からの声を聞いてくれようとする男性」を求めているのだろう。

チェリーボーイの“素直さ”や“誠実さ”は疲れ果てた女たちにとってはまさに“癒し”なのである。
今回リサーチした中で女性たちが語っているように、確かに経験のない男性に初回から「体の快楽」は望めない……。初めての相手にそんなものは期待するほうが酷だ。だが、「ごめん、どうすればいいの?」というそんな男の“可愛げ”こそが、疲れた女をふと微笑ませ、心の快楽を与えてくれる。
さらには「一緒に育っていこう」という母性本能さえ掻き立てるのだ。
いたいけなものを相手に“愛おしさが増す”というのは頷けるのではないだろうか。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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