されたら「し返す」は正解なの!? 浮気を乗り越えたカップルの秘策3つ

カップルの大きな危機といえば、「浮気」。実際に直面してみると、色々な事情も絡まって、即「別れる」という決断をしないカップルも少なくありません。怒りや悲しみ、疑心暗鬼などの負の感情に長く苦しめられる事がわかっていても、関係を修復・継続するという道を選んだカップルたちは、一体どんなことで相手の浮気に「納得」していくのか。経験者たちの意見をご紹介します。

目次

自分も浮気し返して、納得した(こっそりも含む)


まずはもっとも過激なパターンから。信じられない人にとっては信じられないでしょうが、「自分も浮気をし返した」という意見です。男女双方に、この意見を述べた人がいました。「怒りの持って行き場がなく、勢いでやってしまいました」「ヤケクソでこっそりしてしまったけど、やってみたら大した事ないと実感できた」なんて驚きの申告も……。「じゃ、自分もしようっと」なんて軽いノリではないのが救いですが、怒りの腹いせに、また自暴自棄になるあまり、仕返し行為に及んでしまう人もいるようです。

現在公開中のアルゼンチン映画『人生スイッチ』の最終話でも、このパターンが描かれています。結婚式の最中に、新郎の浮気を知った花嫁は、悲しみのあまりビルの屋上に飛び出します。そこで優しくなだめてくれたシェフと、やけくそで衝動浮気。それを新郎が見つけてしまいますが、花嫁は悪びれもせず「財産ふんだくってやる!」と叫び、最悪の状況に(笑)。しかし新郎は自分の浮気を棚に上げ、花嫁の浮気には大いに嫉妬。そのうちに花嫁への愛情を思い出していくのです。

実際、「自分がするのはよくても、相手にされるのは嫌」というのが人間心理。「目には目を」ではないですが、相手に与えた痛みを本当に理解できるのは、自分も同じ事をされたときだけなのかもしれません。破局をも招きかねない危険な行為ですが、そんな理性も働かないほど、愛する人に浮気される「心の傷」は大きいとも言えそう。浮気されたくなければ、しない。これがやっぱり、一番な気がします……。

相手が猛省し、態度を改めたので納得した


こうした刺激の強い意見がある一方で、「相手がとことん反省した態度を見せたので、納得しました」というカップルも複数いました。「浮気がばれ、別れると言ったら、土下座して謝罪してきた夫。完全には許しきれないまま受け入れましたが、以来、彼と私の立場は完全に逆転。家事も育児もものすごく協力するようになり、やりやすくなったので、何年かして許しました」(34歳女性)。

「同棲時代、今の妻が浮気。その一件でお酒の怖さと調子に乗ってしまう自分の性格を猛省したようで、それ以来、飲み会にはあまり行かなくなり、頻繁に家でご飯作って待っていてくれるように。その態度を見て、なんとか許しました。今でも思い出すと、ハラワタが煮えくりかえりますが……」(38歳男性)。

時間はかかりますが、これが一番まっとうな関係修復法かも!? 双方とも「許してくれた相手には、一生頭が上がらない」という感じでしたが、彼らのように、しっかり「行動」と「態度」で反省を伝えていかないことには、信頼関係を取り戻すことは難しいのかもしれません。

「お金で解決」「チクチク言い続けて降参させた」という人も


そのほか、海外旅行や高級ブランドバッグなど、「何かを買ってもらう」ことで、とりあえずの怒りは収めた、という人も。「家のローンを組むことに同意させた」なんて強者の奥様もいました。また中には、「10年間ずーっとチクチク言い続けて、ようやく気が済みました(笑)」という奥様も。親や友達にも言いまくって怒りを発散していたため、浮気事件は広く知れ渡り、旦那様は「もう本当に勘弁してくれ〜」と懇願してきたとか。「こんなにいつまでも言われるなら、もう二度としたくない……」とぼやいていたそうです(笑)。

過激な例もありましたが、浮気を乗り越えたカップルの印象は、皆さん「強い」ということ。うっぷんを外で晴らしたり、容易には許さなかったり、相手を懲らしめてやろうという姿勢があったりと、かなりの“たくましさ”を感じました。泣いて悲しんでばかりではなく、ちょっと”図太い”くらいの強い心持ちで臨まないと、浮気からの関係修復は中々難しいことなのかもしれませんね。

浮気は一生の「心の傷」になることも少なくないので、別れたほうが幸せだと思うならば、ぜひそうすべき。しかし、その二人にしか分かりえない絆もあるもので、乗り越えると決めるならば、気持ちを強く持って「二度と浮気させない」「たっぷり反省させる」くらいの気合で付き合っていくといいのかもしれません。皆さんは、「浮気」を乗り越えた経験がありますか? 
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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