思い出を可愛くインテリア♪ 女子から人気のメモリージャーの作り方

最近、メモリージャーというものが、若い女性の間でじわじわと人気を博しています。
 
ジャー(jar)とは広口の瓶のこと。近頃、お洒落なカフェでは、このジャーにドリンクを入れて提供したり、「ジャーサラダ」が話題になったりと、ジャーを目にする機会も増えました。中身が見えるという性質が活かされ、食品や飲料を保存するだけではなく、見せる容器として人気を博しています。
 
こうしたジャーブームの中で、ユニークなものとして若い女性中心に人気を集めているのが、メモリージャー。中に入れて保存するのは、食品や飲料ではなく、メモリー、つまり思い出。実際にメモリージャーを作っているという女性にその作り方を尋ねてみました。

目次

メモリージャーの作り方って?


メモリージャーの作り方はいたってシンプル。最低限必要なものは、ジャーと紙とペンだけ。一日の終わりに、その日の楽しかったこと、嬉しかったことを紙に書いて、ジャーの中に入れ、どんどん保存していきます。基本的には一年でひとつのジャーという区切りなので、一年経つと、自分だけの、一年分の幸せがつまった瓶が出来上がるのです。さらに、ジャー自体がシンプルで、中身が見えるとうい性質が活かされ、マスキングテープやレース、シールなどで飾り付けたり、中に入れる紙を工夫したりして、部屋に飾るインテリアとしても使っているとのこと。

メモリージャーの何が魅力?


では、どうしてメモリージャーは若い女性を虜にしているのでしょうか。日記等に比べて手軽で続けやすいという点、インテリアとしても使われているようにジャー自体が「絵になる」という点以外にどういった要因があるのでしょうか。
 
一つのヒントが、先ほどの女性から聞いた言葉の中にありました。
 
「今日は何を書こうかって頭の隅で考えるようになるから、小さな幸せに気付くようになったんです。」
「メモリージャーに入れる紙を書くために、一日の終わりに、今日の嬉しかったことはなんだろう、楽しかったことはなんだろうと振り返るから、すごく幸せな気持ちで眠りにつくことができるんです。」
 
その日の出来事をなんでも書くのではなく、「幸せなこと、楽しいこと」に限定したメモリージャーを作ることを習慣にすることで、日常生活の中で自然と、ポジティブな出来事や自分の感情に意識が向かいやすいという効果があるようです。
 
また、SNSが日常化した現代だからこそ、メモリージャーが新鮮に感じるという点も見逃せません。私たちは、TwitterやFacebook、lineといったものに囲まれる中で、情報や出来事が目の前の画面をどんどん流れていくということに慣れています。そうしたフロー型の世の中のなかで、メモリージャーは、貯めていくというストック型の形態をとっています。
 
また、メモリージャーは基本的には他人に見せない、閉じたもの。SNSに慣れた世代だからこそ、メモリージャーのこうした点が新鮮に感じるわけです。
 
あえて古典的な方法で思い出をためる新しいメモリージャー。毎日の見える景色が変わるかもしれません。あなたも一度試してみてはいかがでしょうか。
(五百田達成)

この記事を書いたライター

五百田達成
作家・心理カウンセラー。「男女コミュニケーション」「きょうだい型性格分析」「ことばと伝え方とSNS」をテーマに執筆・講演。35万部を超える「察しない男 説明しない女」シリーズほか著書多数。

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