白黒つけないグレーな関係性のカップルの行く末とは…

以前の記事で、「告白して来ないまま身体の関係だけを持ち、付き合っているのかタダのセフレなのかハッキリしない」男の心理についてお伝えした。

「告白や言葉はきちんと欲しい」というのは女心であるが、それでもいい、と言うならば大きな問題はそう起こらないだろう。だが、それ以外のケースでの「白黒つけない曖昧カップル」はどんな末路を辿るのだろうか?
この記事では「告白アリのカップル」と「なんとなく付き合いだした曖昧カップル」の“その行く末”を比較してみた。今回は女性編である。
告白されたあなたもそうでないあなたも是非読み進めて欲しい。

目次

告白カップル編:別れたけれど後悔はない


・「熱心なアプローチを受けて付き合った3つ年下の彼。年上派だった私が、『ああ、年下もいいな、可愛いな~』と母性本能が目覚めてきた矢先、彼から『ほかに好きな人ができちゃったから別れて欲しい』という申し出が……。メチャクチャ腹は立ったけど、『そういう理由なら仕方ないか……心ここにあらずならば……』と潔く諦めが付いた。彼がちゃんと“別れの理由”を説明してくれなければ、今も恨んでただろうなあ」(30代・機械・鉄鋼)

曖昧カップル編:これって別れた……の?


・「彼とつまんないことでケンカして以来、連絡もLINEも途絶えて1週間。私も反省し、“ごめんね。私も悪かったね”ってLINEしてみたけど反応ナシ。既読になってたから絶対目に入ってるハズなのに……。ウザがられてもなんだから、それから3日我慢して待ってたけど音沙汰なし。しびれを切らせて“LINEじゃなんだから今度会えない?”って送信したけど返事は勿論既読マークもナシ。更に1週間後、“きちんと話したいな~”ってメッセージを今度はFBのメッセージ機能から送ろうとしたら……なんとブロックされてた! 私のこともう嫌いになったにせよ、こんな別れ方って信じられない。未だに納得できなくてすごーーーくモヤモヤ」(30代・イベント企画)

――「告白アリカップル」と「曖昧カップル」の差が最も出やすいのがこの“別れ際”や“切り方”だろう。何しろ“好きだと言って来ない、彼女かどうかもわからない”状態なのだから、別れすらもあいまいになりがちに……。
これが“告白カップル”であれば、たとえ彼女のことをイヤになったとしても、「俺が好きだって最初に言っちゃったから、最後もきちんとすべきかな……」というある種の“責任感”に駆られがちなのだが、曖昧カップルには最初から“いい加減”で付き合ってきたので責任も後始末などもない。
なんとな~くからはじまった恋は、なんとなく終了することが多いのだ。
自然消滅でなく納得した別れ方をしたい女性は曖昧カップルになるのを避けるべきだろう。

告白カップル編:「結婚話のシチュエーション」


・「彼と付き合って5年……、そろそろ今後のことをキッチリしたくなってきた。彼が私たちのことをどう思っているのか知りたくて、ある日思い切って『ねえ、これからのこと、どう思ってるの? 正直、私は年齢のこともあるし、結婚してくれない人とは付き合う気ないんだよね』って言ったら……なんと返事はOK! 逆プロポーズみたいになってぜんぜんロマンチックじゃないけど、焦ってモヤモヤな時間を無駄に過ごすよりすごく幸せな気分(笑)。もっと早く確認すれば良かった~」(30代・歯科衛生士)

曖昧カップル編:「結婚話を切り出したいけど……」


・「先に惚れてしまった私の方から彼にアプローチし、“彼女になってくれ”と言われないまま体の関係を重ねてしまい、それでも2年近く関係が続いている。
『コレだけ長く続くってことは、実は相性イイんじゃないの?』『体だけじゃなくて、話もそこそこ合うし、これからもずっとうまくやってゆけそう……』って思い始めてるんだけど、彼はその手の話を一切何もしないから、私からも言い出せない。彼となら一生いっしょにいられるような気がするんだけどな」(30代・旅行代理店)

――女性から男性に結婚話は切り出しにくい。特に年下男子などに「結婚」という二文字は地雷に近いほど強烈なフレーズでもある。そのひとことを口にした途端彼が逃げ腰になり、今までの関係がすべて壊れてしまうかもしれないのだから……。
けれどどれほど言い出しにくくても、『私たちは付き合ってる!』と互いが自覚している場合や、周囲からも公認されている立場であれば「私たちの今後」について話し合う“大義名分”はできるわけだ。
つまり最終的に結婚したい女性は曖昧カップルには向かないのである。

“曖昧カップル”は特に女にとって不利


「告白してこない」「付き合っているかどうかわからない」曖昧なパターンは女性にとっては“有利でない”ことが今回のリサーチではわかる。

“彼女であるかどうかわからない”状態ゆえに、今後の見通しや将来設計を立てられない。
結婚や出産にタイムリミットがある女性の場合これは非常に分が悪い。
また曖昧な関係の場合、男性にとっては自由で融通が利くし、イヤになったら「俺達そんな関係じゃないし……」とトンズラできるいう利点がある。
曖昧に付き合いだした間柄に説明や別れの言葉など必要ないのだから……。

もっとも女性からしたら体を重ねた相手に曖昧な終わらせ方をされたら身を切るような思いだろう。
別れは誰でもつらいものだがきちんと理由を面と向かって言ってもらえれば、たとえどれだけ悔しくても、女は心のどこかで諦めがつくのではないだろうか。踏ん切りがつけば次の恋にも進めるだろう。
「半端な傷よりも、スパッと切れた傷のほうが治りが早い」のはケガも恋もおなじなのである。

やはりこの先結婚や将来を考えている女性にとっては曖昧カップルになるのは避けるべきである、と言わざるを得ない。
それでは男性にとっては「曖昧な関係」は有利なのか? 不利なのか?
「ハッキリしない付き合い方」についてどう思っているのか? 次回のコラムではそれをお届けする。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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