今話題のコスパ男子って何? 「コスパ男子」に好かれる方法

「コスパ男子」という言葉を最近よく目にします。コスパ=コストパフォーマンス。恋愛や結婚はコスパが悪い、と考え興味がなくなっている男子のこと。または恋愛をコスパで考えて、交際するか結婚するか判断するのだとか。先日「五時に夢中」でも、「コスパ男子」について、コメンテーターの美保純さんや江原啓之さんが語っていましたが、そんなに否定的な意見ではありませんでした。あなたならどう考える? そしてあなたのコスパは高い方? コスパ男子に好かれるには……。

目次

コスパ男子の考えかた

 
自分のプラスにならないことにはお金をかけたくない、というのがコスパ男子の考え方らしいです。結婚をすれば生活費、養育費などがかかります。離婚をすれば慰謝料も。奥さんの料理がお金を出して食べてもいいレベルなら、生活費を出すのも悪くありません。でもそんな人は滅多にいないし、そのためには材料費も光熱費もかかる。部屋の掃除や洗濯などをしてもらえる分お金を払うのも、家事が面倒な人にとっては助かります。でもコスパを考えるなら、自分でやってしまえばお金もかからないわけです。ではセックス面。無料でセックスができるという考えかたもありますが、年々衰えていく奥さんとのセックスに魅力は感じなくなるだろうし、同じ人とばかりするのも飽きます。しかも最近は「そんなに必要性を感じない」と、セックスに興味のない絶食男子も多いでしょう。結婚せず、お互いに自由なセックスができるセフレが時々いてくれればちょうどいいのかも。ラブホ代も折半すれば完璧?

ネットの普及も一因

 
コスパ男子が増えた理由にネットやSNSの普及も挙がっていました。ラブラブの時はいいけれど、泥沼の破局を迎えた場合、ネットでどんな仕返しをされるかわかりません。告白してフラれたとか、フッたことでの誹謗中傷。過去の恋愛遍歴などなど、検索すると自分の苦い思い出が、周りに明らかになってしまうのはリスクが高いんですね。ただこれに関して言えば、女性のほうも同じリスクがあるし、「リベンジポルノ」なんて言葉もあるくらい、裸の写真をばら蒔かれる。「撮らせる女が悪い」と言われますが、その意味で昨今の男性は、「だったら最初から寝ないし、交際もしない」ということ。「撮らせない、隙を見せない」という警戒心も強いというわけです。

合理主義で賢くなったのでは……

 
全体的な不況や金銭面での不安があり、単純に節約したいのではないかなと。誰だって今月の収入が少なければ、来月は少し節約しよう! ということになりますよね。これが昨今の男性諸君にはずっと続いている感覚。お金を遣う優先順位として、女性のためよりもまずは自分のためというのは、正直な気持ちだと思います。だって経済的な不安を抱えているのですから。
女性の社会進出が増えてくれば、さまざまな男女間の差は縮まるでしょう。男性のほうが圧倒的に高収入だったものが同じくらいに。下手をすれば彼女のほうが高収入ということもあるはず。それなのにデート代はいつも自分持ち、なんて不公平ですよね。しかも自分の時間を削って、気を使ってお金まで使うなんて、コスパ悪過ぎ!だったらひとりで過ごした方がいいや、となるのはもっともです。

女性はもともとコスパ思考

 
女性はもともと現実主義ですから、ずっと前から潜在的にコスパを考えて交際したり、結婚したりしているはずです。子どもを育てながら家事をし、生活をやりくりする。旦那が家にお金を入れなかったり、浮気ばかりで家庭を顧みないなら、生活費を稼ぐために働きに出なければなりません。妊娠をするのは女性ですし、10カ月も新しい命を抱えて、つわりや体重増加と闘いながら出産。大変な思いで出産したのに、旦那は他の女と浮気なんて耐えられないですよね。こんなコスパの悪いことはやっていられませんから、最初からさまざまな条件を提示。経済力もあって家事や育児も分担してくれる、なんてコスパのいい人を無意識に探しているのかもしれません。

コスパ男子が好むのはどんな人?

 
やはりお金がかからないという点が、ポイントでしょうか。食べ物で言えば「安くてボリュームが多い」というのがコスパ良しの典型。ということはデート代や生活費が安く済む、完全にワリカンでOKな人。その上で話をしていておもしろかったり、共通の趣味がある、価値観が合う、カラダの相性が合う、さらには法律に詳しいとか、医師免許を持っている、英語が話せるなど、ちょっとしたときに助かるスキルを持っているなんていいかも!?付加価値がたくさんつけばつくほど、コスパの高い女性ということになりそうです。

昔は「この女性を落とすためなら!」と高価なプレゼントや、花屋のバラを全部買い占める、女性にモテたいがために高級車を買うという人もたくさんいました。まさに「お金にモノを言わせる時代」だったわけですが、その頃に比べると、コスパ男子には驚くほど冷めた印象を受けます。でもこんな人から「損得抜きに一緒にいたい!」と思われたら、それこそ真実の愛かもしれませんね。経済的な不安を抱えているからこそ、下手な買い物はしたくありません。そのために真贋を見抜く目を育てているのなら、コスパ男子も悪くありません。
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
関西在住のフリーライター。お酒と食べ歩き、人間観察が好き。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味。食べログ京都マスター。日本最大級の京都グルメインスタアカウント「KYOTO STYLE」アンバサダー。

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