運命の恋なんて信じられないという人におすすめの映画『かけがえのない人』

突然ですが、あなたは「運命の出会い」を信じますか?
――と、質問しておきながら、改めて思う。そもそも運命の出会いとは何なのか?
出会った瞬間、ビビッと来ること? でも、ビビッと来て結婚したカップルがすぐに別れてしまった話は山ほどある。素敵だな、と思っていた彼と“偶然”同じバンドが好きだったり、「会いたいな」と思っていた時にメールが来たり。これって“運命”? とトキメくも、その後の展開は一切なし……。これは運命ではなかったのか(沈没)。

そもそも、私になんて運命の人は現れないんじゃないだろうか。奇跡のような巡り合いなんて映画やドラマだけなのかも? そんな風に“奇跡”や“運命”を信じられなくなってしまった私のような方がいたら、是非おススメしたい映画がある。それが「かけがえのない人」だ。

映画『かけがえのない人』あらすじ


ルイジアナ州の田舎町。海上の石油採掘基地で働くドーソンは、爆破事故に遭うも、奇跡的に一命を取りとめる。なぜ自分が助かったのかを自問自答する日々の中、かつて自分を救ってくれた老人タックの訃報が届き、20年ぶりに故郷に戻ることに。すると、そこで待っていたのは初恋の女性、アマンダと運命の再会だった。アマンダとは、学生時代に激しい恋に落ちるも、ある出来事をきっかけに離れ離れになっていた。彼女との再会によって、ドーソンの中で止まっていた時計が動き出す…――。

人気作家、ニコラス・スパークスの小説を映画化


原作は、「きみに読む物語」など、その美しく、メロドラマな展開に多くの女性の頬を濡らしてきた作家ニコラス・スパークスによる同名小説。高校時代に深く愛し合いながらも、ある出来事によって離ればなれになったドーソンとアマンダの恋の行方を、現在と過去を交互に描いていく。

見どころは、やはりニコラス・スパークスならではのロマンティックなシーンの数々だ。特に高校時代の2人が出会い、恋に落ちるまでのプロセスでは、胸がキュンキュンするシーンが満載。帰り際のキスや、星空を見上げての会話、川の中に飛び込んではしゃいだり、とこうして書くと、王道なシーンばかりだが、それでも美しすぎる景色と役者の魅力によって全く色あせることが無いから不思議だ。そして大人になって再会してからの2人にもロマンティックなシーンが訪れる。ふたりの気になる恋の行方は、もちろん書けないが、その奇跡の再会に涙ポロリ……な方もいるかも?
手がけたのは、上質な作風に定評のある『終着駅 トルストイ最後の旅』のマイケル・ホフマン監督(C)2014 Best of Me Productions, LLC All Rights Reserved
手がけたのは、上質な作風に定評のある『終着駅 トルストイ最後の旅』のマイケル・ホフマン監督
(C)2014 Best of Me Productions, LLC All Rights Reserved

みどころ


個人的に興味深かったのは、ふたりの再会=奇跡→めでたし、めでたし! というストーリー展開と思いきや、その後にもさまざまな奇跡が起こる点だ。
これまでもスパークスの作品といえば、何か見えないものが2人を結びつけるといったような“運命”“奇跡”を扱った作品も多く、時には”えーー! そんな偶然ある?”と、心で呟きたくなることもあるのだが(笑)、事実は小説よりも奇なり。スパークスワールドに入り込んでしまえば、それすらも感動に変わってしまうかも!?

実はここだけの話、筆者は最初、大人になったドーソンを見て、「さすがに別人が演じるとはいえ、ちょっと顔が似てないのでは?」と思ってしまった。その後調べてみたところ、本当は、2013年に惜しく事故で他界したポール・ウォーカーが演じるはずだったそう。なるほど。
しかし代役を務めたジェームズ・マーズデン(『X-MEN』シリーズ、『魔法にかけられて』)は、優しさの中に少し陰のある繊細な演技で、ドーソン役を好演している。また20年後のアマンダを演じるのは『M:i:III』『ブラインド・フィアー』などの実力派ミシェル・モナハン。彼女の着こなしが冴えるファッションにも是非注目を。
キラッキラな青春時代を過ごす10代のドーソン&アマンダ役にルーク・ブレイシー&リアナ・リベラト。ブレイク寸前の彼らの演技に絶賛の声が(C)2014 Best of Me Productions, LLC All Rights Reserved
キラッキラな青春時代を過ごす10代のドーソン&アマンダ役にルーク・ブレイシー&リアナ・リベラト。ブレイク寸前の彼らの演技に絶賛の声が
(C)2014 Best of Me Productions, LLC All Rights Reserved

本作を見ると、ひねりのあるラストシーンに様々な声が寄せられそうだが、やっぱり運命や奇跡を信じるってステキかも、と思えてくる。「どうせ運命の出会いなんてやってこないし、奇跡なんて信じない。」と日々をネガティブに過ごすよりは、「これって運命かも!」と思って結果、玉砕する方が人生としては楽しいはず(しなければ、もっと楽しい)。何より、数々の胸キュンシーンは砂漠化した心を潤してくれる。乾燥した肌は何かとケアできるが、乾いた心には新しい恋か、ロマンティックなシーンの疑似体験が一番だ。夏の火遊びで心にヤケドを負ってしまった方にも、一途な2人の恋は癒しの効果があるかも。ぜひ、ニコラス・スパークスの世界をたっぷり楽しんで。
(mic)

8月22日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次 ロードショー

この記事を書いたライター

mic(ミック)
ねこ女優・シネマスタイリスト。コラム執筆、TV・ラジオにて様々な映画を紹介。舞台挨拶や来日記者会見のMCも。一方、女優としてひとり芝居や映画出演も

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