アナタの身近にもいる? ゲイが女友達と仲良くなる理由

どうもこんにちは、ゲイライターの渋谷アシルです。
LGBTにとって、「カミングアウト」というのは、大きな決意をともなうもの。前回の記事「LGBTのカミングアウト」でもお伝えした通り、オープン派とクローズド派に二分されているのよね。

で、今回は特に「ゲイ」に限定したお話になるんだけど、ゲイはどんな人が相手だとカミングアウトしやすいのか。それは圧倒的に女友達。それはどうして……? ということで、「ゲイと女友達」の関係性について、個人的主観を混ぜつつ解説してみたいと思います。

目次

ゲイが女友達にカミングアウトしやすいワケ


ゲイが女友達相手ならばカミングアウトしやすい理由。それは、「男女の関係性」から、「同性的な関係性」に変わることができるから。ぼくも経験があるんだけど、仲のいい女友達に打ち明けたところ、「あ、そうだったんだ! じゃあ、これからは彼氏の相談とか聞いてよ~」という軽い反応だったの。もちろん、これは彼女なりに気遣ってくれたのもあるとは思うんだけど、この瞬間から、ぼくと彼女との関係性は、恋愛に発展することはない、同性とのそれに変化したのよね。

男女間に友情は存在するのか。その是非は置いておくとして、やはり男性相手だと一定の距離を置いてしまう女性は存在するもの。その点、相手がゲイだとわかれば、面倒な関係になる可能性はない分、それまで以上に距離を縮めることができるのよ。

逆に男友達には打ち明けづらい理由


これが男性相手だと話は別。カミングアウトした途端に、「え!? 俺のことは狙うなよ? 絶対無理だから!」なんてふざけたことを言う人もいる。彼らはゲイを色情魔かなにかと勘違いしているのよね。誰彼問わず言い寄るわけないし、ましてやこっちにだって選ぶ権利はあるのよ! こういうことを言う男って、たいていブサイクだから困るわ~。

そういう意味でも、やはりゲイと女友達は仲良くなりやすいの。いわば、同士みたいなものよね。互いの恋愛相談をしたり、彼氏の愚痴を言ったり、イケメンウォッチングをしたり…。ぼくも昔は、仲良しの子とイケメン店員がいるお店に通いつめて盛り上がったわ~。すべてを受け入れてくれる女友達って、本当に気兼ねなく付き合える大切な存在なのよね。

ただし、その一方で、「ゲイと友達になりたい」とさかんに言っているような女の子は、ゲイたちからは嫌われやすい。彼女たちは海外ドラマの影響なのか、ゲイの友人を持つことを、ある種のステータスだと勘違いしている。もっと言えば、ゲイをアクセサリー代わりにしているのよね。「ゲイの友人がいる私って、かっこ良くない?」なんて考えがすけて見えるわよ!

ゲイというのは、あくまでも個性のひとつ。ゲイだから仲良くするんじゃなくて、仲良くしていた相手がたまたまゲイだったから、関係性がさらに発展した、ってのが理想的よね。

さて、「ゲイと女友達」については、こんな感じ。ぼくらのこと、ちょっとはわかってくれたかしら?
(渋谷アシル)

この記事を書いたライター

渋谷アシル
昼間は会社員の仮面をかぶった、謎のゲイライター。これまでお付き合いしてきたオトコをネタに原稿を執筆する、陰険な性格がチャームポイント。オトコに振り回される世の女性のために、ひとり勝手にPCに向かう毎日。

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