誰にでも訪れる「魔の3カ月」! 倦怠期のメカニズムと乗り越え方

みなさんは「魔の3カ月」とか「3年目の浮気」と言った言葉を聞いたことがあるでしょうか? これ、恋愛関係がうまくいかなくなる時期を指した言葉。でも、なぜ「3」なのでしょう? そこには医学的な理由がありました。倦怠期のメカニズムを知って、うまくその時期を乗り越えましょう。

目次

ある脳内物質が減少し始める時期


お付き合いが始まると最初の頃はわくわくドキドキ。毎日些細なことで一喜一憂しながらも、彼とのラブラブモードで幸せいっぱい。実はその時期「フェネチルアミン」という脳内物質が、多く分泌されていたからだそう。この物質はちょっとした興奮剤のようなもの。これが3カ月経つと分泌は止まり、3年で脳内からなくなってしまうのです。ちょうど魔の3カ月、3年目の浮気時期と重なりますよね。

倦怠期というのは、簡単に言えば”飽き”とか”慣れ”のこと。最初の頃は新鮮だったものがだんだん刺激は少なくなり、飽きてくるわけです。彼のことも大体わかったし、こう言えばこう返ってくるだろうなと察しが付くのでつまらない。そもそも好きだったところが色あせて見えてきて、逆に欠点ばかりが目につきます。これは「脳の馴化」と言って、実は自分を守るための脳の機能なんですよね。付き合いたてのわくわくドキドキは、ある種緊張状態でもあります。嫌われたくないために言いたいことを我慢したり、オシャレやメイクにも十分時間をかけていたはず。でもそれが何年も続いたら、疲れてしまいますよね? 脳も疲弊してしまうのです。だから、飽きたり慣れたりすることで、気を抜けるようにしたわけ。そういう面でみると、倦怠期というのは、リラックスタイムとも言えるでしょう。そう考えると、ふたりにとって必要な時間だとは思えませんか?

倦怠期間


20代~30代の女性に「恋人との倦怠期どれくらい続いた?」とアンケート調査を行ったところ、
1週間以内で解決したのは14%
1カ月以内……34%
2カ月以内……15%
3カ月以内……19%
3カ月以上……18%(セキララゼクシィ調べ)――という結果に。

3カ月以上という人たちはその後、元のラブラブに戻ったのでしょうか。それともお別れしてしまったのでしょうか。いずれにしても何らかの形で答えを出したくなるのが、倦怠期を迎えてから1カ月頃。ここでテコ入れを図らないと、泥沼化したり風化したりしてしまいそう。
せっかく愛し合って結ばれたふたりですから、イヤな感じにだけはしたくありませんよね。ときめきが薄れても、相手への配慮は忘れてはいけません。

そこで新しい刺激を取り入れよう


倦怠期で少し脳が落ち着きを取り戻し、お互いにいろいろと見えてきたら、新しい刺激を取り入れましょう。いつもとは違う場所でデートをするとか、一緒に新しい趣味を始めてみる、もっと近い距離に引っ越してみるなどです。お家デートが多くなっているでしょうから、部屋の模様替えだけでも楽しくなりそう。わくわくする気持ちはまた「フェネチルアミン」を分泌してくれ、付き合いたての頃の気持ちを思い出させてくれるかもしれません。
これまではお互い見つめ合って交際をしてきましたが、ここからはステップアップだと考えて。ふたりで共通の目標を作るなど、一緒に前を向いて歩んでいくのです。そのためにも共通の趣味などは、最も効果的。共通の友人が増え、常に第三者もいるので、程よい緊張感が新鮮さをもたらしますよ。「ふたりでゴルフを始めて、まずはどっちが先に100を切るか勝負だ!」とライバル関係になったり、ふたりでチームを組んでテニスの試合に出場したり。恋人関係にライバルやチーム、同士と言った関係を+α上乗せ。すると恋愛感情だけでなく、信頼感や絆も育つようになり、それがふたりを強固に結び付けてくれるはずです。

感情的にならず冷静に


倦怠期も長く続くと、顔を見るのもイヤという気持ちになることもあるでしょう。そこで衝動的に別れを切り出すのは×。それよりもいったん、シミュレーションしてみてください。何となく週末は一緒にいるのが習慣だったけど、それが無くなったとしたら。つまらないメッセージでも、それがパタリと来なくなったら。倦怠期で彼の存在にありがたみを感じていなかったとしても、いなくなると意外と心に大きな穴が開いていることに気が付きます。実際に期間を決めて、まったく会わないという作戦もいいかもしれません。シミュレーションしやすくなり、久々に会った時は新鮮さを取り戻していることも。とにかく、感情的になるのはいけません。

魔の3カ月が過ぎれば次は魔の3年まで、みんなうまくやっているわけです。どこかで気持ちを再燃するきっかけがあるのでしょう。これを乗り越えていけば、きっとうまくいきますよ。
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
関西在住のフリーライター。お酒と食べ歩き、人間観察が好き。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味。食べログ京都マスター。日本最大級の京都グルメインスタアカウント「KYOTO STYLE」アンバサダー。

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