男性が見当違いなサプライズをやらかしてしまう理由

皆さん、サプライズって好きですか? ネットで検索してみると、「気持ちはうれしいけど、実は迷惑」という感想をよく目にします。気持ちはうれしいけど迷惑……なんだか複雑ですよね。そしてこの意見、ほとんどが女性でした。実は男と女の脳の違いがその理由。そこをちょっと紐解いてみましょう。

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女は時間を大事にする 男は空間を大事にする


サプライズというのは突然、予想外の演出をされること。女性にとってそれは困るんですよね。時間を大事にする女性は、「来月、彼と旅行に行く」という予定が決まったら、一か月間ワクワクドキドキし続けられるんです。毎日その日がやってくるのを楽しみにし、日々その気持ちが積み上げられていく。その間にどの観光スポットを訪れるか話し合ったり、何を食べるか、誰にお土産を買うか、考えていることも全部幸せ。ところがサプライズは、この時間が味わえません。気持ちが積みあがらないまま当日が来るわけですから、うれしいけど微妙……になってしまうんです。

その反面男性は空間を大事にする。これは恋人と過ごす空間に重点を置くので、サプライズを仕掛けたいその日一日にすべてが集約されます。そこでどんな演出をするか、どんなプレゼントを贈るか、食事は? 場所は? 恋人を感激させるために完璧に演出することを考え、当日は確実に達成できるという自信でいっぱい。「最高の空間を提供した俺、どう?」と鼻高々。

ここで時間を大切にする女性としては「私のためにこんなにも時間を費やしてくれた。一生懸命私のことを思ってやってくれた」と思え、感激します。だから男性は、「このレストラン、半年前から予約しておいたんだ」と付け加えると、彼女は「半年も前から考えていたサプライズ」に感激し成功率が高まるんだとか。でもつい「俺のサプライズ、スゴクない?」というドヤ顔を見せる人が多いため、女性は喜んだフリをしなくちゃいけない義務感に襲われ疲れてしまうのです。

記憶力の違いが見当違いを生む


右脳と左脳を結びつける部分が女性脳は太く、男脳は細いのだそう。太いほうが処理能力は高いとされていて、女脳のほうが記憶力は良いと言われています。

彼からもらった贈り物が見当違い、という経験のある女性は多いのではないでしょうか。女性は日ごろから、「これがカワイイ!」と指をさしたり、「こういうデザイン好きなんだよね」なんて話をしているんですね。逆に「これは苦手」「こういう服を着る人って無理」というダメ出しも口にしています。にもかかわらず、彼のくれたプレゼントは、超無理なデザイン……。そこで女性は「全然、人の話を聞いていない」「あれだけ、無理って言ったのに」と、彼の記憶のなさに失望するでしょう。それをもし口にすれば彼は「そんなこと言ってたっけ?」と、まるで覚えていません。

これがサプライズ演出の中での出来事だった場合。手間をかけて演出してくれただけに怒るに怒れません。アクセサリーなど身につけるものだったら、つけて見せてあげたいところですが、何しろ苦手なデザインです。複雑な気持ちでいっぱいになります。女性の方は心しておきましょう。あなたが普段発している自分の情報など、男性は記憶していないことが多いのだということを。もちろん細かく記憶してくれている男性もいるはず。その人は脳が女脳なのかもしれません。

男性が「これは喜ぶだろう」と思っていることと、女性が実際に喜ぶことは違うようですね。男脳は喜ばせることで自分のプライドを満たすところがあるので、喜んでくれないとプライドが傷つきます。女脳は演出の凝りかたよりも、自分の気持ちにどれだけ寄り添ってくれたかが重要。サプライズ演出は黙々と計画されますから、フタを開けたときのギャップに動揺してしまいそうですよね。まだまだ不慣れなカップルは、細かく話し合って決める記念日のほうが、ギャップが少なくていいかもしれません。
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
関西在住のフリーライター。お酒と食べ歩き、人間観察が好き。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味。食べログ京都マスター。日本最大級の京都グルメインスタアカウント「KYOTO STYLE」アンバサダー。

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