本当にこの人でいい? 交際や結婚に迷うときにチェックしたい2つのこと

恋愛や結婚の形は本当にさまざま。最初から1ミリの迷いもなく、「大好き! この人がいい!」と思える相手とばかり縁ができるわけではないですよね。「好きなんだけど、こういうところがちょっと気になって……」「いい人なんだけど、ピンと来なくて心配」などと交際や結婚の決断に悩むときは、どんなポイントから考えるといいのでしょうか。

目次

「相手がどのくらい好きか」よりも「“相手といる自分”はどんな自分か?」


まずは、以下を自問自答してみてください。

・「彼と知り合ってからの自分は好調か? 今の自分に誇りが持てるか?」
・「彼と一緒にいるときの自分は好きか? “いい感じ”か?」
・「彼といると、本来の自分らしくいられるか? 安心できるか?」

これらの答えがYESで、「彼と知り合ってから、私はいい感じに暮らせている」という場合は、まだ「好き」かどうかわからなくても、末長く幸せにやっていける相手として、大いに期待が持てる相手かも。彼のくれる言葉で前向きになる、彼ができてから心強くなった、彼を見ていると刺激を受ける……といった良い影響を受けているならば、プラスに関わっていける相手である可能性が高いでしょう。

一方、上記の答えに即答できず、「うーん」と窮してしまう場合。彼に惹かれていても、関わると気持ちがなんだか不安定になったり、彼に合わせるために我慢が多かったり、無理して疲れてしまったり。幸せを感じられても“落差”が激しかったり、本業がおろそかになってしまったり……といった場合はちょっぴり危険信号。先行き不安な相手である可能性も高いでしょう。

女性は恋愛や結婚で悩む際、「相手を好きと思えるか(将来好きになれそうか)」という点をとても重要視しますが、長く良好な関係を築いていくには、実際のところ「相手が自分にどんな影響を与える存在か」ということが大きく関係してきます。一緒にいて“プラスの感情(楽しい、嬉しい、心地いい)”を感じられる相手は、自然と行動を共にしやすく、一緒にいる時間が増えるほど、愛着も湧きやすい。しかし、関わるとマイナスな感情(疲れる、イライラする、つらい、悲しいなど)が呼び起こされる相手は、どんなに好きでも徐々に行動を共にしなくなり、結果、気持ちが離れてしまいやすいです。

交際前・結婚前に「相手がどんな人か」をすべて知るのは難しいですが、「一緒にいて“いい感じ”の自分になれる相手かどうか」は、きっと自分で分かるはず。分からなければ、親しい友達に聞いてみるのもいいかもしれません。

その相手と「やっていける根拠」を考えてみよう!


さらに、「相手とやっていける“根拠”を言えるかどうか」を考えてみるのもおすすめです。交際や結婚を決めきれないのは、その選択に自分が何かしらの“不安”を感じているからこそ。「彼といると今後こういう問題があるかもしれないが、◯◯◯だから乗り越えられるだろう」という“根拠”が見つかれば、不安を小さくできる場合もあります。

例えば、転職希望で将来が見えない彼の場合。「私はチャレンジする人間が好きだから、夢を追う彼を尊重できる」「彼も貯金はしているみたいだし、家事も得意だから色々分担してやっていけるかも?」などと、自分なりの”やっていける根拠”を見出せるかどうか。あるいは、浮気がちょっぴり心配な彼の場合。「私は浮気を経て仲を戻せた経験があるから、きっと乗り越えられる」「普段から釘を刺しているし、こういう点に気をつければ防げるはず」などと思えるならば、その“根拠”をもとに、彼に賭けてみてもいいと思います。親や友達に心配されたときに、その根拠ゆえに大丈夫だと胸を張って言えるかどうか――そんな仮定をして考えてみるのもいいかもしれません。

一度“根拠”を考えておけば、実際に何か起こったとき、「あのとき私はこういう理由で大丈夫だと思った。だからきっと乗り越えられる」という信念に繋がることもあります。逆に、「やっていけそうな根拠」がどうしても見出せない場合は、見直したほうがいい選択と言えるかもしれませんね。
誰を相手に選んでも「絶対に大丈夫!」という保証はありませんが、「その相手といるときの自分が“いい感じ”かどうか」「その相手とやっていけそうな根拠が見つかるどうか」を考えてみて、ポジティブな答えが浮かぶならば、それはGOサインと言えるかもしれません。決断に迷うときは、ぜひ一度これらの観点からも考えてみてくださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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