告白はいつも自分から… 男性のほうから告白してもらうコツ

発言小町に「決定的な告白をされたい。いつも自分から」という投稿が寄せられました。

トピ主さんは24歳会社員の女性。今まで何人かと付き合ってきましたが、すべて告白は自分から。食事やデートに誘われ、二人で出かけることもありますが、「真剣な告白」はされたことがないそうです。「かしこまった雰囲気で『ずっと好きでした。僕と付き合ってください』と正式に申し込んでもらうことに憧れている」「惚れられる恋愛をしてみたい」とつづっています。

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「自分の価値観」を押し通しすぎると……


投稿を読む限り、トピ主さんは度胸があり、気っぷのいい性格の女性のようですね。自分から告白する勇気もあるし、自分の決断できっぱりと交際を終わらせることも少なくないとか。白黒はっきりしていてカッコいい女性だなと思う一方で、「私ならこうする」「理解ができない」など、ちょっぴり自分の価値観を押し通そうとしすぎる印象も受けました。

「3回目のデートくらいで告白がなければ、『ああ友達だと思われてるな』と判断するようにしています」という一文もありますが、過去の男性たちは「(交際前は)友達と思われていると思っていた。だから告白できなかった」とも言っていたそうですね。トピ主さんが一方的に「脈がない」と決めつけ、そのように接していたからこそ、彼らもなかなか告白できなかった……なんて可能性もあるように思いました。

「相手を好きならば、真剣告白をするはず」とも考えているようですが、世の中には相手を好きでも、伝えられず恋を諦めてしまう人もいます。トピ主さんの“告白できる性分”は長所だと考えて、どんどん告白して恋を勝ち取っていくのもひとつの生き方だとは思いますが、告白されたいならば、「自分はこう思うから、相手もこうするはず」という決めつけや思い込みを和らげてみて。そして相手の価値観や考えにも少し興味を持ってみましょう。「この人はこう思うんだな」と一歩引いて見られるようになると、恋愛関係にも少し変化が起きてくるかもしれません。

男性に「決定的な告白」をしてもらうには?


さて、肝心の「決定的な告白」をしてもらう方法ですが、具体的に三つ考えてみました。
(1)自分からは告白しない
(2)相手のペースにも合わせてみる。「二人の関係が曖昧な時期」も楽しむ余裕を持つ
(3)タイプの違う男性とも仲良くなってみる

まずは(1)から。今までの交際だって、あと少し待っていれば向こうから告白してきてくれたかもしれません。仲良くなっても交際は急がず焦らず、「相手から告白してくるまでは付き合わない」という態度を貫いてみてはどうでしょうか。「好きでも告白ができない」男性は候補からこぼれていくでしょうが、「しようと思えば告白できる」タイプの男性は、トピ主さんが急がないことで、告白してきてくれる確率は上がると思います。

(2)も重要です。投稿には「曖昧な関係は嫌なんです」とありますが、交際前、気持ちがしっかり固まるまでは、多少曖昧な時期もあるものです。あまり長引くようであればしびれを切らして当然ですが、告白されたいなら、主導権を握って自分のペースでばかり恋愛を進めるのは得策ではないでしょう。少し「相手のペース」にも委ねてみたり、「曖昧な関係の時期」を楽しんだりする余裕も必要だと思います。

最後に(3)。今まで付き合ってきたのは、「勇気がなかった」「恥ずかしかった」などと言う、おとなしめの男性が多いようですね。「乞われ、惚れられる恋愛をしてみたい」ならば、もっと自信家で恋愛に積極的な男性がいる環境に飛び込んでみてはどうでしょうか。ただ、そういうタイプの男性との恋愛が、トピ主さんにとって満足できるものになるかどうかは、また別の話です。

「どの人も誠実で、交際前に体の関係を求めてくるようなことはない」という記述もありましたが、「トピ主さんが仲良くなるのは、『友達になってからじゃないと、女性を好きになれないタイプ』が多いのかな?」とも思いました。恋愛は「激しい情熱」や「性的な興味」の盛り上がりを重視するほど、出会ってすぐに交際――という急展開にもなりやすいように思います。一方、「温かな好意」は相手の“人となり”を知るなかで徐々に育っていくものなので、交際までに多少時間がかかることが多いです。「私が仲良くなるのはそういうタイプの男性が多いから、時間がかかるのかも?」なんて考えてみるのもひとつかもしれません。

「私が相手を真剣に好きにならないと、相手も真剣にはなってくれない」という記述もありますが、自分に好意を持ってくれる異性を好きになるのは、ごく当然の人間心理。世の中には、熱烈に人を好きになれる人もいれば、人の好意を受けて自分の気持ちが穏やかに育っていくような人もいます。「自分から告白した男性たちも、大切にはしてくれた」とのことですが、「どちらから告白したって、その後大切にしてもらって幸せな交際ができるならば問題ない」――そう考え方を変えてみるのも一案です。

人を好きになれば、“不器用な愛情表現”もしてしまう


告白されたことがないというトピ主さんですが、「前からすごく良いと思ってた」「俺でよかったら付き合ってみる?」などと冗談ぽく、気のある発言をされたことはあるそうですね。しかしトピ主さんは、そうした“ジャブ”のような発言は「不誠実な感じがして告白としてカウントしていない」と切り捨てています。

そういう“頑さ”もトピ主さんの魅力だとは思いますが、そのような反応をされると、大抵の男性は尻込みして、それ以上告白できなくなってしまうでしょう。彼らだって「トピ主さんが好きで、拒まれるのが怖い」からこそ冗談っぽくしか言えなかったのではないでしょうか。

男女問わず、本気で人を好きになればドギマギするし、思い余っておかしな言動をしてしまうこともあるものです。そういう態度を見ると、トピ主さんは「もっと格好良くアプローチしてよ」なんて思ってしまうのかもしれません。でも、そういう“キマらないアプローチ”や“不器用な愛情表現”をほほ笑ましく受け取れるようになったほうが、男性たちも安心して「決定的な告白」をしてくれるようになるのではないかな、とも思います。

とはいえ、「一度くらい漫画やドラマに出てくるような素敵な告白をされてみたい!」と思う気持ちもよくわかります。告白によって「交際」そのものや「関係性」がどんな風に変わるのか、その先に「自分の望む幸せ」があるかどうかは、自分で経験してみないとわかりませんよね。24歳、今はいろいろなタイプの男性と仲良くしながら、「自分が本当に望む恋愛ってどんなものだろう?」と探していく時期なのかなとも思います。一つひとつの出会いを大事にしながら、末長く一緒にいたいと思うような“ホンモノの恋”を見つけていってくださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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