生理前のPMS期 症状を緩和するためにき気をつけるべきこと

代表的な女性ホルモンとして知られているのが、「エストロゲン」と「プロゲステロン」。エストロゲンは卵胞で生成され、健康維持のみならず、女性らしい身体の曲線を維持し、肌を美しく保ってくれるホルモンと言われています。

一方で、月経前症候群として知られているPMS期に多く分泌されるのが、プロゲステロン。これは高温期を安定させる役割を担うホルモンで、精子と卵子が受精して妊娠可能な状態を作るホルモンです。

生理前の約2週間は、このプロゲステロンが優位になることで、心とカラダに不調が出ると言われています。たとえば、イライラする、集中力がなくなる、無気力になる、憂鬱になる、不安が強まる……といった心の症状から、便秘、不眠、強い眠気、むくみ、にきび、乳房のハリや痛み、といった肉体的な症状まで、その症状は人それぞれ。

つらい症状を抑えるためには、何に気をつければよいのでしょうか?

目次

控えるべき食べ物は?


まず気をつけたいのが、食生活の見直しです。イライラすることで、お菓子を食べ過ぎてしまったり、高カロリーな食事を摂ってしまうことがあるPMS期。ストレス発散のために、飲み会でお酒を飲み過ぎてしまう人もいるかもしれません。

しかし、これらはPMS症状を悪化させてしまうもの。脂肪分や糖分を多く含むものや、塩分の高いもの、またコーヒーや紅茶などカフェインを多く含むもの、スナック菓子やアルコール類、タバコなどはNGです。生理の2週間ほど前の時期から、こうしたNG食材や嗜好品の摂取を控えるように心がけてみてください!

しっかり摂取するべき食材


逆に、しっかりと摂取したいのがビタミン、ミネラルを多く含む食材です。

レバーやマグロ、きなこ、ナッツ類、マグロの赤身など「ビタミンB6」を含む食材や、納豆、豆腐、豆乳などの「大豆イソフラボン」を含むもの。

また、ひまわり油や大豆油、ナッツ類に含まれる「ビタミンE」、チーズ、しらす、大根、小松菜などに含まれる「カルシウム」、わかめや海藻、あずきなどに含まれる「マグネシウム」などは、積極的に摂取するようにしましょう。

無理せずゆったり過ごすこと


このように、PMS期は食生活の見直しで、大分症状が緩和できるはずです。しかし、もっと重要なのが、「無理をしない」ということ。イライラしている自分に苛立ってしまったり、他人の些細な言動が気に障ったりするPMS期。

こんな時期は、無理に人と会ったり予定を詰め込むのではなく、ゆったりとお風呂につかったり、リラックスできる音楽を聴いたり、あたたかいハーブティを飲むなど、普段よりも余裕をもった時間の過ごし方を取り入れてみてください。

またPMS症状が過度に出てしまう場合は、一人でどうにかしようとせず婦人科を受診することもオススメです。
(ヤマグチユキコ)

参考文献
・PMS(月経前症候群)とうまくつきあう
・PMSの悩みがスッキリ楽になる本: イライラ、ケンカ、涙、頭痛、むくみ、月経前症候群の対処法を知れば、恋愛、結婚、仕事がうまくいく!
・月経美人セルフケア~女性ホルモンをととのえて美しくなる~

この記事を書いたライター

ヤマグチユキコ
WEBライター。ビジュアル系バンド、ジャニーズなどの音楽情報や、漫才、恋愛ネタ、コスメ、ファッションなどを幅広いジャンルを執筆。「野中すふれ」名義での執筆も多数。キャンドルをつけてリラックスするバスタイムが好き♡

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